形而上からのお知らせ

天からのお知らせは、いろいろな形でありますが、一番分かりやすいのはという形でお知らせが入ります。これは人間が一番気づきやすいからかもしれません。例えばお財布を落とした。大きな仕事がキャンセルになった。など体験した方も少なくないと思います。そこで落ち込んだり、怒ったりするのは簡単ですが、落ち着いて考えてみるとその前にも何かあったのではないでしょうか。
原因は人それぞれであるのですが、その前にもっと小さなお知らせがあったはずです。
皆さんも記憶にあると思いますが、JR西日本の福知山線の脱線事故を例に挙げると、脱線事故が起こる前に小さな知らせがいっぱい入っていたそうです。列車がホームをオーパーする。乗務員が遅刻するなど数えきれないほど知らせが入っていたそうです。これが積み重なって大事故が起こるそうです。現在はヒヤリハットという形で多くの企業が事故防止に取り組んでいるそうですが、正式にはハインリッヒの法則と言われ、保険会社では知っていて当たり前のことだそうです。

ハインリッヒの法則

ハインリッヒの法則は、労働災害における経験則の一つである。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというもの。   Wikipediaより

このように小さなミスが繰り返され、積み重なった結果大事故が起こるということですが、大事故が起こって終わるのではなく、なぜ起こったかという事が分からないとこのパターンが繰り返し起こるということも覚えておく必要があります。
二度あることは三度あるなどと簡単に考えずに、小さなうちに原因を見つけておく必要はありそうです。

この天からのお知らせですが、悪い事ではないのです。それよりも早く気付くことによって苦から遠ざけてくれる良い事なのです。
罰があたったとよく言いますが、それはもっとひどい事が起こるのを事前に教えてくれる合図だととらえる発想の転換も必要です。


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