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文献データベース

生命科学分野で使用される文献データベースをまとめます。

●MEDLINE®
米国国立医学図書館 (National Library of Medicine; NLM)が作成した、世界中で最もよく使用されている医学文献のオンラインデータベース。インターネット上でMEDLINEを無料検索できるシステム「PubMed®」により、論文の抄録を無料公開している。論文は、Medical Subject Headings (MeSH)によるキーワード用いて索引付けされている。

●EMBASE
Elsevier B.V. (Excerpta Medica)が作成した生物医学・薬学分野の文献データベース。Medlineとは掲載範囲がやや異なる。使用料(年間費)が発生する。

●BIOSIS 
トムソンサイエンティフィック社が提供する、生物学分野を網羅した世界最大データベース。論文抄録、会議報告書、サマリーなどを収録する。

●Index Medicus
米国国立医学図書館 (NLM)が編集発行する、世界で最も権威ある生物医学雑誌の索引誌。
NLMは、著名な医師、医学編集者、医学図書館員からなるグループによって、利用者にとって最も有用であると判断された文献を索引付けしている。収録対象として選ばれた資料は、高度な訓練を受けた文献アナリストによって索引付けされる。毎月2巻発行され、第1部(タイトルA~P)、第2部(Q~Z)、著者、医学レビューの書誌事項が掲載されている。月刊誌12号分の掲載内容は、年間累積索引「Cumulated Index Medicus」として発行されている。
Index Medicusは紙媒体の索引集であるが、インターネットの出現により、MEDLINEやPubMedといった電子媒体の文献データベースが作成され、現在では汎用されている。

●Brandon/Hill list
Brandon/Hill Selected List of Print Books and Journals for the Small Medical Libraryは、小規模な医療系図書館で働く図書館員が質の高い医学文献を選択するのに役立つ選択ガイドである。Brandon/Hillが選定したリストは、特定のモデルや科学的な方法ではなく、常に編集者の意見に基づいている。

Science Citation Index (SCI®)
トムソン・ロイターが提供するデータベース。100以上の分野をカバーする世界有数の科学技術学術誌3700誌に掲載されている書誌情報、抄録、引用文献の情報を提供している。このデータベースを利用することにより、ある論文を参照しているのはどの論文か、または最も参照されている論文はどれか等を調べることができる。

【学習者のつぶやき】
参考文献の収集のため、図書館へ行って「Index Medicus」のような索引集から調べたり、文献取り寄せサービスを利用したり、といった時代もありました。今は、誰でもPubMedを使えば無料で文献検索できるので、便利な時代となりました。

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