組織と個人の求めるもの
2022.03.09
1年間の戦いは残すも1ヶ月となった。
組織としての全国順位が決まる。
ただそこには『組織』と『個人』のギャップが存在するのだ。
2番手(組織)の評価
2番手として働いている僕にとって
またサラリーマンである僕にとって
評価というのはずっと付いてくる。
その評価にも大きく2つある。
『目に見える結果としての評価』と『人柄や存在の評価』
1年間の戦いで決まる全国順位は、前者の結果としてはっきり現れる方だ。
個人で契約を取らないマネジメントの職務だからこそ、組織が全国でどれくらいの順位なのかが非常に重要であるのだ。
生保レディ(個人)の評価
一方、生保レディは原則評価というものはない。
彼女たちの仕事は契約をとること。
それによって給料の増減があるのだ。
いわば目に見える数字こそがその人の評価なのである。
契約が給料として即評価される仕組みなのだ。
組織と個人の評価基準
2番手と生保レディの評価基準は
プレイヤーとマネジメントだからこそ一緒ではない。
ただ『評価=お金』になるのは同じである。
プレイヤー⇨評価されれば給料があがる
マネジメント⇨優秀なプレイヤーを多く生むことで、組織の数字があがり昇給や給料アップ
双方の目指すものは反映タイミングは違えど似ている。
組織評価の仕組
組織の順位がどのように決まるのか。
それは『どの組織よりも数字をあげた組織が1位』という世界ではない。
そこにはさまざまな項目があり、全ての項目をポイントで表す。
合計ポイント=全国順位となるのだ。
わかりやすく言うと、項目ごとの上限ポイントは決まっている。
だからその項目だけ飛び抜けるより、満遍なく全ての項目でポイントを獲得する組織が勝つ仕組みなのだ。
契約の多さが1番多いからといって全国1位の組織にはなれない。
※生保レディ(個人)としてはその人は全国1位にはなれる
ここもまた、『長』や2番手のマネジメント力の見せ所である。
項目によるギャップ
組織と個人の間の大きな問題がここにはある。
生保レディにとって、組織のあらゆる項目は個人としては関係がないのだ。
生保レディは契約をたくさん取る。大きい契約をとる。ことだけが個人の給料に関わってくる。
一方組織表彰の項目は少しズレている。
例えば、50歳以上の人から契約を○○件とると〇〇ポイント獲得できるといった項目がある。
だから組織はその項目でのポイントを獲得するために策を打つ。
ただ、個人においてよく考えてみると、
何歳の人から契約をもらったところで個人の数字には全くプラスがないのである。
50歳以上の人だけアプローチしてと組織が伝えたところで
50歳以下の人へアプローチしても個人としてはいいわけだ。
むしろ、アプローチ先を絞る方が効率が悪くなる。
しかし組織はその項目でのポイントは獲得できなくなり順位にも影響するのである。
伝え方がすべて
このギャップは本当に難しい。
大袈裟な話し、バレないように生保レディのマインドコントロールすればいいのではないのかとも思う。
「50歳から契約取ったら得だよ。」とか
あり得ない話を作れば、それが個人としても都合いいならやるに決まっている。
ただ、マネジメントにおいてそんな話が通用するはずがない。
項目によっては個人にも影響するものもある。
そのような項目は簡単に伝えることができるし、運営で組織を動かすこともできる。
問題は個人には全く影響のない項目だ。
お願いしたらやってくれるのかもしれない。
だけど、個人としても必死な人に対して組織のためには本当に難しい。
『自分のため』『組織のため』がはっきり分かれてしまう世界であるのだ。
だから伝え方を工夫して組織のポイントを取るしかない。
もちろん、個人に直接関係のない項目でも、きっかけや手段として活用できる。
だからこそ、いかに落とし込む伝え方ができるのかが、本当にマネジメントにおいての力なのである。
最終勝負
この残り1ヶ月のタイミングが1番難しい。
上限ポイントを獲得した項目は組織としては全く関係ない。
いかにあと少しでポイントを獲得できる項目をやらすかで順位に大きく影響してくる。
ただ、その項目は個人には全く関係ない。
この仕組みのギャップが生む難しさは大きすぎる。
今日もバレないように、半分騙していかに落とし込めるかの伝え方を考えている。
連動しない項目を表彰項目にいれる本社の狙いがわからない。
自分の心が腐りそうだ。
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