日記 2020/06/22 ジュンク堂
おそらく今日が一時閉店前のジュンク堂に行く最後の日となった。
2011年に福岡に引っ越してきて以来、天神に出るたびにジュンク堂に行ってはたくさんの本を購入してきた。特に2011年当時、社会人になりたての頃は、ジュンク堂に行くことでどれだけ心が落ち着いたか。
2011年当時は、赤坂にあったモトイコーヒーでランチを食べ、そのまま歩いてブックスキューブリックに寄ったりレコード屋に寄ったりしながら最終的にジュンク堂に行くというのが休日の過ごし方だった。当時はまだ1人暮らし。ブックスキューブリックで本を買うこともあったし、ジュンク堂で本を買うこともあった。とにかく休日には何か本を買って読む。それだけが息抜きだったように思う。
ジュンク堂ではたくさんの、数えきれないほどの本を買った。あんなに本があるのだ。ジュンク堂に行って楽しくないはずがない。いつ行っても心が踊った。
まず4階に行って漫画や音楽・写真コーナーを見る(休日の昼下がりに漫画を読むのは最高だ)。そして、3階のちょっと難しい哲学・思想コーナーへ。ヨガをするようになってからは宗教のコーナーを覗くようにもなった。大体の目当てはは2階にある。小説コーナーはくまなく見て、たまに詩集も見た。最後に文芸雑誌や音楽・映画雑誌を見てほぼ必ずレジに寄って帰る。ジュンク堂に行ってウインドウショッピングに終わったのは1割にも満たないのではないか。目当ての本の他についで買いをするのもいつものことだったように思う。
間違いなく、僕にとってジュンク堂は天神ではなくてはならない場所だった。今でもそうだ。でも、天神ビッグバンにあたり一時閉店してしまう。
今日の最後のジュンク堂。最近ハマっている町屋良平の小説を買うことだけを決めて行ったが、結局町屋良平の小説含めて下記の本を購入した。
・ショパンゾンビ・コンテスタント 町屋良平
・村上T 村上春樹
・田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」タルマーリー発、新しい働き方と暮らし 渡邉格
・はじめてのずかん どうぶつ(講談社の動く図鑑 MOVE)
あとはジュンク堂のトートバッグも購入。
町屋良平の小説以外の本もいつかは買おうと思っていた本で、たまたま見つけてついで買いした本ではなかった。ついで買いをするには、あまりにも娘が動き回りすぎていた。前のように4階からゆっくり本を見て回るというのは今はとてもできない。娘は本当はアンパンマンの本も欲しかったようだが、娘自身どのアンパンマンの本が欲しいのかわからないようだったので、今日は図鑑だけにした。でも帰って早速読みたいと言って封を開けさせられた。気に入ってくれたようでよかった。
天神ビッグバンでジュンク堂が再開する予定となっているのは2024年。4年経てば娘はもう6歳である。その頃にはゆっくり本を見ることができるようになっているだろうか。
ジュンク堂がなくなることで本を買うペースがゆっくりになるかと言われればそうではないと思うが、大きい本屋ならではの本との出会い方がなくなるのはとても寂しいことだ。紀伊國屋も数年後にはなくなってしまう。天神では岩田屋のリブロや、新天町の積文館、金文堂が頼りになるのだろうか。リブロの感じはとても好きだけれど。
これからしばらくはジュンク堂がない天神になる。なんとも、いやなんとも寂しいなぁ。
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