日記 2024/06/03〜2024/06/09

2024/06/03

佐世保2日目。

娘は昨日、パチェリエという鞄の手作りキットを買ってもらっていて、妻と娘は早起きして作っていた。娘が作ろうとしたのはさわりだけで、あとは横から口を出すだけで妻が完成させた。口をしっかり出しただけあって満足の鞄ができあがったらしく、今日はずっとその鞄を愛でていた。

今月また唐津ゴルフクラブに行く予定があるので、昼から打ちっぱなしで練習をした。10年ほどクラブを握っていなくて10年以上ぶりのコースに行ったのが4月。思っていた通りの笑ってしまうようなスコアで、高望みはしないので1打でも2打でもスコアを縮めたいとは思って今日練習をしたのだが、なかなか難しそうな感じ。

何よりアイアンの打球が安定しない。いいと思えるショットを打てる方が珍しく、ということはスイングが悪いのだから再現性うんうん以前の問題で、スイングを固めるわけにもいかない。あと今日気づいたのだが、以前よりも10ヤードくらい飛ばなくなっているようだ。4月にコースに行ったときには10年前の飛距離で計算をしていたが、そもそもそれが間違っていたらしい。マイナス5ヤード、下手すると10ヤードくらいは飛ばなくなっていそうだ。ショットが安定しないのだからその飛距離もあてにはならないのだが。

4月にコースに行った時にスコアを大きく崩したのはアイアンとパターが原因で、今回の練習で何かを掴めることができればと思っていったが、残念ながらほとんど何も掴むことはできなかった。せめてシャンクが出なければいいとは思っているが、シャンクする原因も把握できていない。4月にはドライバーやウッドではOBが出ることはほとんどなかったが、アイアンのショットがシャンクしたことでOBになることが何度もあったのだ。

ドライバーとウッドは割と安定していた。僕はもともとはロングクラブは苦手で、どちらかというとアイアンの方が得意だったのだけれど、今日改めて練習してみてもロングクラブは一定の方向に飛んでくれていた。アイアンよりもよほど計算ができる。10年で何が変わったのだろう。とりあえず飛ばなくなったことは確かだ。

2024/06/04

佐世保最終日。

この3日間で、実家の猫は僕ら家族ともだいぶ仲良くなったように思う。今日だけで何度も抱っこさせてくれた。昨夜は、寝る前に寂しそうにして寄ってきてスリスリしてきた。娘が絵を描いているときには、目の前でずっとその様子を見ていた。最初は少し距離を置いて、時間が経つと目と鼻の先まで近づいていた。以前は撫でようとしてもあまり撫でさせてくれなかったが、撫でるのを嫌がることはほとんどなかった。

前回帰省した際には僕らが寝る寝室に入ってきて小便をして、それから寝室がトイレ場所となったようで最終的にはうんちまでするようにまでなって、つまりはトラブル続きで仲良くなるまでいかなかった。今では寝室には柵のようなもので猫が入れないようにしてあって、その心配をする必要はなかった。入りたい場所に入れないというのはかわいそうではあるが、これからも寝室でトイレをしてもらうわけにもいかない。猫も寝室が気になってはいそうだったが、どうしても入りたいと訴えることもなかった。基本はずっとリビングにいて、僕らが近寄っても逃げることもなく、ほとんどの時間を同じ空間で過ごせたことがとても嬉しかった。

95歳の祖父が腰骨を複雑骨折し、その見舞いと世話で母はとても忙しそうにしていた。僕も祖父に会いたいと思ったが、会うことは難しいという。特に小さい子どもが近づくことはNGなんだと。コロナもまた流行ってきているらしく、病気をもらってきやすい子どもが近づけないのは仕方がないが、赤ん坊の頃以来会わせていないので、会わせたい気持ちもあった。祖父は既に手術を終えたが、複雑骨折した箇所を手術したことでその前後の骨に負荷がかかり、その結果前後のその骨も骨折したのだそう。祖父はとにかく痛い痛いと訴え、しかし年も年なのでなかなか回復もしづらい。これから本格的にリハビリが始まるが、母が1日おきに病院に行っている。祖父がそのような状況になっていることを帰省の数日前まで知らなかったが、詳しく話を聞くと思った以上に大変な状況だった。少しでも痛みが和らいで、少しでも元通りの生活に戻れるよう祈るばかりだ。

で、今日はスペイン語教室なのでいつもより早めに14時頃には佐世保を出た。16時過ぎに福岡に着いて今一息を入れているところだが、疲れた。この3日間酒を飲みっぱなしで、連続で酒を飲むことなんか実家に帰省するときくらいしかないので、それだけで体が疲れてしまう。酒を飲むと熟睡できないから常に眠たい状態。今も眠い。すごい眠い。さっきまでYogiboの上で寝かけていた。でもスペイン語教室を休むわけにはいかない。1時間半のレッスンの間、眠気を耐えることはできるだろうか。

今日からドラゴンズ戦。ドラゴンズは相性が悪いイメージ。

2024/06/05

今回佐世保に帰省したのは、もちろん父と母に会うためでもあったのだけれど、友人が長期療養から復帰し、お店を再開したことのお祝いを伝えるためだった。僕は友人が病気療養していたことすらしばらく知らなくて、知ったのはそれまでほとんど使うことがなかったInstagramの投稿を目にしたからだった(それからは割とInstagramの投稿を気にするようになった)。そこでは病気療養中のためお店を一時的に閉めていること、そして復帰のためにリハビリを頑張っていることが書かれていた。どのような病気で療養中なのかを知ることはできなかったが、すぐに友人に連絡をし、Instagramの投稿経由で病気療養中であることを知ったこと、そして復帰を待っていることをすぐに伝えた。

その後、Instagramで退院した旨の投稿があり、復帰へ向けてリハビリを行うとあった。で、先月、遂にお店に復帰したと報告があった。

長いこと病気療養中だったから、友人がどのような様子で店に立っているのか心配ではあったのだけれど、お店に行くと以前と同じ友人の姿があった。声は少しかすれ気味だったけれど、端から見れば病気療養中であると感じさせないほど元気でひとまずは安心した。

お祝いを渡し、妻と娘を交えて1時間ほど話しをした。家族同士で旅行をしたこともあったので、妻は友人のことをよく知っているし、娘は最後に会ったのが2年前なのでほとんど覚えてはいなかったけれど、人見知りの娘にしてはすぐに打ち解けて仲良くしていた。

話を聞くと、闘病は壮絶なもので、お店に復帰したことが奇跡的なことだった。友人らしくあっけらかんと話をしてはいたが、本人はもちろん、奥さんや息子さんも大変だっただろうことが察せられた。これからも定期的に検査する必要があるらしく、検査入院などでお店を閉める期間も発生するようだが、しばらくは休みなしで働き続けるとのこと。病気療養中に休みすぎてもう休みたくないと、働くのが楽しくて仕方がないと言っていた。これも友人らしいことだ。

元気な姿を見られて安心はしたけれど、復帰に至るまでの壮絶な闘病やリハビリのことを聞き、店に復帰できるまでに回復をしたとは言っても心配にはなった。地元では数少ない、長い付き合いの友人だ。体を労りつつ、ほどほどに働いてほしいとは思うが、1人でやっている店だし、本人に働きたい気持ちがあるのだから僕には見守ることしかできない。まずは復帰したことを祝いつつ、これからも友人のことを気にかけていきたい。Instagramの投稿にハートマークをつけるくらいしかできないけれど、それでも伝わるはずだと思って。

2024/06/06

「ナルコス」を観終えてからしばらく何のドラマも観ていなかったが、気になっていた「Elite」を観始めると一気にハマっていつの間にかシーズン2に突入している。

「Elite」には「La casa de papel」のキャストが数名出ていて、それもすぐにハマった要因の一つだった。デンベール、リオ、アリソンの3名。デンベールは「Elite」でも似たようなキャラクターだが、リオは正反対と言ってもいいキャラクターで、その違いも面白い。

学園もののミステリードラマだが、昨今のドラマらしく、ジェンダーや人種など様々な社会問題が入り組んでいて、単純なミステリーではない。それぞれのキャラクターも敵味方が完全に分かれているわけではなく、敵対していると思われていた人物が味方になったりその反対もあって流動的だし、敵対している人物であっても完全な悪役というのは存在せずに、その人物の中での多面性が描かれている。ミステリーなのでこれからも人は死ぬのだろうが、ずっと楽しめそうなドラマに出会えて良かった。もちろんスペイン語の勉強にもなる。今のスペイン語の先生がスペイン人だからか、スペインのスペイン語はとても聞き取りやすい。

スペイン語は英語と似ているところもあるので、英語を知っていると勉強しやすいとは言えるかもしれないが、英語と似ていることが習得の妨げになることもある。スペイン語教室の中でも、英語ができる人ほど、その類似性に引っかかっているように見受けられる。英語だとこう、というのが頭から離れずに、発音も文法も英語のようになってしまのだ。僕も英語でスペイン語で勉強しているからその傾向はあるように思うが、今のところこれは結構根深いもので、なかなか英語の固定観念を抜くことができない。最も単純な間違いだと「es」を「イズ」と発音することで、これを何度注意されたことか。

これはもしかしたらスペイン語勉強あるあるなのかもしれないし、スペイン語に慣れるしかないのだろうが、週1の教室だけでは慣れるまでに至ることは難しく、やはり自宅での学習が鍵になってくる。毎日少しずつでも学習していくこと。幸い、Duolingoがあるおかげで、スペイン語を全く勉強しないという日はないのだが、Duolingoでの学習で満足するだけではいつまで経っても慣れないのだ。

言語学習に関しては、英語の癖から抜けるためにスペイン語漬けにして、一旦すべての言語学習からの素人になるのが近道なのかもしれない。平出隆の言うところの絶対的初心者。アブソリュートシロート。アブソリュートシロートにはるのは何と難しいことか。

2024/06/07

今日は町屋良平さんのトークショーのため早めに仕事を終わらせる必要があった。途中、トラブルはあったものの定時に仕事が終わり、19時過ぎにとらきつねへ。

「生きる演技」はこの日までに読了することがかなわなかったが、「ふたりでちょうど200%」以外の単行本化された本は全て読んでいる(今日とらきつねに行って「ふたりでちょうど200%」だけ読んでいないことに気がついた。好きな作家なのに、たびたび買い忘れてしまう)。僕の中では、滝口悠生、柴崎友香、乗代雄介などに並んで、現代日本作家ではトップ5には入る大好きな作家で、この日のことをずっと心待ちにしていた。滝口悠生に関しては今月末にとらきつねにやってくる。今月ほど福岡の文学熱が高まっている月はない! なんて素晴らしい月なんだ。

町屋良平さんの小説を読んでいてずっと気になっていたのは,漢字のひらき方のこと。同じ小説でもひらき方が統一されていなかったりして、表記揺れや漢字のひらきに関してどこまで意識的なのか、機会があればこのことについて尋ねてみたいと考えていた。数日前に表記揺れに関して友田とんさんがツイートをしていて、表記揺れというのは文章を書いている「私」が揺れているのだからそれが自然だと、なるほどなと思ったが、そのことも含めて町屋良平さんに聞いてみたかった。

トークショーでは、鳥羽さんの鋭い質問が続き、それに対して町屋良平さんもガチンコで答えていて聞き応えがあった。途中まではメモを取りながら聞いていたが、集中して聞いた方がいいと思ってメモを取るのをやめた。が、それでも頭で咀嚼するのに時間がかかる類いのものばかりだった。内容は有料の配信も行われていることなので詳細を書くことはできないが、鳥羽さんが投げかけるキーワードに対する町屋良平さんの引き受け方というのはとても興味深かった。

さて、肝心の質問だが、質疑応答の時間があって、そこで聞くことができた。文学に対する姿勢のあらわれの結果、そのひらきになっていると聞くことができて良かった。
しかし質問はできたのだけれど、質問の途中にまたどもりが出てしまった。一度どもりが出ると抑えることが難しくなり、声も震えてくる。一旦呼吸をして何とか質問を終えることはできたが、この吃音に一番驚くのは自分自身で、話している途中から身体がどもりになってしまう。子どもの頃からのことなので今気にしてどうにかなる問題でもないのだが、うーむ…伊藤亜沙さんの本をもう一度読むかな。周りの人はあまり気にならなかったかもしれないが、今この日記を書きながらもそこに執着してしまっている自分に気づく。

サイン会では、島尾敏雄の戦争小説の話をすることができて嬉しかった。サイン会でも真摯に聞いて応えてくれる人だった。来月にはまた新刊が出るらしい。「生きる演技」を読んだら「ふたりでちょうど200%」、そして新刊と、町屋良平さんだけで何冊も読みたい本があるが、今月末に植本一子さんと滝口悠生さんがやってくるのだ。福岡、とらきつね、文学激アツ激プッシュ月! 植本一子さんの最新刊はまだ読んでいないので、それも読まないといけないし、この機会にまた「長い一日」とか「水平線」とか「やがて忘れる過程の途中」とか読みたい。時間が足りない!

2024/06/08

朝から頭痛が酷く、昼過ぎまで横になる。頭つーるによると気圧はそうでもなさそうなので単純に疲れからくるものか。

昼14時頃に頭痛はようやく治まり、それから野球の中継を観る。相手先発が東だったので難しい試合になるかと思っていたが、スチュアートが今年一ではないかというピッチングを見せ、8回までは3点リードの展開。このまま勝つかと思っていたら8回裏にエラーも絡んでオースティンに一発を打たれ同点に追いつかれ、その時点で近藤も山川も下がっていたし流れは完全にベイスターズにあったので厳しいかと思っていたら、9回に勝ち越した。この試合で勝ったのは大きい。再度支配下に上がった佐藤直樹はいい働きをしているし、廣瀬と仲田がセカンドのスタメン争いをしていて、新しい戦力の台頭が観ていて楽しい。2年前の「筑後ホークス」「ちびっ子軍団」と呼ばれた若手が活躍していた時のワクワク感がある。柳田の怪我は痛いけれど、今のところはその不在を感じさせない試合が続いていて、今日のように諦めかけていた試合でも踏ん張るから、最後まで見逃すことができず、野球がほんとうに楽しい!ファームでは正木と吉田賢吾の調子も良さそうで、誰を入れ替えるのかという問題もあるが、さらに新陳代謝があればまた面白くなりそう。

てけしゅん音楽情報のRMの『Right Place, Wrong Person』を解説した動画が面白かった。

何度か聴いてVampire WeekendやDirty Projectorsのような雰囲気は感じなかったが、そう言われてみれば確かに同じようなテイストで、あたらしい発見だった。Vampire Weekendは新譜も素晴らしいしファーストアルバムの頃からずっと聴いているが、Dirty Projectorsも大好きなミュージシャンで、もっともDirty Projectorsにハマったのは確か去年だったかでリアルタイムから少し遅れてはいたのだけれど、とにかく2000年代、2010年代のインディーロックは今も定期的に聴いている中で、RMの『Right Place, Wrong Person』が最強のインディーレコード と言われるとさらに聴き込みたくなるし、好奇心がくすぐられる。

NewJeansの『How Sweet』のMVの解説動画も面白く、てけしゅん音楽情報を観ると、聴いている音楽が開かれるので、そこであらたな楽しみが生まれるのが嬉しい。今は興味のある動画だけを観ているが、他の動画も観て音楽の興味をさらに広げていきたい。

2024/06/09

てけしゅん音楽情報の「しゅん」こと伏見瞬さんの名前はどっかで見たことあるなぁと思っていたら、雑誌「代わりに読む人」にも寄稿していた。「代わりに読む人」に寄稿しているのは音楽とはまったく関係ないことなので、気づかなかったのも仕方のないことだが、しかし音楽に関係のないものでも面白く、何より文章がいいので印象に残っていた。「しゅん」はあの伏見瞬さんだったか。いやはや、てけしゅん音楽情報と「代わりに読む人」が繋がるとは思わなかった。伏見瞬さんの単著「スピッツ論」はまだ購入していないが、こうなると俄然気になってくる。

読みたい本が渋滞している。渋滞しすぎていて、今読んでいる本を読み終えた後にどこから手を付ければいいかわからなくなってきている。とりあえずは滝口悠生さんの本を1冊読むことは決めているが、積ん読と読みたい本が多すぎて。「「教授」と呼ばれた男 ――坂本龍一とその時代」も早く読みたいと思っていて数ヶ月が過ぎた。opusを観たばかりのタイミングでもあるし、まずは「「教授」と呼ばれた男 ――坂本龍一とその時代」から読むかどうしようか。
あとは、「Elite」が面白いこともあって、ミステリーを読みたい気分にもなっている。とりあえず昨夜からレイモンド・チャンドラーを読み始めたが、久しぶりにミステリーミステリーしたものも読みたい。が、ミステリーにそこまで詳しくないから、そもそもミステリーミステリーした小説がどんなものかわかっていない。舞城王太郎以外にぱっと思いつかない。舞城王太郎もまた読みたい。読みたい気分だけが募っていって、目の前にある積ん読本はなくならないどころか積み上がっていくばかりだ。

最近、同じ学年の友だちとタイミングがあうらしく、娘はよく同じ学年同士で遊んでいる。去年までは違う学年でつるむことが多かったが、よく遊んでいた友人が卒園したり別のクラスになったりしたこともあってか、今年に入ってからは同じ学年で遊ぶ機会が増えた。遊んでいる様子の写真を見ると、年少から、もしくは年少小から一緒に過ごしてきた友人たちと仲良く遊ぶ娘の姿があって、みんなの笑顔がとても愛おしい。まだ6月だが、みんな他の小学校に行く予定なので、こうやってつるむことができるのもあと1年もないんだなぁと僕は思ってしまう。娘たちは、当たり前だが、そんな先のことを考えることはなく、そのときその瞬間を遊んでいる。みんなで体をくっつけあって。男の子も女の子も。公園で知り合ったばかりのあたらしい友だちも混ざって。

娘の誕生日まで1ヶ月を切って、誕生日パーティのこともどうしようかとなっている。我が家だと狭すぎる、モノが多すぎる問題。特に僕の本。で、レンタルスーペースを借りてしようかという話になっているが、それも誰を呼ぶかというのが難しい。親も呼ぶのか、子どもだけを呼ぶのか。親も呼ぶのであれば大勢は無理だ。子どもだけだとしても、誰を呼ぶかというのはなかなか決めづらい。娘がハッピーになれるパーティーを開きたいが、思いのほか計画をすんなりと決めることはできないものだ。

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