日記 2024/07/15〜2024/07/21 予想外の一週間:失った帽子とスペシャル幼稚園

2024/07/15

 もう東京に行ったのが遠い昔のようだ。覚悟していた以上にトラブった東京旅行だったが、楽しかったし、いろんな人に会えたのが嬉しかった。早くまた東京に行きたい。fuzkueに行きたかった。なんて、この三連休の間ぼーっと考えていた。

 三連休は仕事だったが、なんともゆったりとした三日間だった。雨のために朝歩いて出社できなかったのは残念だが、ほとんど誰もいないオフィスの中でクーラーをガンガンに効かせ快適に仕事ができた。
 ただ、ストレスが溜まるのはホークス戦だ。チーム状態がよくない。これまで勝っていたような接戦の試合でも負けてしまう。勝負なのだから負けるときは負けるのだろうが、見ていて負け方がスッキリとしない。以前まではあった粘りがなく、淡泊に見える。6月までが調子が良すぎたのかもしれない。今は流れがよくないのだから、観る方もここは辛抱するしかない。しかし吉田賢吾をもっと見てみたい。打ちそうな雰囲気があるし、スタメンで使ってほしいと思うが、守るポジションがないのだろう。2軍ではファーストも守っていたが、もともとはキャッチャーでファースは本職ではない。守備が1軍のレベルに達していないと首脳陣が判断しているとすればスタメンの機会がなかなかないのも仕方がないのかもしれない。しかし見たいのだ、吉田賢吾をスタメンで僕は。

 明日のスペイン語教室ではきっと週末のことを尋ねられる。
 働いていました。trabajé el fin de semana pasado. それだけだろうか。ドラマを観ました。映画を観ました。「ゆとりですがなにか」。映画も面白かった。ところで、ゆとりという概念はスペインにはあるのだろうか。日本で使われるような、世代を一括りにして否定的な意味で使われるゆとりはないのかもしれない。本を読んでいました。町屋良平の「ふたりでちょうど200%」。町屋良平の小説を外国語に訳すのは難しそうだなぁ。翻訳したらあの文体は失われることとなり、そうなると一つの魅力がなくなってしまう。いや、本当にそうなのか。町屋良平さんはアンチ文体と言っていた。なのだから、翻訳としても面白いものは面白いだろう。野球を観ていました。ホークスは調子が悪いです。負けました。ガッカリしました。Vi béisbol. Perdí el partido. Estaba decepcionado.

2024/07/16

 昨夜はオンライン飲み。一時期は毎月のようにオンライン飲みをしていたが、最近では定期的にやっていたものも自然消滅しオンライン飲みをやる機会はほぼなくなった。
 あまりにも久しぶりすぎてどのツールを使おうか一瞬考えたが、考えるのも調べるのも面倒で、LINEのグループ通話機能を使った。PCが重たくなって何度か強制終了となったが、画面のかくつきや音声の遅延もほぼなく、4人程度でやる分にはLINEのグループ通話で十分だった。

 楽しい飲み会だった。1人は中国からの参加。前回はみんなが九州に集まってくれたが、今度は台湾で集まろうということになった。来年2月に行く予定。

 というところまでは決まったのだが、途中から体調が著しく悪くなり、何度も席を外してトイレに駆け込んだ。嘔吐、嘔吐、嘔吐。酒はビール2本しか飲んでいなくて、そのうち1本はアルコール度数3.5のものだから飲み過ぎということはあり得ない。たしかに昨日はオンライン飲みを始める前から少し体調が悪かったが、オンライン飲み始まってから途中までは体調に気になるところはなく楽しく飲んでいた。それが途中から急激に悪くなった。僕がトイレに籠もっている間にも台湾行きの話は進んでいたようだが、詳細はわからず。とりあえずまた10月頃にオンライン飲みをして、そこで本格的に決めることになった。オンライン飲みは23時頃には終わり、吐くだけ吐いて胃液しか吐けるものがなくなった僕はそのまま布団へ。スマホを触りながら横になっていたらいつの間にか寝ていた。

 一夜明け、今日は胃に少し気持ち悪さは残っているものの、特に大きな問題はない。昨夜の不調はなんだっただろう。

 しかしオンライン飲みであれば、今回のように突然の体調不良でも対処できる。何度も離席してはいたが、他の3人は僕が体調不良になったことは気づいてなかっただろうと思う。席に戻った後も吐き気と戦いながらその場にいたから口数は減ったが、そもそも口数が多くはないのだからその点で不審に思われることはない。これが外であればトイレを占領するわけにはいかないから、昨夜ほどの体調不良であれば切り上げるしかなかっただろう。

 改めてオンライン飲みの楽しさと便利さに気づいた夜だった。

2024/07/17

 誕生日には東京にいてケーキを買うことができず、今日は2週間遅れの誕生日ケーキを買って食べた。サーティワンでサンリオのホールケーキ。ケーキと言ってもスポンジ部分はほんのちょっとあるだけでほとんどはアイスクリームだった。同じ大きさのケーキだと3人でもペロッと食べられるけれど、アイスクリームだとなぜか胃もたれがして食べ終わったあとウプっとなった。残してあとで食べれば良かったのだろうが、欲張って一気に食べてしまった私たち食いしん坊のせい。でも美味しくて、娘には特に好評で、来年もまたサーティワンのケーキがいいと言っていた。

 YouTubeのぼる塾チャンネルで杏仁豆腐のアイスクリームが紹介されていて、気になっていた。が、ケーキに入っていたのは、当たり前だが既に決まっていて、杏仁豆腐のは入っていなかった。ぼる塾が食べていると食べたくなる不思議。友人に誘われて、来月のぼる塾ライブに行くことになった。酒寄さんもいるらしい。楽しみ。

 ホークス戦があるから、ホークスのユニフォームを着た人たちがたくさん並んでいた。いいなぁ。今日は大山先発なんだよなぁ。昨日大活躍だった吉田賢吾もスタメン。昨日はスペイン語レッスンだったが、試合の行方が気になって野球速報の画面を開きっぱなしにしてレッスン中も試合中継を追っていた。正木は相変わらず調子がいいみたいだし、山川も復調気味なのか。昨日は右打者が活躍していたので、昨日に引き続きサウスポー相手の今日も活躍が期待できそう。

 今日で幼稚園の1学期は終わり。明日から夏休み。なんて早いんだ。幼稚園もあと半年しかない。
 一旦今日で幼稚園は終わったのだが、明日はスペシャル幼稚園というプログラムがあるらしく、19時までみんなで過ごす予定。年長さんだけ。先生と子ども達だけで夕方以降も過ごすことはこれまでなかったから、良い経験になることだろう。かつては幼稚園に泊まっていたようだが、今年は泊まりではなく19時までということらしい。終わったら妻と一緒に幼稚園まで迎えに行く予定。どんな感じで過ごすんだろうか。

2024/07/18

 昨日までAmazonプライムデー。セール中の商品で特段欲しい物もなかったのだが、ポイントアップのキャンペーンが開催されていたこともあって、いくつか買い物をした。

 まず電子書籍で「ゴリラーマン40」の第5巻、そして米澤穂信の「黒牢城」。そしてポイントが貯まっていたので、大田 ステファニー 歓人の「みどりいせき」、堀江敏幸訳の「土左日記」、そしてオルタナ旧市街の「踊る幽霊」。いずれも近いうちに欲しいと思っていた本だったので、良いタイミングだった。

 それで昨夜は「ゴリラーマン40」の5巻を読んだのだが、読んでいるうちに胸が一杯になった。「ゴリラーマン40」自体がご褒美のようなものだ。20年前、高校生以来何度も何度も読んできたゴリラーマンの続きがあるなんて当時は考えもしなかった。物語が終わった後のゴリラーマンのことが気にならなかったわけではないけれど、物語としていい終わり方をしていたし、完結したものと思っていた。それが中年としてのゴリラーマンが描かれるなんて、先日放送されたGTO以上に胸熱ものなのだ。続きが描かれるまでに数十年経ったというところがまた良かったのだろう。もちろんゴリラーマンを読んですぐにゴリラーマン40を読むことの楽しさもあるのだろうけれど、ゴリラーマンを読んでいたときの寮の部屋や、部屋に陽が差し込む感じ、消灯前に寝転がりながら読んでいたこと、寮のクソ硬い布団。読んでいたときの色んな情景を思い出しながら、ゴリラーマンと一緒に当時のことに思いを馳せて読む。この体験は特別なものだ。

 またゴリラーマンから読んで、ゴリラーマン40も読み直したい。今度はまた10年くらい空けて定年間近のゴリラーマンや藤本の姿を見たいものだ。

 さて、今日は娘はスペシャル幼稚園に行っている。朝10時から幼稚園に行って19時まで過ごすというもの。夕方以降に僕らと離れて過ごすことはたぶん初めてのことなので、昨夜は少しナーバスにもなっていたようだった。だからかわらかないが、夜はずっとうなされていて、何度も熱が出ていないか確認したのだけれど、朝になっても熱は出ていなかった。熱でもなんでもなく、単にうなされていただけらしい。

 今から妻と一緒に娘を迎えに行く予定だが、どんな表情をしているだろうか。うなされていたくらいだからストレスを感じているかもしれないが、友だちと夜まで過ごすことは、背徳感もあってきっと楽しいはずだ。初めての体験。娘と会うのが楽しみだ。

2024/07/19

 眠れなくなるほど不安になっていたスペシャル幼稚園だったが、19時に幼稚園へ迎えに行ったとき、とても晴れやかな表情で教室から出てきた。迎えに行くまでずっと充実した楽しい時間を過ごしたことがうかがえた。僕らの顔を見るなり、昼には自分たちでカレーを作り、二杯もおかわりしたのだと自慢してきた。家でもおかわりすることはほぼないから、本当に美味しかったのだろう。あとは牛乳パックで提灯も作っていて、解散前に明かりを灯して楽しんでいたらしい。

 帰路は、同じ方向に家のある友だちと一緒に帰った。この前久しぶりに会って「はじめまして」と挨拶されたKくんには、「あなたは誰のパパ?」とまた初めて会ったかのように言われたけれど、夜ということもあってかいつも以上に元気で、娘と追いかけっこして、暗くなりかけていたのにいつものように道ばた草花や虫の観察をしながら歩いた。小さい蜘蛛が三匹並んでいたのを見つけて「おぉ!」と言っていた。娘はそこに向かってしばし二人で観察。この姿は、初めて会った2歳のときからずっと変わらない。

 帰宅後もスペシャル幼稚園のことを話しているうちに思い出したのだが、僕も幼稚園の頃、スペシャル幼稚園のようなお泊まり会があった。女子校の附属幼稚園だったから、お泊まり会には高校生のお姉さんもいたのだが、彼女たちはとても優しくしてくれたんだった。子どもの頃から寝つきが悪く、皆が寝静まった後も眠ることができなかった僕は、一緒の部屋にいたお姉さんに助けを求めた。僕は怒られるのかと思ったのだが、そのお姉さんは「眠れないならそこらへんお散歩しようか」と言って、部屋から出て、一緒に手を繋いでしばらく一緒に歩いてくれた。Midnight Ramble. そんなに長い時間歩いたわけではなかったと思うが、そのときの光景は今でも思い出すことができるほどに記憶に残っているから、特別なことだったんだろう。それからどのくらいで寝たのかまでは覚えていないが、何回もお散歩に行ってはいなかったはずなので、お散歩によって心が静まり、その後眠れたんだろうと思う。

 家に帰って風呂に入って歯磨きをしていたらあっという間に21時になった。寝つきの悪さが遺伝するかは知らないが、僕と同じように寝つきの悪い娘は、今夜は興奮してすぐには眠れないかと思っていたら、初めてのことで疲れたのだろう、いつもよりも早く寝た。

2024/07/20

 帽子をなくした。キャップをなくした。僕はいろいろなものをなくすけれど、帽子をなくしたのは初めてだった。しかし帽子をなくなんてことはありえるんだろうか。キャップなので折りたためるような帽子でもない。キャップはキャップの形を常に保ち、我が家の中でも存在感を示して所定の場所に置いてある。室内ではさすがに帽子をかぶらないが、外に出れば必ずかぶる。暑いし、長い髪がうっとうしいので帽子で髪を押さえつける役目もある。この暑さだ、外にかぶっていった後に出先でどこかに置いたまま忘れるなんてことはあるだろうか。しかし事実、どこかで帽子をなくした。妻にも探してもらった。妻は一週間以上、帽子を見ていなかったという。玄関に帽子をかけているのだが、そこにかかっていないのでなんでだろうと思っていたらしい。この一週間は雨も多く、帽子はあまりかぶっていなかった。一週間以上前に、どこかに置いてきてしまったのか。家の中のどこかに入り込んでしまったのか。でも、ないのだ、どこにも。

 17日までに気づいていればAmazonプライムデーで買えたはずだった。頭が大きいので似合う帽子が少ないのだが、なくした帽子はAmazonで見つけたもので、会社に行くときにはいつもかぶっていた。よくセール対象商品になっているから、たぶんプライムデーでも安くなっていただろう。

 というわけで、また同じ帽子を買わざるを得なくなった。帽子をなくしたことが悔しい、数日前までプライムデーだったことも悔しい。この悔しい感情はなんだか変かもしれないが、しかし実際悔しいと感じている。

 昨日と今日は帽子をかぶらずに会社へ向かった。マンションを出るとガンガンと音が鳴っていたので何だろうと音が鳴る方を見ると、外にある螺旋階段に向かって蝉が体当たりしていた。

 会社に行くまでの間、蝉の鳴く音はずっと凄まじかった。ノイズキャンセルなんて難なく突破してくる。蝉の音が聞こえてくると、ただでさえ暑いのにさらに暑く感じる。それに帽子がないのだ。サングラスでごまかせる暑さではない。30分かけて歩いてオフィスに着いたら汗だくで、冷却のフェイスタオルとボディーシートで上半身を拭き、休日で誰もいないオフィスの冷房をつけガンガンに冷やした。

2024/07/21

 寝違えた。数ヶ月前に枕を買い替えてからしばらく寝違えていなかったのだけれど、久しぶりにやってしまった。しかしそもそも買い替えたばかりの今の枕もフィットしているわけではない。固いなぁと思いながら使っている。ただ買い替えてから、それまで頻繁に発生していた寝違えがしばらくは発生しなくなったこともあって、しばらくはそのまま使い続けようと思っていた。今回の寝違いによってすぐにまた枕を買い替えるということはないけれど、買い替える可能性があることを考えておかないといけない。とりあえず明日整体に行く。

 枕の正解がわからない。オーダーメイドの枕のことが気になっていたが、整体の先生に言わせると、あれも高い割にすぐにくたってしまってフィットしなくなるから微妙なのだと言っていた。高い値段を出さないまでも、調整できる枕を買った方がいいと。いま使っている枕は、値段はそう高くないもので、高さの調整ができる。ところが、その高さがどれもしっくりこなくて、高さ調整のパットのようなものは一切いれずに、一番高さがない状態で使っている。

 寝つきが悪く、Kindleで本を読みながら寝落ちる形でないと眠ることできないので、必然、寝る時には横向きで寝ることになる。ずっとその状態で寝るのであれば横向き用の枕を買えばよく、実際、今使っている枕も横向きを想定したものではあるのだけれど、横向きで寝落ちたからといってずっと横向きのままであるわけがない。何度も寝返りを打ち、気づけば仰向きで寝ている。横向きの枕だと、仰向きになったときに高すぎるから首が引っ張られる形になって、それで首を痛めてしまうのだ。寝落ちるときには横向きの枕であることが快適であることは間違いないのだけれど、それだと寝た後の寝返りを考慮できていない。次に買い替えるとすればそこをどうするか。

 夏休みに入り、今日は習い事が何もない日で、久しぶりに家族全員がオフの日だった。昼はとよ唐亭のからあげ弁当。弁当を買ったらチラシが入っていて移転するとのこと。移転先は150メートル離れただけの場所で、我が家からはさらに近くなる。季節限定の赤唐弁当。辛さが絶妙で美味い。妻と娘は照りマヨの唐揚げ。

 娘が風邪気味なので今日は家で過ごそうということになり、昼からはまったりと。積ん読していた町田康口訳の「古事記」を読む。どえらい面白さ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?