日記 2020/09/19

tha BOSS の『AND AGAIN』を繰り返し聴いている。

先日のライジングサンのストリーミングライブでこの曲を受けて衝撃を受けて以来、そこまで頻繁にではなかったが、思い出しては何度か聴いてきた。
最近人生の転機となる出来事が我が身に降りかかり、そこでこの曲の歌詞が頭にリフレインするようになって、それからは毎日聴いている。

やらなかったことだよ
やり残したものとは何だい?

先日、35歳になった。ついにアラフォーの仲間入りである。寿命が70歳だとすればもう既に人生の折り返し地点、80歳だとしてもあと5年後には折り返すことになる。人生はもう後半に入っていると思った方がいいということだ。
『AND AGAIN』の歌詞を聴いていて驚いたが、ダニーハサウェイは33歳、ボブマーリーは36歳で死んだらしい。ボブマーリーが病気で死んでいたことは知っていたが、それも40歳超えてからのことだと思っていた。36歳と言えば、今の僕の年齢とほとんど変わらないじゃないか。

多くの音楽好きと同じように、僕もジミヘン、ジャニス、カートコバーンなどが死んだ27歳の節目は少なからず意識していた。してはいたが、あっという間にその歳は過ぎ去ってしまった。

朝井リョウの『何者』を読んだ。

僕は就活に成功しなかった、というか就活のときにそのときに置かれていた状況や先のことを真剣に考えずに就職先を決めたこともあって、この小説の内容はグサリと突き刺さった。

小説を読みながら、もっと真剣に考えて就活をしていたら、別の会社に就職していたら、最初から自分が進みたい業界がわかっていて就活に臨んでいたら、とたらればを考え続け、そのたらればがあれば今もっと順調に人生を過ごせていただろうかなどとも考えた。だが、いまそんなことを考えても仕方がないし、意味がない。順調で胸を張れる人生かと問われれば否と言わざるを得ないが、それでも結婚をし、娘が産まれた。新たな節目があった。
別の会社に就職していたりしたら今の人生はなかったし、娘も産まれていない。
今の人生で肯定できないところがあるのは当たり前だ、まずは肯定できるところがあることに感謝する。

振り返れば、大学生活というのは本当に楽しかった。楽しかった日々のことばかりが蘇ってくる。だが、大学生活でどんなことを考えていたのか、就活の時期に僕はどんなことを思い、行動していたのかということを思い出すことはほとんどない。『何者』を読んで思い出した。思い出して気持ちのいいものではなかったが、それでも思い出して良かったと思う。

人生はハーフタイムを過ぎたところ。まだ半分は残っていると思いたい。
やらなかったことがあれば、やり残したこともたくさんある。

何をやってきたかじゃない
やらなかったことだよ
やり残したものとは何だい?


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