日記 2021/10/08

昨夜寝る前にファーブル昆虫記を読んでいるとあまりに面白く、完全に目が覚めてしまった。今読んでいるのは奥本大三郎編・訳の文庫版で、完訳版ではない。はじめにのところで、「とくにおもしろくて重要なところをとりだして、わかりやすく書きあらためたものである。この中に登場する虫で日本にいないものについては、解説をくわえた」とあるから、純粋に訳しているものではなく、適宜わかりやすく編集されているようだ。

昨日読んだのはスカラベ・サクレについての章で、僕はこのスカラベ・サクレという名前は一切耳にしたことがなかったのだが、糞虫の一種であるらしい。糞虫、つまりはふんころがしである。で、この糞虫はコガネムシの仲間なのだそうだ。

昨日読んだところだけでも、糞虫だけでなく蝶など含め、様々な昆虫の固有名詞が出てきた。イラストも付いているのだけれど、写真を見てみたくなって、手元に娘に買ってあげた図鑑があったので調べてみた。図鑑にあるのは日本に生息している虫がほとんどなので確認できない昆虫もいたものの、その仲間らしき種類を確認できたり、文中に出てきた種類そのものを確認できたりと、この図鑑が大いに役に立った。図鑑を参照しながら読むと、新たな発見が何倍もの喜びにもなる。

で、糞虫はコガネムシの仲間であるらしいのだが、図鑑での写真を見る限り、そこらへんでよく見る虫とほとんど見分けがつかない。何十種類ものコガネムシがいて、いくつかは認識できたが、いざ目の前にしてもそれがどのコガネムシであるかはわからないだろう。糞虫もそうだ。糞虫がふんを転がすところを実際に目にしてみたいものだが、どこで見られるのだろう。やはり牧場などに行かなければ見られないのだろうか。大濠公園で見るチャンスはないのだろうか。そのあたりからして全くわからないが、確実に見たいのであれば昆虫博物館に行くしかないかもしれない。平戸に博物館があるのは知っている。

とにかく今はもっと知りたいし、実際に見てみたい。娘より先に昆虫にハマってしまった。 明日は休みなので、娘と一緒に図鑑を眺めたいと思う。

ファーブル昆虫記を読んだあとは、その気分をそのまま保ったまま寝たくて、Kindleでトムソーヤーの冒険を読んだ。僕にとっては信頼できる寝るときのお供である。ところが、トムソーヤも昨夜読んだところは目が離せないところで(件の殺人事件が起こる場面)、読み始めると止めることができなくなってしまった。

そんなわけで今日は寝不足であった。

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