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㊻ナイロールの眼鏡

ずっと “やろうやろう” …と思いつつしてこなかったことを漸く実行しました。大切な友達、たかちゃんと最初に繋がっていた 2019年の mixi でのやり取り……それらを遡ってやっと読み返すことができました。読み返す…というより、正確には自分がどのくらいの頻度で彼との間でやり取りを交わしてきたのか、もう一度きちんと把握をしておきたかったのです。

2021年に彼と再び繋がって以後、今に至るまで膨大な数の呟きをアップしてきたので、遡ること自体が中々大変ではありました。

遡って自分の「呟き」を眺めることで、あの頃の友達との間柄のことを少しリアルに思い出すことができました。

過去の自分の呟きを見ると、特に2019年2月の呟きの数が53回にも及ぶことが分かってびっくりしました。その殆どがその頃に夢中になっていた、元俳優 藤間文彦さんの話題でした。そこまで膨大な回数呟いたのは2月だけで、彼と知り合った その年の1月~8月にかけて、毎月4回~14回  (月平均9回) の呟きを発信していて、友達とコメントのやり取りを重ねている様子をリアリティーを持って掴むことができました。その頃やり取りしていた人は たかちゃん以外にも居ましたから、他の人のコメントも読むことができて懐かしい思いで一杯です。

思い返せば、その年の途中からあまり mixi を利用しなくなった覚えがあり、友達は その為に mixi を退会したのではないか…という気持ちが自分の中にありました。遡って確認した所、やはり9月~11月にかけて、自分は各月それぞれたった1回ずつしか呟きを発信していませんでした。急なペースダウンの理由は正確には覚えていません。更年期の治療を始めたことや、母の股関節の手術などありましたから、それらが理由だったのかもしれません。友達はもしかしたら、つまらなくなって退会してしまった可能性はあるように感じます。友達が mixi の場に居なくなっていることに気が付いたのは、その年の12月9日でした。


2021年以降、自分で罫線を引いてカレンダーに見立てた用紙を作り、そこに友達が「足あと」を残してくれた日などを月別で記入する作業を続けています。2021年5月の再入院16日後に復活した、友達のログインと「足あと」。以後、友達のアカウントの反応は「足あと」だけになりましたから、その用紙に「足あと」のあった日を記入することで、少しでもパターンや様子が掴めたらいいなぁ…という気持ちで始めたことです。

彼と最初にやり取りをしていた2019年のカレンダーもこれから作ろうと思っています。僕の呟きと、友達のコメント。それらを記入することで、やり取りの感触を俯瞰的に捉えることができるように思います (友達との間柄以外のことも必要に応じて記入すれば、更に全体的なことが分かりそうです) 。


今回、遡って友達のコメントを読んだことで、一つ収穫がありました。友達は好きだった市川雷蔵に倣って、雷蔵と同じナイロール (レンズの上半分にだけ縁のある、ハーフリムのこと) の眼鏡を一時期掛けていたことがある…というのです。

僕の手元に、謎の写真が一枚あります。眼鏡を掛けた一人の男性の、頭髪から目元の部分までが写っている顔写真。この写真は友達との連絡が途絶えた 2021年5月下旬以降に、自分のスマホのフォトアプリの中から発見したものです。そんな写真がなぜ手元にあったのか、なにも記憶はありません。でもその写真を見た時に、友達が言っていた彼自身の顔の特徴に合致しているような気がしたのです。「眉はハッキリしていて、眼は細くはないです」  彼はそう言っていました。その写真をダウンロードした日付は、2019年3月20日……友達とやり取りをしていた時期とも合っています。自分の情報を出すことに慎重な彼がそんなことをしたとはちょっと思えませんが、でももしかしたら、彼が自分の「呟き」か何かで、顔全体でなく目元までが写っている写真なら…と、気まぐれにアップしたものではなかったか……そんな妄想にも似た考えが浮かんできたのです。友達が眼鏡をしているのかしていないのか……そんなことさえ僕は知らないまま過ごしてきましたが、友達が一時的にせよ、“ナイロールの眼鏡を掛けていた”事実・・・これは一つ、この写真が友達であるかもしれない可能性の後押しになったようにも思えます (ただし、その写真に写っている眼鏡はナイロールでなく、普通の黒縁の眼鏡) 。

勿論、これは丸っきり僕の思い違いである可能性は大きいです。ただ、この写真を何処からダウンロードしたのか記憶のないこと、友達の発信していた「呟き」や「日記」の内容をほぼ何一つ覚えていないことから、友達が発信していたものである可能性を100%否定するものでもないような気はします。

(ただ、電話で聴いた友達の声のイメージと、この謎の写真から受けるイメージはあまり合致しないんですよね……。)


 ※友達へ向けての自分の呟きは全てスクリーンショットに納めてはいるのですが、遡りにあたっては、mixi に残っている“本物”に当たりたい気持ちがありました。

↑↑上記の※印以降の文章は、事実と少し異なることに気が付きました。僕が友達とのやり取りを全てスクリーンショットに納めたのは、彼が闘病中であることが分かった2021年4月以降のやり取りです。最初の2019年のやり取りも、一部は記録として取ってあることは確かでしたが、保存してあるものがどの程度の量であるのか把握はしていませんでした。[13:53]

市川雷蔵さん

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