四万十川の沈下橋が沈下した映像

夏に雨が多く冬に雨が少ないのが
高知の気候の特徴ですが、
今年は特に、気象庁が統計を取り始めて
最も早い5月15日に梅雨入りとなり、
初夏の晴れ渡った季節を楽しむこともあまりないまま、
長い雨の季節に入ってしまいました。

 暖かい季節に雨が多く降る傾向は、
今年10年ぶりに更新された
気象庁が発表する平年値を見るとよくわかります。
年間の平均気温を上回る5月から10月の降水量の合計は1887ミリで、
平均気温を下回る11月から4月の2.4倍となっています。

ひと月当たりの降水量は、最も少ない1月が59.1ミリなのに対して、6、7、9月は350ミリを超えています。

 季節による降水量の差は、
実はますます顕著になっています。
10年前の平年値では、5~10月の降水量は1765ミリでした。
この10年で122ミリも増えています。
夏にバケツをひっくり返したような雨が降り続き、冬は雨は降らず乾燥する。まるで熱帯地域の雨季と乾季のようです。

 四万十川が増水し、沈下橋が沈下する光景も、
これからますます増えるのかもしれません。
この写真は、四万十町浦越にある里川沈下橋で、
安全な場所から撮影しました。

増水した河川は大変危険です。決して近づかないでください。

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