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【ポルト】美味しくて近いポルトガル【前編】

「住める街だ。」

そう思った。

海外で生活をしていれば、どこの国も一長一短があり、桃源郷は存在しないことを悟る。居住地としてのポルトガルも、きっと問題はあるだろう。

ただしこと食事に限って言えば、口に合う食事へのアクセスのしやすさという軸において、ポルトガルは多くの日本人にとって上位に位置するはずだ。
スーパーに並ぶ新鮮なシーフードとその値段の安さ、海鮮料理のバラエティの豊かさ。年齢とともに食がQOLに占める割合が増しているからこそ、胃と心を鷲掴みにされた。

冷凍じゃない〜!!

もう一つのポルトガル料理の魅力は、素朴な味付けにある。

例えば、今回の旅で一番感動したバカリャウ・ア・ブラス(Bacalhau à Brás)という、タラとジャガイモの卵とじ。

存在は知っていたけど正直あんまり惹かれなくて、最終日に空港のフードコートで何の気なしに注文したのだが、これがまぁ実家のごはんを思わせるホッとする美味しさ。たぶん味付けは塩コショウぐらいでシンプルながら、しっかり旨味が効いている。

ポルトガルのビールSuper Bockとの相性は異常

主張し過ぎず、それでいて素材をしっかり活かした味付けは、ポルトガルという国の魅力そのものを体現しているかのようだ。

そんなポルトガルの旅行記を、前編と後編にわたって綴っていく。長くなりそうだが、興味のある方はお付き合いいただきたい。


美しい街 ポルト

私が住んでいるカナダから最も近い欧州本土の国、ポルトガル。
初めての来葡ということで、ポルトに1泊、首都リスボンに3泊する予定を組んだ。
飛行機はリスボン発着便にしたのだが、結果的には、高くついてもポルト着リスボン発にした方が良かった。リスボンーポルト間は電車かバスで片道3時間ほど(※)。陸路での往復は、さすがに時間がもったいない。
※国内線が安く取れることもあるらしいが、空港ー市街地間の移動やフライトの待ち時間あり。

ともあれ、リスボン空港から電車とメトロを乗り継ぎ、ポルトの中心部サンベント(São Bento)駅に到着。

アズレージョ(タイル)が美しいサンベント駅構内

その名の通り港町だけあって、ヨットや漁船が停泊する景色に、海の匂いと潮風が吹き抜ける海岸沿い。バスで走っても、夕暮れ時に歩いても、美しく気持ち良い。

生まれ育った川沿いの街を思い出すドウロ川

たまたま入ったホテル併設のレストランが、食事・サービスともに素晴らしく、夫が普段食べないデザートまで平らげるほど。ここで頂いたタコが、ポルトガルで一番美味しかった食事とのこと。

紫芋のピュレも美味しかった!

市街地は、オレンジ色の屋根とアズレージョの壁が印象的で、ケベックシティを思わせる美しさ。
ポルトガル全般的に、ラテンの明るさ(主に言語)とヨーロッパの美しさ(街並み)、日本的な慎ましやかさ(食と人柄)を良いとこ取りしたような印象を受けた。

スタバもアズレージョ

ポルトを発つ前に、有名店のCONGAでビファナ(Bifana)を食す。
豚の薄切り肉を少しスパイシーなタレで炒めてパンに挟んだ、ポルトガルのファストフードでありソウルフード。ボリューミーに見えて、ペロッと食べられる。

Super Bockとの相性は異常

あとは、このためにポルトに来たと言っても過言ではない、ポルトワイン。
ワイナリー巡りなど出来れば良かったのだが、前述の通り移動に時間が掛かりすぎたため断念。
ドン・ルイス1世橋を渡って、ワイン専門の観光スポットWorld of Wine(WOW)にも足を伸ばしたものの、結局お土産のポルトワインはリスボンのスーパーで購入した(詳しくは後編で)。

これはホテルのウェルカムドリンクで頂いたポルトワイン

世界一美しい駅の一つに選ばれたサンベント駅や、世界一美しいと言われるマクドナルドなど、美しいものと美味しいものに短い滞在時間でたくさん出会えた街・ポルト。
ワイン好きでもそうでなくても、ポルトガルに行った際には是非訪れてほしい。

ホテル

ホテルは、ポルト、リスボンともにEurostarsに宿泊した。
会員限定の割引があったのでアカウントを作成したのだが、私たちが泊まったEurostars Porto Centro、Eurostars Lisboa Baixaともに素晴らしかったので、今後も系列ホテルがある国に行く際には是非利用したい。

いずれも主要観光地や交通機関からのアクセス抜群、サービスやスタッフの対応はプロフェッショナルかつフレンドリー、インテリアはシンプルモダンで品が良く、ルームクリーニングは髪の毛一本落ちていないクオリティ(潔癖的には最重要!)。
あと日本人的に嬉しいのが、歯ブラシやカミソリ等のアメニティがリクエストベースで利用可能なことと、Porto Centroではスリッパがあったこと!

ポルトの部屋 広々〜!

逆にPorto Centro唯一の難点は、寝室とバスルームを隔てるドアがないこと。笑
事前にレビューで発覚したので覚悟をしていたところ、シャワーとトイレのドアがすりガラスになっていて、一応見えなかったので安心。
ただし洗面所兼脱衣所は寝室から丸見えなので、友達同士とかだと気まずい or 一方がバスルーム使用中はもう片方が部屋の外に出るといった気遣いが必要かと思われる…。

シャワーの水圧はどちらも上々でした!

そういう意味でLisboa Baixaはスタンダードな部屋だが、ポルトに比べて狭い&ノービューだった。
観光メインでホテルは寝るだけなら、全く問題なし!

というわけで、リスボンは後編で。


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