春の予感

雨上がりの朝は昔から嫌いだった
光を透かした輪郭と
表面をすべる雫がとても綺麗だから
心に住まう暗闇を手放せないでいる

僕は燦爛な朝に隠された月
誰も望まない朝露の足跡

晴れた日は昔から嫌いだった
澄んだ空の青が遠く
いつもより世界が大きく見えるから
自分がちっぽけなんだと知ってしまう

僕は残酷な太陽に焦がされた夜
誰も愛さない曇天の行方

昨日まで寒さに震えていた野良猫が
暖かい陽気に誘われて眠るような春
太陽と月をはめ込んだみたいな瞳
敵なんてどこにもいないような吐息

春の始まりの予感がする
目が眩むような鋭い陽光

予感がしている
もしかしたらずっと
幸せが訪れないような
そんな予感がしている

2019.3.6


陽が長くなって、春を感じます。

予定では4月には転職!と言っていたもののまだな〜〜んにも進展してません。そんなこんなで24歳になってしまいました。アルバイトをしてる会社で3名の仲良しさんが辞めます。日々整頓されていくデスクを見てるのが切ないです。あと最後に、最近発見した私的転職活動あるあるを発表します。

「18時以降にくるメール、全部お祈りメール」

吟じました。ではおやすみなさい良い夢を

#詩

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?