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カルチャーショック@ラマダンの中のマレーシア🇲🇾

ラマダンって知ってますか?

イスラム教徒が一年に一度、イスラム暦の9番目の月に行う禁欲のことです。

一般には日の出から沈むまでの間、一切の飲食禁止が有名ですが、喫煙や、性欲、言動の慎みなども含みます。

飲食禁止なのは、日の出から日没まで。
日の出前にはご飯を食べてから断食を開始、日没後は、また飲食は可能です。

マレーシアはイスラム国家なので、”ラマダン”があるのですが、2021年は、4/13から始まりました。これは、5/12頃まで約1ヶ月続きます。

5/12頃まで?約...1ヶ月?

そうなんです。まだはっきり決まったわけじゃないんです。

ちゃんと肉眼で権威者が新月を確認してアナウンスされるんです。それはラマダンの終わりだけじゃなく、ラマダンの始まりの時も同じです。

マレーシアにいると全員ラマダンをやらないとダメなの?

ラマダンを実施するのはイスラム教徒のみです!多民族のマレーシアは、中華系、インド系の人もたくさんいますが、彼らは行いません。もちろんそのほかの民族も対象外。

イスラム教徒でも、高齢者や、子供、妊婦、重労働者、重病人などは免除されます。

断食だからといって、生活は日常通りなので、もちろん仕事も普通に行われますが、どうしても生産性は落ちます。

ほかにも、この時期ならではの変化があるんです。
知られざるラマダン中の様子とは。。。?

何が変わる?

勤務時間が変更になる。

日の出から日没まで一切の飲食禁止なので、ランチも有りません。

なので、会社によっては、イスラム教徒のみランチの1時間分終了時間が繰り上げになり、ラマダンの時期だけ勤務時間が変更になる会社もあります。

スーパーにデーツの一大コーナーが出来る

日没後、いきなり食事を取ると胃が驚くので、まずは、デーツを食べて糖分補給をしてから食事を始めます。

デーツはナツメヤシの実のことで、実はこのナツメヤシは、スーパーフードなんです。

スーパーにデーツコーナーが出来ると、ラマダンの時期がやってきたなぁと感じます。

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ラマダンバザールが開催される

ラマダンの時期だけに開催される、ラマダンバザールという市場が開催されます。
大体昼過ぎから夜8時くらいまで営業していて(2021年はコロナの影響で午後3時~午後8時の間のみ営業が許可されています)、日没後の食事を購入するための市場になります。

ラマダンバザールの時期だけ、お店を出す人や、この時期ならではの食べ物も出たりするので、それを楽しみにしている人も多いです。

イスラム教徒だけでなく、誰でも利用可能なので、自由に旅行が出来る様になった際、ラマダンの時期にマレーシアに来た人は、是非ラマダンバザールでローカルフードを楽しんでみてくださいね!


朝の露店が無くなる

マレーシアではたいてい道端に、ナシレマやお粥、ミーゴレンや、ミーフン(マレーシア版焼きそばとビーフン)、ドーナツやカリーパフ、サンドイッチなど、朝食を売る出店が出ています。

ナシレマなんかは、RM2-3リンギと安いので、民族関係なく多くの人が買っているのですが、その店が、ごそっと無くなります。

私の職場の近くにも、5-6店出ているのですが、今は見事にゼロ。
※もちろん場所によっては、中華系やインド系の人がやっているお店はあります。

マレー系以外の人は朝ごはん食べるので、これまで朝ごはん調達していた人は、買うところが無くなっちゃいます。

朝ごはんは、家で食べないの?って思いました?
マレーシアでは、外食が気軽なので、朝ごはんも外で食べる人がとても多いんです。


どうですか?ラマダン中の世界。

ラマダンってイスラム教徒が断食するんだよね。

というところまでは知っていても、対象外の人がいるとか、その時期ならではの変化があるというのは、マレーシアで生活してこそ見えてきた世界でした。

イスラム教は、今後40-50年のうちにキリスト教徒を抜いて、宗教人口数が世界で一番になるとされています。

コロナでリモート化が一気に進んだこともあり、世界はどんどんボーダレスになっています。

同僚や隣人がイスラム教徒の方っていう世界は、案外そんな遠い未来じゃないかもしれませんよ。

という事で、以上、ラマダン中の知られざるマレーシアの世界でした。

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