龍戦記 ドラグーンソール 第2話「首なしライダー、現る!」
ドラグーンソールの第6話が放送された朝。巽川龍介と犬飼豪が電車通学をしている。
「いやぁ~今回のは、初めて武器使ったな。ソールソードか。今の平成ライダーじゃあ武器を使うのが当たり前だけど肉弾戦のドラグーンソール方がよかった気がするな」
「そうかな? 俺はどちらでもいいような気がするけど」
「おいおい。男なら、拳と足で攻めるのが常識だろう?」
いつものように特撮談義をしながら、高校のある駅まで暇を潰す。
「お? 桂さんじゃないか。声を掛けない…」
か?と言いかける前に龍介が電車に乗ってきた豊胸で、腰まである黒髪の女子校生に声を掛ける。
「あ、優香さん。おはようございます」
「龍介くん、犬飼君。おはようございます」
「お、おはよう」
(あれ? なんで俺だけ名字? 何これ? いつの間に下の名前で呼ぶような仲になったの?)
「今日のドラグーンソールは、楽しめましたか?」
「はい。そりゃもうばっちりと録画しております。優香さん、亜衣ちゃんを寝かすのは大変でしたでしょう?」
「ええ。私も見る~と就寝前までごねていましたから、小学生が夜更かしするのはよくないですからね」
「あのーもしもーし。ドラグーンソールで盛り上がっているのは嬉しいんですけど、2人ともどうしてそんなに仲がよくなったのですか? それに亜衣ちゃんって?」
1人、置いてきぼりにされた豪。
「優香さんの妹で小学生の亜衣ちゃんと先週会ったんだ。そうそう。先週といえば、このカードを買ったんだ」
龍介はドラグーンソールのカードと技カードを見せた。
「ほー、よく手に入ったな。どこにも市販されていないカードじゃないか」
「え? どこにもないんですか?」
「そういえば、桂さんは知らないんでしたね。実は、こいつについて色々と謎が多いんですよ。例えば、ウルトラマンや戦隊ヒーローなら子供向けのテレビ雑誌や専門誌に載るんですが、ドラグーンソールだけは、特撮の専門誌には載っていないんですよ」
「それはおかしいですね。普通、子ども向けの番組なら載っていても変じゃありませんよね」
「そうなんです。そこは版権の問題が関係しているのかは全く知りませんが、ウェブでは、ネットの巨大掲示板でしか情報が得られない」
「突っ込んだ話、どこが放送しているのかさえわからない番組なんだよ」
龍介はカードをポケットにしまって、話に加わる。
「いわくつきの番組ということで、調べている奴もいるみたいだ」
「そうなんですか」
学校のある駅に辿り着いて、3人は通学路を歩く。
「そういう俺もその1人でして」
龍介はびくっと震えた。
(豪に、俺が「ソール」だと言うことを内緒にしたほうがいいのかも。変に噂が広まったら困るし……。ごめん、裏切るようでごめん。これは言えないんだ)
龍介は何度も心の中で豪に謝った。豪のことを信用しているが危険なことに巻き込みたくないと思う心もあった。
「まぁ、マイナーな特撮だけど、戦闘シーンは迫力あるんですよ」
「そうですね。実は、私たち先週の水曜日にドラグーンソールに助けられたんです」
「へ? 桂さん。またまたご冗談を」
豪は、「ははは」と苦笑しながら、言う。しかし、彼女の瞳が真剣な眼に変わったので龍介に話を振った。
「マジなのか?」
「……マジです」
その現場に立ち合わせた龍介が証言する。
「なんだとー!? ずるい! 撮影現場に居合わせるなんて!」
「いえ、撮影じゃなくて、「私たちは本当にロベルガーに襲われた」んです」
「本当に襲われた…って、じゃあドラグーンソールはノンフィクションってことになるじゃないか?」
豪は興奮していて、丁寧に話すことを忘れてしまった。
「そうなんだよね。でも、ノンフィクションなら、ノンフィクションとすればいいのにどうして「特撮」として放送しているんだろう?」
龍介が言うことは最もだ。事実であるなら「ノンフィクション」と放送すればいい。しかし、あえて「特撮番組」として放送しているのは何故だろうか?
3人は唸って、黙り込んでしまった。優香は校門が見えてきたあたりで、話を切り替えた。
「あ、龍介くんには電話で伝えてありましたが、今日も一緒に食べていいですか?」
「ええ。もちろんいいですよ」
「校門が見えてきましたので、私は先に行きますね」
そういって、優香は先に校門をくぐっていく。残された2人は彼女を見送った。
「………お前はなんてうらやましい奴なんだ! こんちくしょう!」
「いきなり何!?」
「ええい。こっちは1ヵ月かかって、桂さんと知人程度だったのに! 貴様というやつはフラグを乱立しおって! 現実はそこまで甘くないぞ!」
豪が暴走した。
「つ、つよし?」
「……いいですよ。気になる子すらいない俺なんて」
「き、きっと春は来るよ」
気休め程度の言葉をかける。
「ストレスは発散したので、本題に行くか。おまえは、こんな話は知っているか?」
「話?」
2人は歩きながら話した。
「昔々、引っ込み思案の女の子がいました。彼女は容姿端麗で男の子から告白される日々を送りました。しかし、引っ込み思案の女の子は男の子が怖くて断っていました。
そのことを知った他の女の子は、引っ込み思案の女の子が高く留まっていると思い込んで彼女を無視しました。引っ込み思案の彼女は辛い毎日を送りました。そして、ある日、引っ込み思案の女の子は、男の子2人とお弁当を一緒に食べてこんなに楽しいものだと知りました。……めでたしめでたし、とな」
「………え?」
龍介は玄関に向っていた足を止めた。
(容姿端麗で、引っ込み思案の女の子……男の子が怖い…一緒にお弁当を食べて…?)
その言葉を並べて、断片的に一週間前のことを思い出す。
『私、男の人が怖いので』
『お姉ちゃんは、奥手だから、こうでもしないと』
『一緒に食べませんか? 桂さん』
--―――かつらさん
「それって……この話って…」
「……そうだ。桂優香さんの1年生の頃の話だよ。龍介、委員会の委員はクラスで何人だ?」
「それと何が」
「何人だ?」
真剣な眼で豪が質問してくる。
「男女で2人」
「そうだ。男女で2人だ。だけど、な。彼女のクラスは桂さん1人なんだよ。去年のいじめが尾を引いてな……」
「…そんな。優香さんは、男が怖いから断っているだけなのに、男の人を玩んでいないよ!」
「確かに、な。桂さんとしてはだ。でもな、人間と言うのは「自分の都合」でしか見えないんだよ。他の人間にしてみれば、お高く留まっているように見えるんだろうな。「私の好きなxxくんを横取りしやがって!」っとな。人の心は誰だって読めないし、見ることはできない。だからこそ、誤解やすれ違いだってある」
「なんとか、できないの?」
「……俺らの学年では知らない女子はいないと思っていいだろう。当然、教師としては何もできないのが現状だろうな。俺自身、他のクラスの問題まで首を突っ込んで解決できる力がないのが現実だ。男のいじめなら、なんとかなるだろうけど。女子のいじめは目に見えないし、多数の場合が多いんだ」
豪は、強く握りこぶしを作って怒りを納める。わかっているのに、何もできないことの苛立ちと自分自身の無力さの悔しさ。
「龍介、俺がこの話をしたのには、理由がある。彼女を好きになるということは「誰かを敵に回す」ことになるかもしれないということだ。それでも、おまえは最後まで彼女のそばにいられるか? もしかしたら、一緒に貶められるかもしれない。そう思って彼女は、登校時は一緒に校門をくぐらないようにしているのかもしれない。それでも、好きでいられるか?」
それは、重い選択だった。好きな人の辛い過去を知った上で付き合っていくということ。
世界の全てと言ってもいい学校生活で彼女のそばにいると言う決断は、文字通り「世界を敵に回す」ことになる。もしかしたら、誰からも認められないかもしれない。そんな怖さもある。
「豪…。俺は、無力な男だよ。好きな人がそんなことになっていると今まで知らなかった。今は涙しかでない」
涙が頬を伝う。それでも小さな少年は言葉を紡ぐ。
「でも、でも、これだけは言える。俺にとっては大切な人には変わりはない」
「そうか。それさえ聞ければ、いい。俺はおまえの恋を応援するぜ」
そう言って、昼休みにいつもの場所で落ち合うことを約束した。
(ドラグーンソールに変身できたとしても、優香さんを助けられない。何も、何も変わらないじゃないか!)
教室に向う中で、憧れのヒーローに変身できたとしても、救うことができない苦悩を龍介は知る。
「おはよう」
「おはよう」
級友にあいさつをしていつも通りの日常を送る。しかし、彼女のことを思えば思うほど、自分がいかに恵まれているのかを知る。彼女が欲しいのは「同情」じゃない。「友達」なんだということはいじめを経験したことが龍介だから知っている。
(たとえ、変身できなくても。何かできることはある。きっとあるはずだ)
「好き」という気持ちを言葉にできない。でも、それでも、彼女を助けたいという気持ちには偽りはなかった。
午前中の授業を終えて、桂優香は教科書をしまって屋上へ行く準備をしようとしていた。
「桂さん。今日は先週の課題のプリントを回収して職員室まで持ってきてください」
「はい。わかりました」
教師は、教卓の上にある回収したプリントの束を叩いて、教室を去っていく。
クラスメイトはすでに購買に行っている子や教室でお弁当を食べている子が多かった。
40人分のプリントを彼女1人で運ぶのに、誰も手伝おうとはしない。
「……」
このクラスには友達はいない。彼女の心の中に友達と呼べるのは片手で数えるほどしかいない。
40人分のプリントを両手で持って1人で職員室に向う。長い廊下を1人で歩いていく。その向かいから女子のグループが歩いてきた。
「桂さん。大変ね」
「ええ。これも委員の仕事ですから」
「そう」
坂上麻理乃はそう応えてから、優香の足を引っ掛ける。
「きゃっ」
優香は前のめりに倒れた。40人分のプリントを廊下に散らばしてしまう。
「ごめんなさい。私、足が長いから」
麻理乃の友達は、笑いながら転んだ彼女を見る。
「…い、いえ」
「それじゃあね」
麻理乃たちが過ぎ去っていくと優香は1人で散らばったプリントを拾い集めた。
「ダメ。泣いちゃ」
家では、お姉さんの優香。ここで泣いてはいけないと自分に言い聞かせる。
何より、友達になった龍介に涙の跡はみせたくなかった。
心の中で、楽しそうにドラグーンソールについて話している彼の笑顔が唯一の救いだった。
いじめられている自分に接してくれる彼がうれしかった。
「……笑顔で、いなきゃ」
いじめとは違う痛みが彼女の心を締め付ける。
昼食時には、笑顔で龍介達と弁当を一緒に食べた。
「あの、龍介くん。ドラグーンのグッツが手に入りそうなお店はないですか?」
「お店、ねぇ」
「となるとあそこしかないよな」
龍介と豪は、顔を合わせて言った。
「優香さん。放課後時間空いている?」
「はい。委員会の仕事もないので大丈夫です」
「1名さまご案内します」
「???」
放課後
坂上麻理乃は駅前大通りを歩いていた。
「よかったら、どうぞー」
街中でよく見かけるテッシュ配りのお姉さんから無言でテッシュをもらう。しかし、テッシュを手にした彼女は最初から存在しなかったように姿を消した。
「次の敵役は、整えた。ソール」
テッシュ配りのお姉さんは帽子を取ると、ソールとロベルガーの戦いを見ていた「巫女」だった。
龍介、豪、優香の3人は高校近くのバスに乗って移動した。向った先はホビーショップだった。
「えーと、優香さんは初めてだよね?」
「はい。ここが取り扱っているかもしれないお店ですか?」
「まぁ、俺らにとっては通いなれている店なんですけどね。とにかく入りましょうか」
3人はホビーショップ高幡に入った。
「店長。こんにちは」
「よう。龍介に豪じゃねぇか。そちらの子は、初顔だな」
眼鏡を掛けた30代の店長が優香を見て言った。
「初めまして、龍介くんの友達の桂優香です。あの、こちらにドラグーンソールのグッツがあると聴いたのですが」
「いい子だな。俺はホビーショップ高幡の店長、高幡修二だ。よろしくな」
簡単に自己紹介を済ませた。
「にしても、こんなかわいい子が2人に影響されたのか。そうだな。グッツといえなくはないがこいつを見てもらおうか」
修二は戸棚から一体の人形を取り出した。
「これは、ドラグーンソールの人形じゃないですか!」
豪が驚いて声を上げた。
「そうだ。俺が映像を見ながら作ったんだ。まぁ、あれだ。優香ちゃんに特別に売ってやるよ。価格は三千円な」
「え? いいんですか? こういうのは大変だと思うのですが」
「いいんだよ。俺が作ったんだし、売るのも俺の勝手だ」
「ずりーぞ。店長! えこひいきだ」
「これは区別だ。豪」
豪と修二のやり取りを見て龍介は、優香に声をかける。
「三千円なら、いい値段だよ。買えばいいと思うよ」
「でも…」
「なぁに。また作ればいいんだ。優香ちゃんみたいなかわいい子がファンならフィギュアだって喜ぶさ」
修二が後押しする。やっぱひいきしてるじゃねぇかとつぶやく豪。
「わかりました。では大事にしますね」
「毎度あり」
その場で梱包されて袋に詰められる。
「くそー、店長のガレキか」
「がれきってなんですか?」
「ガレキもしらないんだよな。無理もないか。ガレキはガレージキットの略で、正直言えば手作りさ。知っていると思うが、このドラグーンソールには玩具等の販売はしてないんだ」
「え?でも俺はカード買ったよ?」
「なに? カード? どら見せてみろ」
龍介はポケットに入れているカードを渡して見せた。
「こいつは…!」
「知っているんですか!?」
「はじめてみた」
勢いよく迫った龍介はこけた。
「しかし、よく手に入れたな。おまえら、1本の番組が放送されるのに条件があるのは知っているか?」
修二は龍介にカードを返して話を振ってきた。
「スポンサーですよね?」
豪が応える。
「そうだ。当然、特撮ものといえば、玩具やカードゲームを作るものがなくちゃだめだ。そうしないと番組の知名度が上がらないからな。しかし、こいつ(ドラグーンソール)に関しては別だ。スポンサーがないからさ。製作スタッフも大手じゃない。ストーリーは学芸レベル。
だが、アクションシーンは本物に近いのが特徴だ。しかし……何が目的で放送しているんだろうな?ヒーローものを放送するなら日曜か土曜日にすればいい。ターゲット層が狙えるからな。だが、新参ものとなるとネックになるのが、歴史がある戦隊ものやライダーやウルトラマンに取られてしまう。子どもや特撮好きな奴を購買層としてグッツ展開できるから歴史のあるものはな」
「なるほど」
3人は納得する。
「ところが、だ。インターネットの動画配信でもやっていてもおかしくない時代なのに、何故テレビ放送だけなんだ? そして、利益を求めるならば龍介が持っているカードの他にも雑誌やネットで公開されてもおかしくない。もちろん、俺の店のようにフィギュアとか売っていないのもおかしいんだ。ただ娯楽を提供するのが目的なら珍しい番組だとしかいいようがない」
修二の話は理に適っていた。1つの番組が成り立つには制作費がいる。そして、援助する企業がなければ番組そのものが成り立たない。例えば、1本のアニメ番組を作るにしてもアニメ会社オリジナルの作品を放送すると仮定するとしよう。それには膨大な企画書や玩具やカードゲーム、ガチャポンフィギュアなどの商売戦略も企画される。そうすることでターゲット層からお金をもらうと言う仕組みになっている。しかし、グッツやDVDにもなっていないドラグーンソールはそういった仕組みからして異常な分類といえるのだ。
「なんか、ますます謎が増えた気がしますね」
「そうだな。俺としてもこの番組がどういった経緯で放送しているのかも気になる。おまえら、電車通学だろう?そろそろ家に帰ったほうがいいぞ」
「えー、客にいう言葉ですか」
「店のものを買わない奴のことを客というか。ま、またガレキかポスター作ったら売ってやるからそのときまで金を作っておけ」
「店長さん。今日はありがとうございました」
「なあに、優香ちゃんみたいな客が来るなら歓迎さ」
「やっぱり差別」
「区別だ」
その日の深夜、街を我が物顔で走らせていたバイクに乗った若者たちの間を、銀色の一台のバイクが追い抜いた。
「く、首がねぇ!」
白いライダースーツに身を包んだ首なしライダーが無謀な運転で若者たちのバイクを蹴散らして去っていった。
「うあああっ」「痛ぇ、いてぇよ!」
集団転倒を起こした若者たちはパニックに陥った。
首なしライダーはそのまま深夜の街を疾走する。
その日から6日後、桂優香の同級生の坂上麻理乃が行方不明となっていることが発表された。
「坂上が行方不明?」
昼休み、3人は屋上で弁当をつついていた。
「はい。坂上さんが行方不明になったのは、私たちがホビーショップに行った日なんです」
「となると数日は経っているわけ、か。優香さん、何かわかったことはあるの?」
「それが全くわからないんです。先生もまったく」
「……桂さん。突っ込んだ話をしてもいいですか?」
「豪?」
龍介は彼のほうを見た。
「間違っていたら、悪いが。坂上麻理乃は桂さんをいじめているリーダーなんだろう?」
「え?」と龍介は固まってしまう。すぐに優香のほうを見て彼女の表情を伺う。
「……気づいていたんですか?」
「この間昼休み、職員室の帰り際に偶然、な」
豪はそういって答えた。
「優香さん……」
「きついことをこれから言うが、桂さんはどうしたいんだ?」
「……私は、みんなに選ばれた委員長です。クラスメイトが行方不明なら、探したいと思います。例えそれが、私をいじめていた人であったとしても、です」
優香ははっきりと豪の質問に答えた。
(優香さんは、強い人だ。無理やり、押し付けられたかもしれないのにそれでもクラスメイトを心配するなんて、普通はできない。……俺ができるのは、世界を敵に回したとしても彼女の友達でいることだ!)
龍介は、自分自身にできることを選んだ。
「優香さん、手伝わせてくれないか?」
「龍介くん。ありがとうございます。でも、これは私のクラスの問題ですし…」
「それは違うよ。友達が困っていたら、助けたいと思うのが当然なんだよ。クラスがなんて関係ない。友達が困っていたら、見捨てない。そんな自分にはなりたくないんだ」
龍介は言葉がめちゃくちゃだが、まっすぐな思いを彼女にぶつけた。
ぽろっと、彼女の右目から涙が流れた。
「か、桂さん?」
「ごめんさい。ここじゃ泣かないと決めたのですが……ダメみたいです」
幾もの涙が彼女の頬を伝う。これまで頑張ってきた彼女の心が少し動いた。この人たちなら信頼できるという安心から、張り詰めていた何かが解けた。
豪は、龍介に耳打ちした。
「ちょっと、俺は買い物をしてくるから、頼むな」
龍介は、頷いて答えた。豪は屋上の出入り口から姿を消した。
「優香さん……大丈夫?」
「大丈夫です。私は、1年生の頃からいじめられていました。でも、本当に信頼できる友達ができて、うれしくて泣いてしまいました」
涙をぬぐって、彼女は言葉を紡ぐ。
「龍介くん、私の一番の友達は龍介くんですよ」
柔らかな笑顔で、優香は答えた。その笑顔にドキっとしてしまう。
「あ…う…」
龍介は瞬間沸騰して耳まで赤くなってしまう。
その一部始終をこっそりと豪が見ていた。
「席を外しておいたのが、よかったみたいだな。さて、お詫びも兼ねてジュースでも買ってくるか。少しずつだが、「変わっているな」龍介」
そう言って、彼は自動販売機のある1階に急いでいった。
「さて、何買おうか?」
自動販売機前までやってきた豪は、そこである噂を耳にする。
「そういや、知っているか?」
「何が?」
「ここ数日、夜にさ。首なしライダーがでるだってよ」
「首なしライダー? おいおい、それは都市伝説だろう?」
「それが嘘じゃねーって、3組の奴がバイト帰りに目撃したんだってよ」
「マジかよ?」
(首なしライダー…? ここ数日の新聞にも出ていたな。ひょっとして)
豪は、優香が話していた行方不明になった坂上の日付と首なしライダーが現れた日付を照らし合わせてみると一致した。しかし、それはただの卓上の推論だ。
(ま、そんなに上手くいくわけないよな)
彼はオレンジジュースを3本買って、屋上に戻っていった。
放課後、生徒がよく行くという駅前の大手通にやってきた。
「とはいえ、写真だけしかない上にどこでいなくなったのかさえわからないのにどうやって探そうか」
「そこなんだよな」
龍介と豪の2人は頭を抱えた。優香に協力するとはいえ、通学範囲から1人の人間を見つけ出すのには、相当な労力が要る。
「すみません。探すアテがあればいいんですけど…まったくないもので」
「んー取りあえず俺らの年代がよく利用してそうな店を片っ端から当たってみるか」
「片っ端からって言っても、いるとは限らないよ?」
「草の根わけても、探すんだ。いくぞ」
3人は、高校生が利用すると思われる娯楽施設やスーパー、ビリヤード場。ボウリング場なども当たってみた。しかし、彼女が利用したと思われる所は見つからなかった。
「どっぷりと日が暮れて、8時か。桂さんは、電車は大丈夫なのか?」
「ええ。11時まででしたら、大丈夫ですよ。3時間近く探してもいないなんておかしいですね」
「警察みたいにどうどうと捜査できないからね」
高校生3人でたった1人の人間を見つけ出すのは奇跡にも近い。
「それに、長くはいられないな。首なしライダーに遭うかもしれない」
「首なしライダー? それって新聞の記事に載ってあった飛ばし記事じゃないの?」
「いや、どうやらうちの生徒がバイト帰りに目撃したらしいんだ。無謀な運転をする奴みたいだし、気をつけるに越したことはないだろう。もしかしたら、ブラックマジックかもしれないし」
「銀狼怪奇ファイルを知らない人にはわからないネタはやめようよ。豪」
優香1人だけ話しがわからなかった。
「あ、あれは…坂上さんといつも一緒にいる子達」
優香は向い側から歩いてくる女子3人組に気づいた。
「え? ゆ、優香さん。まさか、声を掛ける気じゃ…?」
「かけてきます。彼女達なら、何か知っているかもしれません。それに、私は委員長ですから」
彼女は笑顔で応えた。
「それに……私には、友達がいますから大丈夫です」
友達と言う存在が彼女に勇気を与える。いじめられていた桂優香に友達を持った桂優香が「さよなら」を告げる。時とともに人は成長する。心から信じることができる人が傍にいれば、どこまでも成長することができるのが人間だからだ。
優香は女子3人に声を掛けた。
「木津さん、島崎さん、佐上さん。こんばんは」
「何よ。委員長がこんな時間にいていいの?」
「夕方には帰りましょうねぇ」
優香を冷やかす2人。彼女はそれに耐えた。
「そんなことよりも、坂上さんが行きそうな場所知りませんか? 行方不明の彼女を探しているんです」
用件をはっきりと伝える。
「アンタ、バカ? いじめている相手を助けるようなことして、さ。あたしらに恩売ろうってわけ?」
「そういった考えで私は行動していません!」
佐上に対して張りのある声でぴしゃりと答える。
「クラスメイトを心配して悪いですか? 損得抜きで心配するのが友達じゃないんですか?」
気迫のこもった声で、3人組に言葉を投げかける。
3人の女子は、優香の眼から逸らして、横断歩道を渡っていく。
その途中を割り込むように、銀色の一台のバイクが疾走する。
「! 危ない!」
優香はとっさに、彼女達を突き飛ばして事故から守った。
「大丈夫ですか?」
「へ、平気…」
エンジン音を吹かせながら、バイクのライトが彼女達を照らす。
銀色のバイクのライダーは白いライダースーツに身を包んでおり、首から上がなかった。
「く、首なしライダー!?」
木津が叫ぶと再び彼女達を轢こうとエンジンを唸らせる。
「くそ、間に合え!」
豪が駆け出した。
「優香さん!」
(一度変身できたんだ。なら、もう一度、もう一度! 彼女を守れる力が欲しい!)
手を強く握り締めて、ヒーローの名前を叫ぶ。
「ドラグーンソール!」
太陽の光が龍介のポケットに入れてあるカードに集まって輝いた!
暗闇を引き裂くように光の柱が天に上る。
「なんだ? あの光は」
店じまいしていた修二がその光を目撃して、車に乗り込んで走らせた。
腰に変身ベルトが現れて、カードがスロットに挿入される。
炎が体を飲み込んで、真紅の龍の鎧を纏った戦士に変身する。
真紅の龍戦士が豪を追い抜いて、優香たちの前に立ち憚った。片手で首なしライダーのバイクを止める。
「!?」
「ドラグーンソール! 来てくれたんですね!」
優香が声を上げて、彼の後姿を見る。
「ここは俺が食い止める。早く、その子達を連れて逃げるんだ」
首なしライダーはエンジンをさらに唸らせてアクセルを全開にする。アスファルトをタイヤが焦がして白い煙が立ち上る。
「桂さん。早く!」
豪が優香たちを誘導して向かい側まで走っていく。
「まさか、本当に存在していたのか。ドラグーンソールが」
豪は興奮してドラグーンソールに魅入っていた。
「貴様が、ドラグーンソールか! おまえを倒してやる!」
ドラグーンソールはバイクを受け流して、対峙する。
(倒すということは、今回の敵はバイク怪人か!? 見たところ、首なしライダーには首がなかった。じゃあ、本体はどこにあるんだ?)
「おまえは、バイク怪人か!」
ドラグーンソールは、飛び蹴りを繰り出すが、首なしライダーは攻撃をよけて、前輪を浮かせて攻撃してくる。両腕で受け止めて、首なしライダーの左足を蹴る。
「やあ!」
「!」
首なしライダーは反対側のガードレールにふっとばされた。
「な、なんだ!? この騒ぎは! ドラグーンソールの撮影じゃないのか?」
修二は車を止めて、現場に到着した。
「店長! どうやら本物みたい。いや、本物です! マジで戦っていますよ」
豪が興奮して答える。
「本体はこいつか?」
ドラグーンソールは、バイクから放り出された白いライダースーツの首なしライダーに駆け寄って体を掴んだ。だが、人の体という感触がなくまるで人形を持っているようだった。
「これは、人形? じゃあ、本体は」
「そう。この俺だ」
声がしたほうを振り返ると九つの尻尾を生やして、金色の狐の形をしたバイク怪人が姿を見せた。
「バイク怪人、九尾の狐―玉藻御前だ」
玉藻御前はドラグーンソールの右腕を噛んで引きずりながら走り出した。
「いてええ!てか、あつ、熱熱!」
背中を引きずられて体勢を整えることができない。
「店長! 追いましょう!」
「ああ」
「私も行きます!」
修二の車に、豪と優香が乗り込む。修二の車でバイク怪人玉藻御前を追いかける。
「しかし、なんて早さだ! もう60キロを超えてやがる。バイク怪人九尾の狐というだけはあるな。しかも伝説の妖怪かよ」
「店長さん、伝説の妖怪って?」
「九尾の狐は実在した妖怪なんだ。しかも、日本史に載るほどの、な」
「え!?」
豪と優香は驚愕した。
「ドラグーンソールは龍だ。西洋と東洋の戦いとも言ってもいいくらいだ。速さだけなら、九尾の狐に分がある。問題は、利き腕が封じられている状態からどうするかだ」
「くそ、離せ!」
2キロ近く引きずられて、左腕で何度も顔を殴るが、離す気配はない。
「無様だな、ソール。このまま引きちぎってやろうか」
牙を右腕に食い込ませる。
「ぐああっ」
右腕に激痛が走る。信号を無視して、橋を渡る。金色のバイク怪人玉藻御前。
「く、そ……!」
(このままじゃ、ジリ貧だ。なんとか、打開させる方法は…)
「くく…、このまま倒すのは簡単だが災厄を招こうではないか」
「何をするつもりだ!」
「決まっている。ガソリンスタンドにおまえと一緒に突っ込むのよ」
「なっ……!?」
ドラグーンソールの脳裏に爆発したガソリンスタンドが浮かび上がる。上がる黒煙と気化したガソリンの匂い。そして、炎のダルマにされた自分自身……。
「俺は火を操ることができるから、生き残れる。しかし、どうだろうなぁ。生身の人間が耐えられるか? 地獄のような炎に」
ニタリと笑みを浮かべて、夜の橋を駆け抜ける。
「ふざけるな…! そんなことは俺がさせない!」
「この状況で何ができると言う? このまま腕を失う以外に?」
ギチギチと緩めていた牙を再び右腕に食い込ませた。
「がああっ」
(右腕に痛みが…! 奴のいうように、右腕を犠牲にするしか方法はないのか!?)
背中と右腕を傷つけられ、ピンチに追い込まれるドラグーンソール。動かせるのは、左腕しかない。希望が薄れていく中で、必死に足掻くが金色の狐が嘲笑う。
「そう、だな……だが、最後までやってみないとわからない」
左手を腰に当てると「ソールソード」の柄を出して、逆手に持って、玉藻御前の胴体に切りつける。
「ぐぎゃああ!」
刃物での反撃に、口を大きく開けた。
「イヤァ!」
この機会を逃さず、左膝で渾身の一撃を腹部に叩き込んで、右腕の自由を取り戻した。
橋向こうの道路上で、両者が離れ、路面に鮮血を撒き散らす。
ドラグーンソールの右腕は、真っ赤な血に染まってだらりと下がっていた。
(血を流しすぎた。……右腕からのソールナックルは使えない)
「小癪な!」
玉藻御前は、九つの尾を立てると、火の玉がドラグーンソールに襲い掛かってくる。
左側に連続飛び前転して、攻撃を交わす。
「なら、こいつで決める!」
ソールソードをしまって、右足に力を集中させる。
「地球の平和を脅かす化け物め! このドラグーンソールが許さない!」
ドラグーンソールは路面にしゃがんで、アスファルトを左手で叩いて、夜の闇を背にして高く舞う。
「放たれる光は太陽の矢の如く。集まりし光は太陽の陽の如し! 必殺!」
「おのれぇえ! 狐炎(こえん)!」
金色の体を炎に身を纏わせて、玉藻御前は吼えながら、跳躍する。
「ソールシュート!」
太陽の光を集めた右足による飛び蹴りと狐炎が空中で激突して周囲を真っ白の光で飲み込んでいく。
「フラッシュアウトか!」
修二は、減速しつつバイザーを降ろす。
「ドラグーンソールはどうなったんだ!?」
「……ドラグーンソール」
「頼むぜ…勝ってくれよ」
修二は、ドラグーンソールの勝利を祈りつつ現場に近づいていく。
光が収まると、道路に着地していたドラグーンソールがいた。その背後には、倒された玉藻御前が横たわっていた。
「勝負、あったな」
ドラグーンソールは一息つくと、玉藻御前の体が光りだして1枚のカードが宙に浮いて、道路に坂上麻理乃が倒れていた。
「なっ!? バイク怪人の正体が、坂上だったのか!?」
ドラグーンソールは彼女の元に駆け寄ると宙に浮いていたカードが腰のベルトに吸い込まれた。
「このままだと危ないな」
彼女を抱きかかえるとタイミングを見計らったかのように修二の車が到着した。
「ドラグーンソール! 大丈夫か!?」
(て、店長!? 何で店長がいるの!?)
ドラグーンソール―龍介は心の中で驚いた。
「坂上さん!」
優香がドラグーンソールに駆け寄った。
「大丈夫だ。気を失っているみたいだ。彼女のことは任せた」
「お、俺に任せてください」
豪が緊張した声で名乗り出た。
ドラグーンソールは、坂上麻理乃を豪に託して、夜の闇に紛れて飛び去っていった。
ドラグーンソール第7話が放送された。
登場していた豪、優香、修二と優香をいじめていた女子達はCG加工で別の人物にされて放送されていた。劇中、ドラグーンソールとの戦闘のほか修二たちのやり取りまで放送された。
「はぁ~~マジで今回は本当にやばかった。右腕がなくなるかと思った」
戦いつかれて、脱力する。
「どうなるのかな~? 優香さんの問題。でも」
優香が見せてくれた笑顔を思い出すと胸がドキドキする。自動的に瞬間沸騰して顔を真っ赤に染める。
「いやいやいやいや! デートするところまで妄想するな。俺!」
ドラグーンソールの放送が終了すると携帯電話が鳴った。
「はい」
「うおおおおおおっ龍介! ドラグーンソール見たか!? 俺CG編集しているけど、出たんだぜー! それに生ドラグーンソールが存在するなんて奇跡だろう!」
携帯電話から耳を離して、興奮度マックスの豪が電話をかけてきた。
「あーそれはよかったねぇ。それで?」
「ああ。行方不明になっていた坂上なんだが、ここ数日間の記憶を失っていたみたいだ。しかし、おかしいよな。行方不明になって記憶がなくなるのは」
「そうだね…」
(それに、九尾の狐のカードが何で彼女が持っていたのかもわからない。何が目的で、彼女に持たせたんだ?)
「まぁ、興奮して俺今日眠れないかもしれない!」
「あーそうですか、1日くらい寝なくても人間死にはしないよ。たぶん」
豪を冷たく突き放す。というよりもこれほど興奮している豪を見るのも初めてだ。
「んじゃ切るぜ」
「またねー」
そう言って、携帯電話を切った。
「とはいえ、謎ばかりが増えていくな。このドラグーンソールには……何故だ?」
うーんと考え事しているとまた携帯電話が鳴った。電話を見ると優香からだった。
「は、はい」
「あ、龍介くんですか? 今日のドラグーンソール見ましたか?」
「ええ。見ました」
「今日も助けてもらいましたが、まるで私を見守っているような気がします」
「そ、そうですか?」
(そりゃそうだよ。俺が変身しているんだから、とはいえ正体をばらすわけにはいかない)
助けている本人に電話しているとは、優香は知らない。
「それで、坂上さんはどうなったんですか?」
「そうですね。多分、明日普通に登校してくると思います」
「それじゃあ、またいじめられるかもしれないんじゃ?」
「そうかもしれません。でも、龍介くんの笑顔が私を支えてくれます。私にとって一番の友達は龍介くんなんですよ。そのことに変わりはありません」
「優香、さん……」
電話越しの会話だが、何故だが小恥ずかしくなってしまう。
「それでは、また後で会いましょう」
「わ、わかりました」
そう言って、電話を切った。
「やばい。俺も別の意味で眠れないかもしれない……」
好きな人と電話するだけでも重大イベントだった龍介であった。
翌朝いつも通り、電車通学して校門に辿り着くと、坂上麻理乃が待っていた。
「坂上さん」
「桂さん、その、おはよう」
しばしの沈黙が周囲を包む。
「その、ここ数日の記憶はないけど。あなたが私を探した上で、木津たちを助けてくれてありがとう。あなたのお陰で、こうして日常に戻れたわ」
「いえ…私は委員長としての務めを果たしただけですから」
「そ、そう。委員長のね。それでその……桂さん。委員長の仕事を私に手伝わせて」
「ええっ? どういうことですか?」
「その、私たち今まで桂さんを孤立させて、仕事を全部押し付けて…それなのにあなたは、自分の身の危険も省みず私たちを助けてくれた。私、自分が間違っていたことに気づいたの」
坂上は、反省の色を見せていた。
「桂さん! 今までごめんさい!こんなことで許してもらえるなんて思っていない。少しでも私に罪を償わせて!」
「そんな…罪だなんて。その代わりに私と仲良くしてくれませんか?」
「もちろんよ。それじゃ私は先に教室に行っているね」
そう言って、坂上は走り去っていった。
(あのバカ3人組から話を聞いた限り、ストレスを減らしたほうがいいわね…)
木津たちの証言をまとめると「助けた時の気迫が「殺気」だった」「優等生は切れると何をしでかすかわからないから、下手したら高校生殺人事件が起きてもおかしくないよ!」
「ここは、命最優先でカ、桂優香様のお怒りをし、静める方向で」と以上のような証言が得られた。
「あの3人を怯えさせるんだから、これからはおとなしくしないとね……」
「しかし、どういう吹き回しなんだろうな?」
「さぁ~? 女心はわからない」
「…ふふ。あの坂上さんがあんなことを言うなんて。きっと…私の思いが届いたのだと思います。これも龍介くんのおかげです」
「俺はなにもしてないよ。全部、今までずっと優香さんが頑張ってきたからだよ」
「おめでとう。優香さん。これできっとクラスにも友達ができるよ」
「そうですね。それでは、また昼休みに」
そう言って、優香も玄関に向かっていった。
「まぁ、なんとかなった。な…これで色々と学業にも専念できるだろう」
「そうだね。それじゃ俺たちも行こうか」
今日の朝はいつもとは違う朝を迎えた。
あとがき
話の内容、戦闘シーンがガクリュウオーよりも濃くなっているのは気のせいだろうか?
しかも、必殺技の祝詞まで唱える所まで行くとは正直考えていませんでした。
今回もヒロインを演じてくれた優香さんですが、どこまでドラグーン色に染まるのでしょうか?
今時の仮面ライダーというよりも「仮面ライダー1号、2号」のような体当たりアクションに近い戦闘アクションとなっています。
話を重ねるたびに謎が増えていくのはいいけど、どうやって集約するか問題ですね。
亜衣ちゃんの出番もまた作りたい。そうじゃないと亜衣の設定が意味ないがない。
今のところ一人ぼっち気味の豪ですが、近いうちに春が来る予定…かもしれません。
今のところ次の話の構想は未定なので、次はいつになるかわかりません。
さて、正直な話…抑うつが治ったら働きたい。語学とかも勉強したいと思う。
リハビリでまた次のドラグーンを作りたいと思います。
何かと距離が近づいている龍介がうらやましい。
投げ銭していただけると、喜びます(´っ・ω・)っ「創作関係に投資」(´っ・ω・)っ今さら編集できることを知る人・・・(天然すぎぃ)