龍戦記 ドラグーンソール 12月の戦乙女編 「雷光の進化! グラン・ブリッツ」

桂 亜衣は、熱を出して寝込んでいた。
「キューちゃーん・・・・・・」
「38.1℃・・・・・・高熱だね。お母さんやお姉ちゃんはいないから僕がやるよ」
 手を亜衣のおでこにあてて、検温するキュー。
「うん。でもなんで、この時期に風邪ひくのかなー?」
 窓の外を見ると風が荒れ。窓ガラス乱暴に叩いている。
「こればかりは、仕方ない。人間の生体リズムは三か月周期で、季節ごとに合うように調整されている。だけど、近年の異常気象や電子機器の発展で
「心身を休める機会が減った」から過敏に反応しているんだよ」
 キューは、水タオルが入った洗面器を両手で頭の上に掲げて、フヨフヨと空中に浮かびながら運んでいく。
「とはいえ、この姿は少し不便だな? うーん。そうだ。確か、亜衣の写真があったから」
 キューは亜衣の写真をトレースして、変身する。ピンク色のセミロングヘアの少し褐色した活発そうな女の子になった。
「これでよし!」
「ちょっとまって?! なんで私を元に変身するの?!」
「だいじょうぶ! 差別化する為に、僕の胸は小さくしたから!」
「それ、全然大丈夫じゃない!?というよりもキューちゃん! なんで私の胸のサイズまで知ってるの?!・・・って、あ~~」
 パタンと興奮して、ベッドに倒れる。
「亜衣ー!?」

 と玄関のチャイムがなった。
「え。えーとどうしよう?! 亜衣は風邪だし、かといって、今は僕しかいないし。と、とにかくいこう」
 キュウは、そのまま玄関に向かった。
「は、はーい。どちら様ですか?」
 玄関のドアを開けると小柄の少年が立っていた。
「こんにちわ。俺の名前は、巽川龍介。優香さんから、亜衣ちゃんが風邪だと聞いたから、そのお手伝いに。君は? 亜衣ちゃんと少し姿が似ているみたいだけど」
「ぼ、僕はー」
 キュウは焦る。亜衣の記憶データから龍介の存在は知っていた。だがしかし!
今この姿の名前は、どう説明するか。
「と、遠い国からやってきた友達の月渚(るな)といいます。よろしくお願いします。お兄ちゃん」
(苦しい。僕自身。苦しい言い訳をしている。この間、見た映画の遠い海のクーを思い出して、言い訳している。だけど、亜衣のお姉ちゃんの知り合いみたいだし。チャームをかけて、催眠状態にするわけにもいかないし。うん)
「そうなんだ。じゃあ、優香さんがもうすぐ来ると思うから、それまでお邪魔するね」
 龍介はぽやぁとする笑顔で、玄関をくぐる。
「キュウちゃん~? お客さん?」
 亜衣の声が二階から響く。
「キュウちゃん・・・・・・?」
「ドキィ?! きゅ、キュウニ呼んでいる、というぼ、ボクタチノ合言葉です」
 月渚はぎくしゃくと機械仕掛けのように、がちゃんがちゃんと動く。
「そうなんだ?じゃあ、亜衣ちゃんは二階に?」
「そうだよ。うん。それじゃ案内を」
「ただいま。龍介君、先に行ってくれて…って、どちらさま?」
 桂優香が、遅れて帰宅した。通学鞄と近所のスーパーの袋を手に持っていた。
 月渚は、さらに焦った。亜衣の姉である優香に催眠をかけて誤魔化そうとするのは、亜衣に対する裏切りであり、したくはない。
「亜衣ちゃんの友達みたい。お見舞いに来たそうだよ?」
「ああ・・・・・・。ありがとう。妹の為に来てくれて。それじゃ、少し待っていてね? お菓子を持ってくるから。龍介君は、少し、亜衣の様子を見てくれますか?」
 優香に促されて、龍介は、亜衣の部屋に行く。
「亜衣ちゃん、入るよ?」
「ア・・・お兄ちゃん。おみまいにきて・・・」
 亜衣が起き上がろうとしたのを、慌てて止める。
「無理しなくていいから、それよりも。月渚ちゃん、亜衣ちゃんの着替えを手伝ってあげてくれるかな?」
「は、はい」
「えー? お兄ちゃんが体拭いて? 汗かいたから」
 恋人の妹が、無邪気に迫る。龍介は迷う。歳は10歳だとしても、女の子。しかし、弱っている子の肌に触れるのは、色々とダメな気がする。
 月渚は、年下の子に戸惑う龍介を見て、思う。
(あー…色々と助けた方がいいかも? この人なら、汗ふきやっても大丈夫だろうし。少し助け船を出そう)
「龍介さん、僕に、汗の拭き方教えてくれませんか? タオルを持ってきていますので」
「え!?」
「きゅ、月渚ちゃんに教えてあげて、私で実演していいからぁ」
「ふぁ?!」
 小学生が迫る。龍介が戸惑う。
 バンと扉が開く。
「あーいー? お姉ちゃんの彼氏になにしているのかなー?」
 黒髪の腰まである女性がゆらりと妹たちを見る。
「あ、あ、・・・お姉ちゃん・・・・・・」
 姉の闘気にあてられて、血の気が引く。
「もう。亜衣? あんまり、お兄ちゃんをからかわないの。いくら、龍介君が優しいとはいえ、少しやり過ぎ」
 お盆に添えられた指に力を入れて、メキィと音を響かせる。
「ひぅ!?」
 月渚が、優香の一面を知る。この人を本気で怒らせたら、ダメ。駄目と深く学習する。
「あ。月渚ちゃんには、怒っていないからね?」
「は、はい」
 月渚はびくびくと怯える。
「優香さん、その。亜衣ちゃんの着替えを手伝うのを」
「この際ですから、やってください。私の時の予行練習として」
「・・・・・・逃げられないのですね。蒸しタオルもあるから、簡単な洗浄はできるか。うん」
 優香から蒸しタオルを受け取り、亜衣の背中を優しく拭っていく。
「痛くない?」
「はふぅ~…気持ちィ・・・。お兄ちゃん上手~」
 目がトロンととろけて、頬をピンク色に染めていく。
 ポンポンと肌を傷めないように優しく包んでいく。
「? お兄さん。どうして、ポンポンするんですか??」
「これはね? 体が弱っていると、皮膚とかも過敏になっているから、あまり強い刺激を与えないようにするんだよ。
子供の指先やお年寄りの指の皮は破けやすいからね。だから、力任せにごしごしやると痛くなって、皮膚が向けてしまうんだよ」
 龍介は優しく、月渚に説明する。
(それに加えて、ドラグーンソールの力で、回復を促進するように、浸透させているのもあるんだ)
 太陽の龍戦士ドラグーンソールは生命の審判であると同時に、命の補助—つまり、病やケガを癒すこともできる。
 これは、ドラグーンノルンとの融合進化のあとに得た能力であり、こちらの世界で言う「ハンドヒーリング」に該当する。
「なるほど。勉強になります。では、お着換えは私が手伝います」
「うん。男だから、そこだけは、変わって、本当に変わって、うん」
 龍介が涙目になって、頼み込む。怒りの女神。優香を怒らせると怖い。
「あとは、私達に任せてください。それから、美奈子さんや豪くんも来るみたいですね。龍介君は2人に連絡を」
「わかった。じゃあ、あと・・・・・・ん? 亜衣ちゃん、あの写真立てにある絵は?」
 亜衣の机の上に、ポツンとある赤い龍戦士の絵があった。
「あ。その、ね? お兄ちゃんが以前言っていた。ドラグーンソールに助けられて、いつかまた逢った時に渡したいと思って作ったんだ」
 龍介は、写真立てに近づいてそっと撫でた。
「そう、なんだ。そのドラグーンソールは亜衣ちゃんにとって、どんな存在?」
「私にとって、最強のヒーロー! だって、傷だらけになりながらも。必死になって、お姉ちゃんや私を助けてくれたんだ。
だから、私にとっての最強で、最高のヒーローなんだよ」
 龍介は、亜衣の言葉に泣きそうになった。
 純粋に、ただ純粋に。自分にとって、最高で最強のヒーローだと。
 かつての親友が敵になり。心がグラついていた。それでも守りたいと思ったのは、亜衣の様な小さな未来を護るためだ。
「そうか。うん。いつか、逢えるといいね」
 龍介はそれだけ伝えて、亜衣の部屋から出ていった。
「俺は、俺が・・・・・・・護りたいものがあったんじゃないか」
 ドラグーンソールに変身して戦った時の気持ちを原点を思い出していた。
 その時、カードが輝き。一枚のカードが新たに形成された。
「ドラグーンソールヴァ—ミニリオン?」
 そのカードは、すべての変身形態をさらに超越させ。ドラグーンソール基本形態に近い姿に。腰まで伸びている金色の髪が、印象的だった。
『それは、原初への力』
「ソール?」
『カオスとの戦いは激化するだろう。そして、そのためには、カイゼルをよりシンプルにした方が戦いやすい。
ルティアの力が付与されていないドラグーンソールヴァ—ミリオンは、原初の太陽。太陽はそちらの世界に置いて、最大のエネルギーだ。太陽がある限り、戦うことができる』
 ソールからの念話が終わり。龍介はカードをしまう。そして、スマホに豪と美奈子が見舞いに来るという連絡が入った。

 豪と美奈子とリーシは、電車に乗って、桂優香が利用する駅に向かっていた。
「美奈子、お前どうして見舞いに?」
「だって、私にとっても妹みたいなものだし。心配だからに決まっているでしょ?
リーシから連絡もらったのよ」
「ま、美奈子を仲間外れにするのはかわいそうだし。とはいえ、彩香も大変なことしてくれたわね・・・・・・龍介のことを好きって告白するなんて」
 ハイエルフのリーシ自身。豪への秘めた思いがある。そして、美奈子が豪に恋しているのも知っている。
 自分自身が長命な存在だから、わかっている。いつかは「別れ」が来ることも。今の人類には「不老不死となったときに、その意味に耐えられるだけの精神性がまだない」事も知っている。
 不老不死となるということは、永遠にその星につかまりつづける鎖のようなもの。循環のない命など、汚れた水のまま。料理に使うようなものだと彼女は考えている。
「人間というのは、儚い日常だと意識したときに「想いを伝えよう」とする。人の命など、いつ、消えるかわからないからな。
 たかが風邪といえど、心臓まで行ったら死んでしまう」
「そうだな。どんなに医学や科学が発展しても。その命を救うまでに時間がかかってしまう。どんなに、急いでも、な」
「豪?」
 美奈子は、窓に映っている豪の顔に陰りを見て、違和感を覚える。
「俺のじーさん。去年自宅で寝ている時に亡くなったんだ。だから、どれだけ、家族が近くにいても。「助けたくても、助けられねぇ」って
現実に嫌気がさしてしまったんだ。学校の勉強も大事だけどさ。スマホとかでどこに連絡すればいいのか。判断基準はなんなのか?とか
教えてくれたらいいのにって思う」
「豪、あなたの優しさは、おじいさまにとって「この世に残した最大の財」だと私は思う。私の世界でも龍戦士達が「信念の軸」−心の柱なのよ。
だから、心に「愛」がなかったら、どんな力もただの暴力にしかならない。どんなに、人を救える力であっても。愛がなかったら、誰かを思いやる
ココロがなかったら、ダメなのよ」
 リーシがエメラルド色の瞳を豪に向けて言った。
「そうだな。ありがとな。リーシ。俺の部屋にあったウルトラマンティガのDVDあるだろ? じいちゃんが初めて買ってくれた思い出のある玩具なんだよ。だから、忘れたくないんだよ。俺の原点だからさ」
「ティガ、ね? ところでさ。ティガって、インドの方の「3」のことよね? 神聖な意味もあって、呼ばれていると。だとすると、ドラグーンカイザーも「3体合体」だから、色んな意味で超越した存在ってこと?」
「カイザーの進化ルートは、元々「ソール」「シルフ」「ジュピター」の3体の合成で生まれるはずだった。宇宙を喰らいしもの。現存する神話体系の中で
唯一神に喧嘩売ったアイツになぞらえてね」
「あいつって? リーシ」
「ヴリトラよ」
「ちょっと、まって、ヴリトラって、あの? 色んな意味でハチャメチャなあの?!」
「なー? ヴリトラって?」
「ヴリトラっていうのは、インド神話で、有名な龍の神様の一種。めちゃくちゃ簡単に言うと、ほぼ無敵。あらゆる属性もほぼ通じない」
「何それ、怖い」
 豪は、ヴリトラの話を聞いて、正直に思った。
ヴリトラは、昼と夜は、あらゆる属性のダメージは喰らわない。とされている。例えば、炎。水。雷。木。金属。といったものや。光や闇といったものも、
 通じないのだ。そのため、ライバルであるインドラが、ヴァジュラをヴリトラの咢に放り込んで倒したという伝承が多い。
 一説によれば、当時の身分制度への怒りや恨みを晴らす存在としての役割もあったのではないか?という観方もある。
 
 
 急に、電車の窓が激しく揺れる。
 電車のアナウンスで、突如発生した暴風により、徐行運転し。近くの駅に停車し、運転を見合わせるというのだ。
「豪、美奈子。彩香に連絡するわよ?」
「リーシ、どうした?」
「今回の悪天候。台風並みなんて、おかしすぎるわ。微妙に、こっち側の気が混ざっている」
「まさか? でも、モンスターはいないはずじゃ?」
 リーシは頭を左右に振る。
「時間軸は変更されたとはいえ、幻想の世界は「今も」この世界の隣にある。
人が望めば、会えるくらいの距離にね。カオスにしても、あっちの神話時代に、本体が封印された存在。乱暴に言えば、黒光りする台所のアイツを見つけたら、いると思えというくらいの日本の伝統」
「リーシ、リーシ。黒光りする太古の存在は、絶対に間違えているからな? 日本の伝統じゃないぞ。とにかく、だ。俺たちで、どうにかするしかねぇな。亜衣ちゃんの見舞いに行っている龍介と看病している桂さんに負荷をかけるわけにはいかねぇしな」
 美奈子がうなずいて答える。
「そうね。独りぼっちは、寂しいしね。さぁて、ちゃっちゃと空気を読まない敵をぶっ壊すわよ」
 駅に着き、駅構内を走る。しかし、激しく吹き荒れる風が、駅の中にまで入ってきて、混乱状態になっている。
 知っての通り、駅の構造は、地方と都市とでは、違う。例えば、大きな駅ならば出入り口も扉や自動ドアがあるが、地方だと規模が少し大きくても
 扉や自動ドアさえない。何故なら、深夜バスや北口・南口・西口・東口と四方に存在したり、上下二つしかない連絡通路を塞ぐことができないのだ。
 そのため、通路が一直線な所が多ければ多いほど、爆発事故が起きれば、煙や炎が一気に行きわたる。
「くそっ、外の風が。中に入ってきやがる! リーシ! トイレにいったん行くぞ!」
「なっ?! どうして!?」
「風が入ってこない場所に行って、変身する! あとは、リーシ。サイバーリンクで、ハリケーンでいくぞ!」
「残念だが、そいつは、できないな」
 カオスが三人の前に現れる。
「カオス!」
 豪は、数歩前に出て、美奈子とリーシを守るために、カオスを睨む。
「お前たちがジョグレスエヴォルドすると、神龍帝と同等かそれ以上の力を発揮するからな。だから、暴風の力を持っている貴様を封じる」
 カオスは両腕を十字に交差して、バッと抜き放つと紫色の透明な十字架が豪を捕らえた。
「がっ! てめっ!」
 紫色の透明な十字架の中に捕らえられ、駅の壁に貼り付けられた。
「豪!」
「変身しようとしても無駄だ。お前たちの変身は、カードに触れらないといけない。だから、その体ごと封じた。さあ、あとは、荒神イチモクレンをお前たちでどうにかできるかな?
ついでに、教えておこう。携帯電話やスマホの通話は繋がりにくくなっている。さらばだ」
 カオスはマントを翻して、消えていった。
「豪! 大丈夫?!」
「ああ。幸いにも、呼吸ができるだけの細工はしてあるみたいだ。すまねぇ、美奈子。今は、俺を助けるより、外の暴風をやっている奴を倒してくれ。
今、通信機器も使えない状態だ。SOSも出せない。……いや、リーシ。公衆電話から災害伝言ダイヤルで、師匠に連絡取ってくれないか!?」
「はぁ?! さ、災害伝言ダイヤルって?! 災害時にしか使えないやつでしょ? ダイヤルはいいとして、公衆電話は……」
 リーシが驚くのもむりはない。
 携帯電話やスマホが普及した。今現在では、少なくなってしまった公衆電話。しかし、この公衆電話は、災害時や外出時の安否確認に役に立つのだ。
 なぜなら、「災害などの非常時には、一般電話や携帯電話より公衆電話の方がつながり易い」と言われている。
 その理由としては、公衆電話が「災害時優先電話」として通信規制の対象外となるためだからと言われているからだ。
「待って、私なら、できる。これでもユニオンで「全国の公衆電話がある場所をチェックするように講習を受けた」から、それに、万一通信機器が使えなくなった場合に備えて」
 美奈子はユニオンに所属していることを示す手帳を開いて、最後のページを見せた。
「ここ周辺の地区の公衆電話がある場所は記録済み。あとは、私達でどうにかするから、豪は、待ってて」
 リーシと美奈子は走って行った。
「気をつけろよ!」
 わかってる!と美奈子の声が響いた。

 数分後に、豪の前に黒い花嫁衣裳をきた少女が舞い降りた。
 灰色の髪。日焼けした肌。赤い瞳。
「お兄ちゃんが、豪?」
「うん? うん。というよりも、危ないから、君は、君は・・・・・・・ごめん、それよりも俺、名前名乗ったけ?」
 豪は、自分の状態よりも、少女のことを気遣った。
「忘れてた。わたしの名前は「フォルテ」って、いうの。お兄ちゃんをついれていくね」
「へ?」と豪は目が点になると、身長が140センチくらいの少女は、片手でカバンを担ぐように、十字架を持った。
「じゃあ、いこう」
 嵐の中を鼻歌を歌いながら、フォルテは、歩いていった。

 美奈子とリーシは駅構内を走り出した。
「リーシ、公衆電話の赤いボタンを押して、災害伝言ダイヤルの番号の後に、連絡先の番号を入れればいいから!」
「わかった。美奈子、敵は暴風系の力を持っている。今のジュピターのライジングだけじゃ、力不足よ?」
「それでも、やるっきゃない! ここで、あきらめたら、女が廃るってもんでしょうが! あっちの世界に行った時に、
神龍帝の基礎を教わったから、たぶん、きっと、大丈夫なはず?」
「大丈夫なはずって……まぁ、いいわ。【ブルーカード】を使ってみて」
 美奈子は、リーシからブルーカードを受け取る。
「なにこれ?」
「一種の増幅器みたいなもの。パソコンのメモリも増設すれば、早くなるでしょ? それと同じ理屈よ」
「ふーん? ま、使ってみればわかるってわけね。OK! そこを右に曲がって、この壁に収納されているわ」
 美奈子がこの駅の構内にある緊急用の公衆電話が収納されている場所に、たどり着いた。
「公衆電話は、場所を取ってしまう。だから、緊急時に、学校や公共施設にある火災用のホースみたいに収納できないか?という案がでた。
 そのモデルケースとして、ここの壁に収められている。確か、研修時ここのくぼみに手をひっかけて、引っ張れば」
 壁のくぼみに手をひっかけて、勢いよく引っ張ると、一台の公衆電話が現れた。
 美奈子は、受話器を取って、耳にあてる。「ツー」という音が聞こえているのを確認し。連絡手段が生きていることを知る。
「リーシ。あとはお願い。スグルさんを呼んで、あのバカを助けてあげて」
「ええ。あなたも気をつけて。美奈子」
 美奈子が頷いて、ドラグーンジュピターのカードを手にする。
「変身! ドラグーンジュピター!」
 雷に包まれ、黒いスーツの上に黄色のラインが走る。手甲・胸当て、腰。脛、足と鎧が覆われる。
「雷の龍戦士! ドラグーンジュピター! あんたのハート、しびれさせるわ!」
 バリン、と駅の窓ガラスが飛び散り、2人に襲い掛かる。
「ジュピター。ライジングフォーム!」
 ジュピターの体に青白いラインが両腕に現れ、パワーアップさせる。元々、ドラグーンジュピターは対ドラグーンソールを倒す為にユニオンで
調整されたものだった。しかし、現在は、仲間を護るために、その力を奮う。
「千連拳!」
 千の拳を瞬時に叩きこみ、窓ガラスを砂状に粉砕する。
「リーシ! 大丈夫!?」
「大丈夫。電話は…つながった! あとは、任せて! 美奈子!」
 ジュピターは頷いて、割れた窓ガラスの縁を飛び越えて、電線の上を走っていく。
 目指すは、暴風の中心部。
 その先に、片目のフクロウが舞っていた。
「こいつが?! なら、ライジング・ビースト! タイガー!」
 雷の虎を拳から、放出させ。攻撃する。しかし、暴風によって、相殺される。
「クッ。私じゃ、私だけじゃ。ダメなの!?」
 今のジュピターには、合体進化するパートナーがいない。彩香とも連絡がとれない。豪は、カオスによって、十字架に閉じ込められている。
 神龍帝になっていないのは、美奈子だけだった。
 風が、見えない拳のように彼女の腹部を殴り飛ばす。
「きゃっ!」
 電柱の上から落下し、道路に背中から落ちた。
「つよし・・・・・・を、アイツを、リーシを、護るのは、私なんだ」
 ジュピターは、ゆっくりと立ち上がる。
目の前に、鎧とまとった戦乙女。シグルーンが現れた。
「護るって、あなた一人で、なにできるって? あなたがひとり背負うだけの世界にいみがあるっていうの?」
 剣を抜いて、ゆっくりと近づいて、切りかかる。
 ジュピターは、バックステップを踏んで、間合いを取る。
「シグルーン! アンタ、元は守護する側だったんでしょ! なんで、カオス側なんかに!」
「決まっている。この世界に来た時に、暴漢の集団に襲われたのよ」
 シグルーンの言葉に、ジュピターは言葉を飲んだ。
「あんたも、女だからわかるでしょ? いくら力を持っていたとしても、弱っていた時に。
集団でやられた時の恐怖。今思い出しても、戦乙女としての心なんか捨てて、倒せばいいと思った。でも、その時助けてくれたのが竜也だった。
だから、私は、彼の為にこの力を奮う。かつての仲間を裏切ることになっても!」
 哀しみに濡れた。瞳がゆれる。世界に翻弄され、己の無力さに怒りを持った。
 シグルーンの戦う動機は、ジュピターは知った。「ああ、この人も自分の好きな人の為に戦うのだ」と。
 でも、だからと言って、ジュピターである美奈子は『負けてない』なぜなら、まだ。まだ!
「まだ、伝えていないから。まだ、好きだって言う勇気なんて、ない。だから、だから———まだ、死ねない! アンタなんかに負けてたまるか!」
「小娘が! このまま引き裂いて!」
「ドルフィンブレイカー!」
 シャチのバイクに乗った。ドラグーンアクアが、暴風の結界を突き破って、シグルーンに突っ込む。
 シグルーンは、羽を広げて、空に舞う。
「大丈夫!? ジュピター」
「ええ、ちょうどよかったわ。アイツを私だけで、ぶっ倒したいから・・・・・・風の敵をアンタが倒してきて」
「神龍帝になってなくても、大丈夫そうね。・・・・・・美奈子。約束して、必ず「生き残る」って」
 ドラグーンアクアである。水野彩香が、親友に切実な約束を求めた。もう戻らない両親の死を嫌でも重ねてしまう。
「安心しなさい。彩香。絶対に、帰ってくるわ。約束する。そっちは、任せたわよ。親友」
 ジュピターは、ガッツポーズを取って、答えて見せた。
「ええ」
 アクアは、スロットルをふかして、エキゾーストを唸らせる。一秒でも早く。この暴風の原因を倒す為に。
「サービスタイムを設けてくれて、ありがと。シグルーン。あんたらの話は、聞いたからわかった。だけど、
 面倒な世間がどうとか、世界がどうとか、知ったこっちゃない! システム機構とか私には難しくてわからないけど—」
 ダンと、地面を強く踏んで、眼光を鋭くさせる。
「役割とか作られたとか、そんなものに縛られないで、自分で新しく「書き替えちゃえばいいじゃない」! それが、生命ってもんでしょうが!」
 美奈子の言葉には、ある意味では、真理に近い。
 なぜなら、「システム機構がずっと昔に、誰かが作られたものなら、自分たちの手で書き替えちゃえばいい」というのは、生命の特権だからだ。
 人が、これまでの進歩の中で生きてきたのは「自己進化」で、書き替えてきたからだ。
 だから、叡智や知識が、次の世代に繋がっていくのだ。
「だから! 私がここでやってやる! 神龍帝に進化してやるわ!」
「なっ! 無茶苦茶な理論だ!」
「だって、一番大事な人の思考がうつっちゃったから、ね?」
 カードスロットから、ブルーカードを取り出して、進化した姿を引き落とす。
「スピリット エボルド!」
 SPIRIT_EVOLD_・・・Install
紫の雷光が、ドラグーンジュピターを包み。黒と黄色の魔装が覆う。
グッと、両手を強く握ると、前腕部から肘にかけて、鋭いクワガタの様な角が伸び。黒を主体とした。ブーツに紫と黄色のラインが走る。
 セミロングから、ストレートのオレンジ色の髪。
 胸に稲妻模様が駆け抜ける。
「雷光の神龍帝。グランブリッツ」
 体の端々から、電気が走る。瞬時に、相手の懐に飛び込み。掌底で、顎を打ち上げる。
「なっ!? バカな。人間が、能力持ちとはいえ、この反応速度に身体がたえられるはずが」
「私は、元々「天魔」や幻想上の生き物と戦うために、身体能力を鍛えていた。
だから、戦乙女レベルと戦うのも、織り込み済み。さあ、ガチで拳でやりあおうじゃない? ここから先は、乙女のケンカよ!」
「上等。人間が! 小娘が!」
 バシンとシグルーンが殴り返す。拳の応酬は、正義か悪かはどうでもよくなった。
 ただ、ひたすらに「こいつに、勝ちたい!」という単純なものになっていった。
 それぞれが守りたいものがある。それぞれが叶えたいものがある。
 なら、どちらかしか選べないという旧来のルールをぶっ壊すために、
 想像から創造へと意識と魂が進化する。
 
 突然与えられた。雷を操る能力に、悩み。疎まれ。戦いの中で人間として見てくれた豪を通じて、それでも人間を信じると決めた美奈子。
 戦の神として、カオスと戦い。傷つき、力を消耗したまま異世界に飛ばされ。
 この世界の人間に襲われ、不信となった。ただ、信じられるのは愛する人のみ。
「ブリッツ・ブレスター。セット!」
 右手に5センチくらいの端末を召喚させる。上から、「01」「02」「03」「Accelerator」と四つのボタンがあった。
「01」と「Accelerator」のボタンを押して、雷の力を纏う。
「ブリッツ・インパルス!」
 拳をシグルーンの腹部に叩きこむ。
「がぁあっ!」
「召喚! ブリッツ・タイガー! アームズ!」
 「02」と「Accelerator」のボタンを押して、メカの虎が現れ、武装変形する。
 右腕に虎の頭部。両肩に虎の胴体。
「唸れ! タイガー・バイト!」
 虎の咆哮が、響き。相手の動きを封じる。間合いを詰め込み。渾身の一撃を喰らわす。
 ブリッツ・タイガーは、一撃必殺である。
「くっ・・・・・・! グランブリッツ!」
「シグルーン! 勝負はついた。私は、アクアのあとを追いかける。少しでも、私の思いが伝わればいい。
百回でも言って、1つ残れば、私の勝ち」
「なら、1つだけ、あなたに伝えておくわ。あなた達が、過去に倒した、戦乙女を元に。人工的に創られた生命「フォルテ」を動かした。
 人間が、古来「ホムンクルス」という人工的なモノを作ったように、カオスは、開発者に頼んだ。その開発者は、ダークハイエルフのシフォン。リーシに聞くとわかるかもね」
 シグルーンはそれだけ、伝えると消え去った。
「シグルーン・・・・・・。ありがとう」
 ブリッツは、電光石火で、アクアの処に急行する。

 ドラグーンアクアは、頭痛に襲われていた。その原因は、暴風を起こしている敵「イチモクレン」だった。
 元は、風の神とされた。一つ目のフクロウという神の一種だった。
 しかし、荒神となり、人に害をなすものとなった。
「つ・・・。頭が痛い。急激な気圧低下で頭痛。マーキュリーに変身できれば……!」
 頭痛は、天気の低気圧の影響で起きたりする。
 脳が急激な気候変動に、ついていけない。
 美奈子に、応えたいのに。もどかしさを抱く。
「できるのは、一撃。なら・・・・・・アクア・イリュージョン!」
 バイクで疾走しつつ、幻影を二体創り。横一列で駆け抜ける。
「ドライ・ドリフト」
 シャチ型のバイクがまるで海を泳ぐように、三方向から攻める。
「ドルフィン・ブレイカー!」
 ドルフィン・ブレイカーで、暴風の壁を破壊できたが。
 まだ、一撃が足りない。片目のフクロウの魔人が空に立っていた。

「超電磁砲・タイガーファング!」
 黄色い光が、一直線に走り、イチモクレンにヒットする。
「アクア! 進化よ!」
「ありがと! スピリット! エボルド!」
 水色の宝石に包まれ。青い羽衣をまとい。バイザーが外れ。水の女神を連想させる容姿へと進化する。
「水の神龍帝ドラグーンマーキュリー」
 グランブリッツとマーキュリーが並び立つ。
「マーキュリー。一撃で決めたい。二天龍を決めるわよ!」
「ええ。マーキュリー、あなたの力、借りるわよ」
 グランブリッツは、ボタンの「01」「02」「03」「Accelerator」を全て押して、左手を差し出した。マーキュリーは、右手で握りしめる。
「タイガーファング! レールガン・マックスチャージ!」
「マーキュリー・スクリュー!」
 青色の光球を左手で構築させる。
「ファイア!」
 黄色い光が一直線に走り出す。
 グランブリッツの声といっしょに、二つの技が二頭の龍のように飛翔する。
 二天龍。それは、先代のドラグーンジュピターとドラグーンアクアが、彼女たちに託した技だ。
 2人の神龍帝が持つ必殺技を1つにさせることで、それ以上の力を発揮させるのだ。
 イチモクレンは、光に呑みこまれ。消えていった。
 この地域を覆っていた暴風は、消え去り。穏やかな風と戻った。
「やった。でも……力が」
「あたしも」
 グランブリッツの超電磁砲・タイガーファングマックスチャージは、2人のエネルギーを9割近く消費させてしまう。
 神龍帝の変身が解けて、2人は膝をついて、倒れる。
「ふぅん? 神龍帝が、これで全部そろったんだ?」
 瓦礫となった歩道橋の上に、黒い花嫁衣裳の少女が十字架に捕らえられていた豪を担いで現れた。
「豪!?」
「お姉ちゃんたちとは、久しぶり?かな?」
「あなたは、誰?」
 彩香の問いに、フォルテは答える。
「人工的に創られた。戦乙女のゴースト。フォルテ。亡くなった光と闇の戦乙女の力を元に作られた存在」
「!」
 豪と美奈子と彩香は、目を見張った。それは、ドラグーンシュティールンクとの戦いで、過去に飛ばされ。
 そこで、シロとクロと名乗るワルキューレと戦ったのだ。
「豪くん!」
「豪!」
 田中スグルとリーシが車から降りて、駆けよってきた。朱美が険しい顔をして、見やる。
 フォルテは、朱美の顔を見て、頬をくずした。
「久しぶりです。ディースお姉さま。12の戦乙女で最凶のディース」
「フォルテ。犬飼君を、どうするつもり? 殺すのなら、私は本気で戦います」
 戦乙女のトップであり、原初の立ち位置にある朱美は、穏やかな目を刃物の切っ先のように鋭くさせた。
「ご安心してください。お兄ちゃんを殺すつもりは最初からありません。ただ、「愛する」ことを教えてもらうために、連れていくだけです。ダークハイエルフのシフォンの処にね。リーシお姉ちゃんのお友達だって聞いたから」
「! シフォンもこの世界にいるの?!」
 リーシは、生き別れとなった親友のダークハイエルフのシフォンを思い出した。
 それは、元の世界で、ダークエルフが生きる希望となるために、
戦乙女の試練を乗り越え。戦乙女となった。リーシにとっても自慢の親友なのだ。
しかし、彼女はどういった理由で、カオスの仲間になっているのかは、知らなかった。
「それは、いずれ、お知らせするね。リーシお姉ちゃん」
 黒い天使の翼を広げて、空へと舞う。
「これで、すべての戦乙女が揃う。あとは、本体を見つけたら、おわり」
「! 本体って、カオスの本体はあれじゃないのか!?」
 豪が、フォルテに聞く。
「それは、お兄ちゃんにだけ、あとで教えてあげる。それじゃ、バイバイ。お姉さまたち」
 フォルテが羽ばたくと一瞬にして、姿を消した。
「このぉ!」
 美奈子は無理やり立つが、バランスを崩して倒れそうになる。
 その時に、スグルが片手で、立たせた。
「無理をしてはいかん! 美奈子君。きみが、今戦おうとしたところでその状態では、勝負にすらならない。見てごらん。彼女が飛び立ったあとを」
 スグルの視線が、フォルテがいた地点をみると。
 半径6メートルほどの穴があいていた。
 風圧だけで、アスファルトでできた道路と鉄の橋を壊したのだ。
 過去に戦った。シロとクロの2人よりも強いと確信するには、十分な証拠だった。
「とにかく、一度この場から離れましょう。交通網のマヒが広がる前に」
 朱美がみんなを促した。
 ひとり、また独りと歩きだしていく。その中でリーシが、何度もフォルテがいた場所を観る。

「シフォン。なぜ、あなたは悪魔に魂を売ってしまったの?」

 サイバー空間に、ダークハイエルフのシフォンが舞っていた。黒い女騎士を連想させる容姿。
「おかえり。どうだった?」
「うん。ちゃんと、おつかいしてきたよ。お兄ちゃんを連れてきた」
 豪は、2人を見やる。
「ふーん? これがロリの神龍帝ね。フォルテ、この人を丁重に扱ってね? だいじだいじよ?」 
「うん。わかりました。じゃあ、お兄ちゃんをお部屋に連れていくね」
「ちょっと、待て。ここは、電脳空間か? そして、お前、何が目的だ?」
「そうね。察しの通り。電脳空間。目的には答えられない代わりに。いずれ、すべての人類が電脳化する世界へと移行していく。しかし、「現在の人間の多くは、不老不死となったとして、その精神性が耐えられるのか?」というものもある。私のプログラムは、その未来の1つ。進化も成長もないまま大地に縛りつけられたら、
どうなると思う? しばらく、考えてみると何かわかるかもね? お兄ちゃん?」
「停滞。いや、循環そのものが止まる。そして、それを成すのが…そうか。
12の月とは、生命の輪廻。そして、進化と拡張。次の冒険に行くための段階か」
 豪は、シフォンの問いに、答える。
「そう。AIと自動化は進み。電子国家が生まれるのなら、いずれ「星」も生まれる可能性がでてくる。なら、それに対応するだけの地盤を用意するのが、わたしということ。いずれ、人間以上の知識を持ったAIに、置いていかれることになった場合。
誰が、正しい在り方を、道具を使えるのか?」
 シフォンの問いは、半世紀先の未来を見据えた上での問いかけだ。
 それは、人間が永続的に自己進化できる土台を造らなくては、未来が消えてしまうことを意味していた。
「AIは道具であり、その補助にもなる。だが、一部の人間が間違った方向に行けば、凶器にもなる、か。なるほどな」
 シフォンは豪の答えに満足そうに笑みを浮かべた。
「戦乙女の三神の1人。シフォン。改めて、よろしく。犬飼豪お兄ちゃん」

 FIN

あとがき

やっと、終わった。そして、前々からねじ込みたかった。この台詞

「親友(とも)よ! なぜ、悪魔に魂を売ってしまったのか」

はい、スーパー戦隊シリーズの超獣戦隊ライブマンからです(/・ω・)/
今年で30周年ー!わ—(´っ・ω・)っ スーパーミニプラのライブロボとボクサーは購入済みですので、あとは届けばいい。DX玩具ですと10万くらいという…(え?)

|ω・)当時保育園児前だったのですが、説明書観ずに何度も合体して遊んだという。誰でもできていたあのころ・・・(しかし、一部の子はボクサーからスーパーライブロボにさせるのが難しい子もいたそうな。)

戦乙女で倒した部分どうするかなーということで、強引に合体させて生まれさせようという案が降ったのです(;・∀・) 倫理コード的にどうなん?という疑問がでたので。

「ライブマンのあのセリフから、話を作ったという」

(え?(;´・ω・)毎回思うけど、創作ネタが色んな意味でこれでいいの?)

そして、月渚ちゃんは、亜衣ちゃんの姿を模した子ですが。
亜衣ちゃん C
月渚ちゃん A ピンクのセミロングヘアに。褐色肌。。エロ枠? 性別は一応男の子?(え 男の娘?) 

という差別化を…(´・ω・`)そのおかげ?で。通勤中に少女とぶつかりそうになるハプニングも(豪くんをロリ王にさせようとするから…)

さて、作中で美奈子が進化するのですが。
物語作ってて、思ったのですが「人生においても他人が決めたルール」があるのが多いので「んじゃ、自分たちで作ってもいいんじゃない?」というメッセージもあり。
美奈子でガチバトルでやるという。

フォルテ、誕生秘話。
お風呂入ってて、ネタどうするかなー?とシロとクロを合体させるとして。
人工的に創られた生命。倫理はどうなるの?ということも近い未来でありそうな気も?
とまぁ。小難しいお話はなしで。合法的に、フォルテを使って豪くんをロリ王にさせるか。
(/・ω・)/「フォルテはまだ生まれたてで、実年齢0歳だけど、体つきは13歳くらい。知識量もそれくらい」
作っておいてなんだけど、豪くん。本当にロリ王にさせたほうがいいかもしれん。美奈子もまな板だし。

グランブリッツもフォルテの誕生秘話の際にできました。(/・ω・)/・・・お風呂偉大。

シフォン

うん、シフォンケーキという安直な。(おい)
というわけで、最後の部分は、最近見た映画の影響もあり、こうなるんじゃないかと示唆しました。これで、すべての戦乙女は出そろった。

そして、なぜまた、豪くんの周りにロリ枠ができるのである。

…豪先輩、そこかわってください。by深見悟 (桜花の鬼姫)

|ω・)悟君、ここ、君がいる場所じゃないよ? 真澄にお仕置きされてきて、GOホーム!

・グランブリッツ
 元ネタのイメージは、勇者警察ジェイデッカーのスーパービルドタイガー。
 タイガーファングは、その名残とリスペクト!
 そして、「なぜ、胸に虎の顔があるんだ?!」「それは、カッコいいからだ」
 という流れも好きです。(/・ω・)/本当に美奈子の変身進化は難産だった。

 右手の装備品は、某レッドのパワーアップアイテムをリスペクト。
 (੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾・・・ところどころにネタが散らばっている。

さて、これで、残るはカオスとの戦いのみです。
果たして、年内中に完結できるか…(;'∀') 就労先も決まるのか…(;'∀')

投げ銭していただけると、喜びます(´っ・ω・)っ「創作関係に投資」(´っ・ω・)っ今さら編集できることを知る人・・・(天然すぎぃ)