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登壇者自己紹介:冨樫ちはる



ライフコネクトとは


このコミュニティでライブイベントを
開催します。

その名は、
ライフコネクトLive season1

こちらのライブイベントに登壇される
専門家のみなさまの
自己紹介記事をリレー形式でご紹介していきます。


本日は、10/28(土)21:00~登壇の
冨樫ちはるさんです。

ーーー◆◇ーーー


こんにちは。
家族の笑顔を増やす発達凸凹応援団長
冨樫ちはるです。
 
このたび
「ライフコネクトseason1」に
登壇することになりました。
少しだけ、私のことについて
お話させてください。
 


 
私は現在、
「発達凸凹応援団ワン・シード」
という屋号で
発達に凸凹のあるお子さんを持つ
親・支援者向けの
「ペアレント(ティーチャー)トレーニング講座」や
個別相談、カウンセリングを実施しています。
2016年からスタートした茶話会は
ほぼ月に1回の開催で
通算64回を数えるまでになりました。
 
私が現在の活動をするきっかけになったのは
今から24年前に、当時3歳の長男が
「自閉症」の診断を受けたことでした。
 
私には子どもが3人います。
年が近かったので
末っ子が生まれた時も
長女はまだ幼稚園の年少さん。
早生まれの長男は2歳。
ただでさえ忙しいのに
長男は多動で、
言葉が遅く、
指示が通らず、
毎日が戦場のようでした。
 

 
今のように
インターネットがあるわけでもなく
クリック一つで本が届くわけでもなく
手軽に情報を取る手段がない時代。
「発達障害」という言葉さえも
一般的に使われていなかった頃の
「自閉症」というワードは
【私の人生は終わった】
と思わせるのに
十分な破壊力があったのでした。
 
けれどその後は、今思えば
「運が良かった」
としか言えないようなことが重なり
一番大切な幼児期を
乗り切ることができました。
私と夫だけが頑張ったように
思われることもありますが
振り返ると
たくさんの人の手を借りて
私たち家族は立っていました。
 
その恩返しがしたいと思って
息子が小学校に入った頃
私は「保育士」の資格を取り
子育て支援の事業所
放課後等デイサービス
小学校の相談員・・・と、
18年ほど子どもに関わる仕事をしてきました。
同時に発達障害の勉強を重ね
「自閉症スペクトラム支援士【ADVANCED】」
「ペアレント・トレーニング・トレーナー」
「ABAセラピスト」
という肩書も手に入れました。
息子はといえば、私の目指した
「イケてる自閉症青年」
に一歩ずつ近づいていきました。
 
発達障害は
年々知名度を上げて
芸能人や有名人の中にも当事者がいるとか
特別な才能を持つ人に多いとか
ドラマや映画でも取り上げられて
様々な形で世の中に広まっていきました。
それは一見、
私が期待していた世界に
近づいているように思いましたが
だんだんと違和感を覚えるようになりました。
 
検索すればネットには情報があふれ
書店に行けばいくつもの棚に
「発達障害」
「自閉症スペクトラム」
「ADHD」
などの言葉が入ったタイトルの本が
めまいがするくらいたくさん
並んでいます。
それなのに
困っている親が減らない…
トラブルがなくならない…
むしろ増えている…?
夏の道路に出来る「逃げ水」のように
いつまでもつかみどころが無いように思えました。
 
★   ★ ★ ★
 
10年ほど前の話になります
私自身の子育ては
周囲に恵まれたこともあり
高等支援学校に進んだ息子は
無事に就職も決まり
安定した毎日を送っていました。
ある日、息子とテレビを観ながら
晩御飯を食べていました。
福祉関係の番組で
知的障害のある方々が
ミュージシャンと一緒に
当時人気のあった曲を演奏していました。
それを見ていた息子が
急にこんなことを言い出しました。
「ウチって知的障害があるんだよね?」
私は驚いて、とりあえず相槌をうちました。
「うん、そうだね」
「でも…ウチ、自閉症で良かった」
「そうなんだ…どうしてそう思ったの?」
「デイの職員さんやヘルパーさんに会えたから。
あの人たちはいじめとか差別とか
絶対にしないから」
「そっか…そうだよね(^^)」
 

ふでペン4コマ家たべちゃん著

 
息子には、特別支援学校受験を機に
本人告知などを丁寧に行ってきました。
そんな彼が
「自閉症で良かった」
と言った時、私は自分の役目が
一つの山を越えたのかなと
思いました。
 
次の山は、
発達障害の子どもを持つ
お父さん・お母さんに
「この子が私の子で良かった」
と思ってもらうことでは?
漠然とそんな思いを抱きました。
親がまず、自分の子どものありのままを
受け入れることで
子どもも自分のありのままを
受け入れられるのではないでしょうか。
未だ手探りではありますが、
もっと自分の子どもに
誇りを持ってもらいたい気持ちは
年々強まっていくばかりです。
 
発達障害を持つ人は
自己肯定感が低くなりがちですが…
同時に、その親もまた
自己肯定感が低くなりがちです。
なぜって、
「障害のある子どもを産んだ親」
「うまく育てられない親」
「ちゃんと躾ができない親」
ということを
「突き付けられているような
気持ちにさせられてしまう」
風潮があるからではないでしょうか。
 
そして、発達障害があっても
暴れたりせずにルールを守るよう育てることは
十分できます。
それは、特性を知らない、対応のしかたがわからないから
「手に余る、やっかいな人々」
と思われてしまうのです。
 
私の信念として、発達障害児者に向き合うには
【知識とテクニック(手法)】
【感情の理解と共感】
両方の側面が必要だと思っています。
どちらが欠けてもお互いに苦しい思いをします。
◎共感するためには知識が必要。
◎テクニックを駆使するためには感情の理解が不可欠。
そんな私の思いを、
発達障害のお子さんへの対応に苦慮している
全ての人に伝えたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。



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