見出し画像

高齢期リハビリのココロエ13 勘違いなさらないで、介護はお世話ばかりではありません

「お茶いれて。」「車椅子押して。」「布団かけて。」「靴をはかせて。」「髪の毛洗って。」「ドライヤーして。」「シートベルトしめて。」、、、「○○して。」と、自身ができるにも関わらず、施設スタッフに頼まれる高齢者施設ご利用者は一定数おられます。
その言葉の裏には1.「わたしは歳がいって衰えてるんだから若いものは、手伝うべきだ。」2.「お前らスタッフはお世話をするためにいるんだろう?さっさと言うことを聞け」という想いのご利用者もおられます。
そんな方へ「自分でできることは自分でしていただいているんです。」と説明すると「冷たいなぁ!」とか、逆上される方もおられます。
根本に高齢者は弱者であり、衰えもあるため手伝われて然るべきという価値観があったり、介護施設=お世話サービスであり「お金を払ってるんだから当然お前らスタッフがやれ」という価値観があったりするんだろうと思われます。
入所する前後にそのあたりの説明は行うんですがなかなか理解はしてもらえない、ということですね。困ったものです。
人間の基本原理は「頭手足は動かさないと衰える」です。施設職員もその意識で介護業務にあたっている(はず)です。これを踏まえた上で長い要介護生活を健康にたくましく幸福に生きていかなければなりません。必要であれば制度や人の手を借りる、ことが基本でないと瞬く間に心身は衰えていきます。一度、手伝ってもらうと癖になり自らの行動はなくなってしまいます。
介護=お世話と思っている方、要注意ですよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?