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手術当日(直腸がん→直腸・肛門切除)

手術前、腹をくくる

「手術は生きるためやで」と妻に諭され、目標を明確にした手術前、少し落ち着く。

そうそう、ほっとくと死ぬもんね。

昨日の下剤が残ってるせいか、朝から何度もトイレへ。

お尻から排便するのも最後かぁ、と不思議な感覚に。

朝8時50分、付き添いの妻と看護師さんと手術室へ。


手術室前は賑やか

他にも家族と医療職に付き添われて手術室へ向かう方が二組、少し賑やかな感じですな。

なんでも最新のダ・ヴィンチという手術ロボットがあるお部屋へ。


一瞬で手術終わる

部屋に入ると優しげな看護師さん?が3名。

「ここに横になってくださいね。」

浴衣を脱がされてパンツ一丁に
(毛布は羽織ってる)

「横向けに身体を折りたたんでください、三角座りですよ。」と言わ、腰に硬膜外麻酔の注射を埋め込まれます。

あまり痛くない。今も術後の痛みコントロールで背中に刺さったままです。

感覚的にその1-2分後くらいから突然、

「はい、終わりましたよー、手術うまいこといきました。」

『あれ?もう終わった?』


手術後は南極

『にしてもクソ寒い。震えが止まらん。』歯はガタガタと音がなり、「寒い」と連呼、10回に1回は「暑い」と言ってたらしい。

やはり全身麻酔後は寒いんですね。

ICUが満パンだそうです病棟へ。


看護師さん、気付いてくれぇ

『吐きそう』

つばと痰を自力で排出。腹痛い。

酸素マスク内に痰・唾液がたまります。

『看護師さん、とってくれぇ、きづいてくれぇ』

少し体も暖まり妻が病室へ。


頭がボーッとする

ガンは全部?とれたそうです。

肛門も直腸もきれいに?とれたそうです。

『おー、なんかわからんがよかった…、思考がまとまらないけど』


術後の夜中

その夜は予想通り、お尻の痛みで眠れませんでした。ウトウトはしましたが。

過去、経験した帯状疱疹や尿路結石ほどの痛みではないので、これは耐えられました。

『よかった!全然耐えられる痛みだ!』

開腹ではなく腹腔鏡下術だったのと麻酔がよく効いたのもあるかも。

しかし、朝がなかなか来ない。

「もう朝ですか?」と看護師さんに尋ねると

「夜中の1時半ですよ。」

『あれ?一分前に看護師さん、来たのにまた来た。』(実際は2時間おきだったらしい)

『ながい、夜がながいわ。外で賑やかに宴会でもしてるんか?騒がしいなー。』と今思えば幻聴らしきものも聞こえてた。

何はともあれ、手術は成功しましたという希望の言葉だけは頭に入りました。

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