ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンド 安藤誠氏プロフィール
2021年4月より、鶴居村にあるウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンドの安藤誠氏の私塾プロジェクト『至誠塾~Life as guide~』がスタートしました。
▼至誠塾ホームページ(入塾や動画視聴はこちらから)
「どんなことでも誠を尽くせば道は拓ける」
至誠を貫く安藤氏の生き方に感銘を受け、10年ほど前からお世話になっているのをご縁に、安藤氏の写真撮影や自然ガイドの極意や人生の哲学を伝授する私塾プロジェクト『至誠塾~Life as guide~』の立ち上げと運営スタッフとして私山本が関わらせていただくことになりました。
その名の通り言ったことを成す漢、安藤誠氏の魅力が伝わるよう、プロフィールや関連するリンクを下記にまとめました。
『Nature’s Best Photography Asia 』2021 VIDEO WINNER 最優秀受賞
▼VIDEO "Green Season in Eastern Hokkaido."
『Wildlife Photographer of the Year』
2020年 哺乳類部門受賞写真
『Nature's Best Photography ASIA』入賞動画
安藤氏は、プロ写真家としても知られ、2015年に道東に生息する特別天然記念物のタンチョウを題材にした写真作品「Snow White」が自然をテーマにした世界2大写真コンテストに一つ「ネイチャーズベストフォトグラフィーコンテスト」で準グランプリを受賞し、作品がアメリカ・ワシントンのスミソニアン博物館に1年間展示されました。
▲ Snow White
白とは、光をあらゆる波長においても一様に反射することによって見える色のことをいう。自然の世界に純白のものは極めて少ない。彼らは冬の象徴として時折、渡り鳥と間違われていることもあるが、一年を通して東北海道に生息する留鳥である。そして、春から秋の幼鳥の子育てが落ち着いた冬になると活発にダンスをしたり、飛翔したりする。それは雪原や降りしきる雪の中でも多々見られる。自然の世界で純白を見て感じることができるのが、美しいタンチョウというのがなんとも素敵に思えてならない。惹き込まれる白さ。この上なく上品で、かつ気品に溢れる姿。それは自然の強さでもあり、儚い弱さでもある。タンチョウは、羽繕いを頻繁に行う。その姿はまさに純白を繕うサロルンカムイ(Sarorun Kamuy)(湿原の神)の風格が漂う。雪景色にタンチョウを重ねることは、ある意味、究極の純白を感じる機会なのだろう。(引用:フォトエッセイ Ordinary Miracle)
写真
Ordinary Miracle Ⅺ (フォトエッセイ)より
2020年を振り返ってみると、まさに怒涛と沈黙の年。世界的にコロナ禍の影響であらゆる経済や流通、人の往来がとまった年でもある。そんななかヒッコリーウィンドは、まさに開業当時から大切にしてきた理念や哲学がそのまま生きてくるような時代に入った実感がある。そう、個人を大切にして丁寧に仕事をする。広告や宣伝での集客ではなく口コミやリピーターを大切にする。なるべく余裕のある宿泊予約をコントロールする。開業以来のスピリットがこのコロナ禍の時代にさらに生きてきた。
おかげさまで途切れないガイドや宿泊予約、ネットや実際の入場制限の講演依頼など。さらに春から3ヶ月の業務停止依頼で新しい建物に着手する機会を得て、ふだんならなかなかできないメインテナンスをじっくりできた。
コロナ禍は、誰が、何が、本当に大切で必要か、そうでないか、をはっきり浮彫にした。そして何よりも、普段の人との付き合いや仕事の質がはっきりと問われる。これは気づきを得るチャンスであり、本物の仕事を続けていくチャンスでもある。我々は落ち込むことなく前向きにこの状況を受け入れた。
老人や誰かが言うように、またもとのようには戻らないと思っている。新しい時代や価値の見直しの時代がやってきているのだ。時代は変わり、それをしっかり丁寧に生き抜いていく。己や家族、仲間、そして誰かの幸せのために。2020年も素晴らしい年に感謝したい。
(文・安藤誠 2020.10)
魂的な出会いに理屈はいらない。
自然も、人も、出会うべくして出会う。
オーディナリーミラクル(日常にある奇跡)を感じていれば、
それらは引き寄せ合ってくるものだから。
著書
▲『日常の奇跡ー安藤誠の世界ー』どう出版
⇒ 2020年11月5日 安藤誠 講演会レポート
⇒ 2021年11月3日 安藤誠 講演会レポート
安藤誠氏プロフィール
北海道阿寒郡鶴居村でこだわりの宿、ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンドを営みながら、自然が果たす「人と自然への役割」をさまざまな角度から伝えている。
ロッジでは、アメリカンルーツミュージックの第一人者ジェフ・マルダーをはじめとする国内外のアーティストのライブ公演や、全国を訪ねて買い付けた陶器、自らデザインしたハンドメイドアクセサリーなどを販売するイベントを定期的に開催。ときに演奏に加わることもある。近年は北海道スローフード活動にもたずさわり、日々の暮らしを満喫している。ヒグマ、オートバイ、バーボン、音楽やギターの話になると止まらない。焚き火の前に座るのが好き。また、プロガイド養成や研修制度を立ち上げ、人材教育に力を入れている。私塾の運営も動きはじめ、異業種のスペシャリストを招いての講演や交流会も開催。(引用:フォトエッセイ Ordinary Miracle)
略歴
1964年札幌生まれ。東北福祉大学卒業後、塾、予備校社会講師として12年教壇に立ち、大工見習いなどをしながら1999年にヒッコリーウィンド開業。陶器や雑貨買付けのほかに2006年から「安藤誠の世界」と題して全国で講演活動を開始。大学や専門学校、小学校、保育園などでも講義を行いながら現在に至る。2014年、2016年、2018年、2019年、2020年、『Nature's Best Photography ASIA』入賞・部門グランプリ受賞。2020年、イギリス『Wildlife Photographer of the Year』哺乳類部門受賞。
■ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンド オーナー
■北海道知事認定アウトドアマスターガイド
■ニコンプロフェッショナルサービスメンバー
■富士フィルムプロフェッショナルサービスメンバー
■ルミックスプロフェッショナルサービスメンバー
■スワロフスキーオプティック社サポートプロガイド
■経産省認定地域資源活用事業認定事業者
■一般社団法人 実践自然保護団体 日本熊森協会 顧問
動画リンク
▼至誠塾ホームページ(入塾や動画視聴はこちらから)
▼ヒッコリーウィンド紹介動画
▼【前編】奥尻観光を本気で考えた〜安藤誠さん特別講演〜
▼【後編】奥尻観光を本気で考えた〜安藤誠さん特別講演〜