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シニア・フレンドリー家電はどれ? -うちの例-

my母(83)のために買い替えてきたシニア家電を紹介します。大事なことは高齢でも認知機能が落ちてきても「自分でできる」が持続できること。それが実現できる家電たちの例です。シニア家電視点での点数つき。

3か条、再掲

前回の投稿で、シニア・フレンドリー家電の3か条をまとめてみました。

1. シンプル操作
2. 軽量でコンパクト
3. その人に馴染みがある

前回の投稿:

最初、3を「安定感」とまとめていましたが、再考しました。
安定感はもちろん大事ですが、この投稿をまとめるうちに、選定するうえで大事にしてきたことは「母に馴染みがある」ことだったことに気が付きました。

my母は認知症とみなされているように、認知機能が衰えてきています。衰えてくる記憶の中で全くの新しいことを覚えるのはなかなか難しく、使いこなすのに「慣れ」が手助けしてくれることがあるようです。

また馴染みがあるというのは、高齢のその人の個性を大事に、という意味も含んでいます。

さて、改めた3つの条件のもと、my母用に買い替えした家電たちのご紹介です。

オーブントースター→つまみ1つ

朝パンを焼くためくらいにちょこっと使うトースター。しかしこれも画像検索するとわかりますが、つまみが1つのものって今の時代あまり品揃えがありません。大抵はW数+分数がセットの2つまみ。

でも、うっかりW数の設定が違うために、パンを焦がしたり、逆に火が通らなかったりということがあり、1つの安定した温度で加熱時間を調整するだけのOnlyワン操作がよいのです。

で、選んだのがこちら。

他にもツインバードや象印でもつまみ1つのものがありました。

ただ、この商品は隙間が大きくて餅など焼いたら隙間に落ちてしまうのではとハラハラさせられます。

トースター用の細い目の網を購入して網の上に敷いています。ここもケアしてくれていたらなあ、、、ということで90点


炊飯器→2合炊きでシンプル操作

5合炊きを炊きすぎないように2合炊きに変更したい。しかしこれがまた、一人暮らし用を探しても、3合炊きが多いのです。高齢者が毎日炊く量としてはやや多い。

そして、できるだけ少ない量をと探してみても、投稿TOP画像をご覧ください、不思議な形をしたミニ炊飯器がいっぱい! すみません、お勧めというのではないのですが、あまりにもかわいくて画像にしてしまいました。

しかし残念ながら、どの炊飯器も3の条件を満たせず敗退です。

結局選んだのはこちら。
2合炊きで、日本語が書いてあるもの。

しかし、ネット通販の限界、このアイコンの文字は画像だとよく見えますが、実物は銀色で読みづらいのです。またボタンも押した実感がなく、使いづらいです。

というわけで、炊飯器はシニア家電にベストとは言えませんが、他の姿のものよりはいいだろうということで、60点

掃除機→軽量で充電式

これは前から使っている、充電式軽量の掃除機。本当に軽くて扱いやすいのです。

ただ電源スイッチオンと吸うのではなく、スイッチを握っているときだけ吸うタイプ。これはだんだん、指の力が衰えてきて扱いづらくなりそうです。というわけで惜しい、、80点

そしてもちろん、お掃除ロボットと併用が一番らくです!
自分もお掃除ロボットとコードレス掃除機をダブルで活用しています。

電気ポット→電気ケトル

もともと2リットルサイズの電気ポットを使っていたのですが、重たくて水の交換が危なくなってきました。

そこで電気ケトルに変更しようと探したところ、たくさん種類があるもののおしゃれでシンプルすぎるものが多く、初めて使うお婆さんにはどういう仕組みかもよくわからない。
そこで、自分で持てる重さくらいの水量日本語で指示が書いてあるものを基準に選びました。

ティファールのホームページによると、この商品は「温度コントロールができること」が売りでした。シニア家電的にはむしろその機能はいらないので、「電源」「沸騰」だけ書いたものが欲しいです。期待をこめて、80点

しかし実はこの電気ケトルは半年使ったものの、やはり途中で操作がわからなくなり撤去しました。もう少し早く交換しておけばよかったです。
今は過去使っていた2リットル電気ポットを「水を自分で変えない」というルールで運用しています。

まとめ

100点満点ではないものの、そこそこいい線のシニア家電でした。もちろん、使う人の希望もあるので人によっては100点かもしれませんし、そもそもご紹介した商品はどれも悪くはないです、あくまでシニア家電目線。

並べてみるとなんてことない家電たちばかりですが、この絶妙に100点じゃなかったところがミソなのです。そこに開発のヒントがありませんか。なんといっても日本は超高齢社会、2025年問題も目前なのですから。「自分でできる」が長続きした方がいいに決まっています。

また、新しい家電をそろえていくと、my母は「台所がスッキリした」とか「新しい暮らしが始まった感じでいいね!」ととっても喜んでいました。

そうして高齢で新しい挑戦に喜びを感じてくれる人でよかったなあと思っています。頑固に「今までのものでいいんじゃい!」とか言われたらガッカリです。徒労感もですが、結局困るのは本人なのにね、ということです。

80過ぎの知力体力に合わせた環境づくりはとても大事。そして何より老いていくときに大事な心得は、変化をできるだけ楽しむことなのだと、母の姿をみて学んでいます。




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