見出し画像

気色悪い

ビジネスがきしょい。
ビジネスをやってる特定の企業とか人間とかっていうより、なんて言うんだろう、ビジネスを取り巻く諸概念、サラリーマンとかサービス残業とかやりがい搾取とかスーツとか脂汗とか満員電車とか自己啓発本とか変な礼儀とかつまんない会話とか無駄にでかいビルとか札束とか中央線の広告とか、そのすべてがきしょい。

カフェで本を読んでたとき、隣に来たスーツの集団が椅子に座らずに名刺交換してて、なんかもう、無理だった。尊敬の念なんてゼロ、みたいな相手に対して譲りたくもない席を譲り、注文を取り、話を回し、高尚なビジネストークを開始する黒服の群れ。首に巻かれたネクタイは窮屈そう。彼らだって多分、なんで仕事してるかなんて分かんないのかもしれない。自立した諸個人をそこまでにしてしまうビジネスの力に戦慄。空いた口が塞がらない。ここまでビジネス無理になっちゃった自分に対しても嫌になる。就活生とか、ほんとうに尊敬する。自分にはできそうも無くて憂鬱。でもたぶん、このビジネスの気色悪さに降伏したら終わりなんだろうな、とも思う。長いものに巻かれて窒息する未来を想像すると、鳥肌が立つ。いつまでも反抗期でいたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?