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ヘッドフォン付けてたら何聴いてるのって聞いてほしいし、本読んでたら何読んでるのって聞いて欲しい

めんどくさい人間代表のぼくの中には、常に自分を見て欲しいという気持ちがある。これはもちろん、ぼくが見て欲しい時にだけ見てほしいという気持ちであって、ぼくが見て欲しくないような瞬間は絶対に見られたくないという気持ち。だからBeRealは苦手。見られたくない瞬間にまでRealでなんていられない。都合良いかな?文の中くらいは許してほしい。誰も傷つけてないはずだし。

そう、ぼくは自己顕示欲が強いのだ。たぶん。いやぜったい。心なしか、その自己顕示欲に比例してぼくのヘッドフォンはめちゃくちゃデカい。音響2割、自己顕示欲8割といったとこだろうか。世のヘッドフォンデカデカ民には共感してしまう。ヘッドフォンのデカさはたぶん、その人のがめつさに比例してるのだろう。ぼくのヘッドフォンもそう告げている。
そんなぼくは、表紙が格好良かったり難しそうだったりする本を、わざと外で読むようにしている。だって賢いって思われたい。まあ言われるまでもなく、誰もぼくのことなんて見ていないんだけど。ちなみに今読んでいるのは、『言語の七番目の機能』というローラン・ビネの哲学的ミステリー小説だ。黄色く塗られた単行本の装丁と、そこに印字されたLa septième fonction du langageという仏語が誇らしい。

誕生日に貰った、ローラン・ビネ『言語の七番目の機能』

たぶんほとんどの人が知らないだろう。ぼくはそういう、ほとんどの人が知らないようなものをえっへん、という気持ちで話すのも好きだ。そこからしか得られない栄養がある。だから自分語りも好き。もちろん日常生活でやるわけじゃない、ぜったい嫌われるとわかってるし。でも正直、心の中ではめちゃくちゃしたいと思っている。ぼくの知識や意見になんの疑問も持たずただ賞賛してくれるような存在を常に側に置いて、自己肯定感を爆上げしたいと思っている。

だから、そんなぼくがヘッドフォンを付けていたら何聴いてるのって聞いてほしいし、本を読んでいたら何読んでるのって聞いて欲しい。なんならそれを褒めてほしい。ぼくの機嫌が良さそうな時に限って、だけど。そう、これくらいのわがままさで生きていかなきゃ、きっと何もかも嫌になってしまうから。ぼくはいつまでも自分が世界の中心にいると信じて疑いたくない。ぼくが思うままに世界が動くのだと、いつまでも信じていたいのだ。

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