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桃源郷へ

本を読んだり誰かと話したりしてると、僕とおんなじように世界に対して不満がある人のなんと多いことか、ということに気付く。
もちろんその不満にも程度の差はあって、それになんとか目を背けてうまく生きている人がほとんどなわけだが、やっぱり世界には僕らのぬるい倦怠感が鈍く流れていて、それが遂には重力となって僕らの身体や心に重くのしかかってくるわけで。その重さにうんざりしながらも、この「生きにく〜〜」という(重い)思いこそが、僕ら反抗期の人間たちのゆるやかな連帯感を形作る唯一の拠り所だったりもする。
だから僕は、容易に厭世主義には陥りたくないという思いがある。世界の暗闇の中にも、なんとか光を見出していくような人生でいたいのだ。だから僕は羊文学の歌が好きだ。暗がりの中から希望を歌う、その姿勢に惚れ惚れする。彼女たちのつくる音楽は、僕の目にはきらきら光って見えるのだ。充実した生を送りたいのなら、やはり暗いことばかり言ってはいられないのかもしれない。

だからみんなで桃源郷にいこう。ぼくらの光で満ち満ちた、きらきらのユートピアへ。ないのなら、もう作り出しちゃおう。ピーターパン症候群から抜け出せない僕らの想像力で、脳内桃源郷を創造してしまえばいいのだ。世界に対する反骨心が、バラバラな僕らをひとつに繋ぐ。だからみんなで手を取り合って、この暗闇から抜け出そう。まずは僕が快速電車【桃源郷行き】の片道切符を発行しておくので、みんなは荷造りをして待っていてくれ。あ、片道なのはもちろん、もう帰ってこないからだから、そういうことでよろしく

よければ聴いてみて〜

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