【観戦記】中村学園三陽高校卒業記念試合
こんにちは。「高校野球と共に生きる」です。
2月28日(日)、2021年の高校野球初観戦に行ってまいりました。場所は福岡市西区の中村学園三陽高校。卒業する3年生の勇退軍と、現役である1・2年生連合軍との“卒業記念試合”が行われるということで、足を運んだのです。
昨年「高校野球と共に生きる」では、縁あってこの中村学園三陽高校の引退試合を取材させていただきました。新型コロナウィルスの影響で、夏の甲子園を目指す青春を奪われた3年生にフォーカスした記事です。だから、個人的にも思い入れのあるチームでもあります。その時の様子は、こちらの『フクリパ』の記事をぜひご覧ください。
端々に感じる、おもてなしの心。
グラウンドに着いたのはちょうど試合開始15分前ほど。この日のためのポスターやメンバー表が貼られています。彼らはTwitterでも定期的に対外試合の情報を発信していて、見学に来るファンの方もいるとのことで、こうした一つ一つにおもてなしを感じることができます。受付で検温を済ませると、監督の永井先生と、旧チームで主将だった平野くんが挨拶に来てくださいました。髪も伸びて普通の高校生らしくなった平野くんは、大学進学が決まったとのこと。おめでとう。
試合は壮絶な点の取り合いに。
試合は序盤から3年生の勇退軍が主導権を握ります。初回に連続四球などを機に5点を先制。その後も着実に得点を重ね、一時は7点差の大量リード。しかしながら1・2年の連合軍も負けていません。小刻みに点差を詰めていき、8回を終えた時点でついに1点差! 9回裏も2死満塁で一打逆転サヨナラのチャンスを作りましたが、最後は3年生が空振り三振を取りゲームセット。先輩の意地を見せ、激闘に終止符を打ちました。
試合終了後、3年生のみんながわざわざ私の元に挨拶に来てくれました。こうした礼儀正しさも、中村学園三陽高校野球部の魅力だと思います。コロナで辛い思いをした世代ですが、そうした経験を糧にそれぞれの道を歩んでいってほしいと思います。心から応援しています。
フクリパの記事でメインで紹介させてもらった濱地くんとも少し話せました。すでに大学を一つ合格していて、国立大学の結果待ちとのこと。取材時の話しぶりに聡明さを感じていましたが、成績も優秀のようです。野球も続けるつもりとのことで、頑張ってほしいですね。
新たな伝統の始まりの日。
永井監督によると、この卒業記念試合は毎年の伝統行事にしていきたいとのこと。良き伝統が連なり、さらに野球部が成長していくことを願っています。ちなみに春季大会の初戦の相手は三池高校。準々決勝までは無観客試合なので応援には行けませんが、勝ち上がって球場で観戦できることを楽しみにしています。
それにしても、3時間という熱戦でしたが、そんなに長かったのかということを忘れるくらい夢中になれました。やっぱり高校野球っていいものですね。さあ、今日から3月。球春到来です。春の甲子園にもいく予定です。今年は球場で会いましょう。
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