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AIで10,000字以上の記事を書く方法📝

こんにちは、皆さん!今日は、AIを使って10,000字以上の長文コンテンツをどのように作成するかについてお話しします。これを読むことで、AIツールを最大限に活用し、ブログ記事やレポート、さらには本のような超長文コンテンツを作成するための方法を学ぶことができます。特に、最近注目を集めているAgentWriteとLongWriter-6kというツールについて詳しく見ていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

長文コンテンツの需要と課題🚧

まず最初に、なぜ10,000字以上の記事やレポートが必要なのか、そしてその作成がなぜ難しいのかについて考えてみましょう。近年、SEO(検索エンジン最適化)の観点から、質の高い長文コンテンツが重要視されています。Googleをはじめとする検索エンジンは、より詳細で情報量が豊富なコンテンツを高く評価しがちです。さらに、読者にとっても、しっかりとした情報が詰まった長文の記事は、信頼性や専門性を感じさせるため、有益とされています。

しかし、10,000字以上の文章を手作業で書くのは大変です。時間もかかりますし、内容を一貫して質の高いものに保つことは簡単ではありません。そこで、AIの出番です。AIを使えば、長文コンテンツを短時間で、しかも高品質に生成することができます。とはいえ、AIにも限界があります。例えば、従来の大規模言語モデル(LLM)であるGPT-4やClaude 3.5などは、1回の出力でせいぜい2,000字程度しか生成できません。

AIが抱える長文生成の壁💥

大規模言語モデルは、膨大な量のデータを学習して驚くべき文章生成能力を持っています。しかし、10,000字以上の長文を一度に生成するとなると、どうしても限界に達します。なぜなら、これらのモデルが学習してきたデータセットは、通常2,000字程度の短い文章が中心となっているためです。例えるなら、ショートストーリーばかり読んで育った人が、いきなり長編小説を書かされるようなものです。結果、途中でストーリーが途切れたり、内容が薄くなったりしてしまうのです。

研究者たちが試行錯誤した結果、この問題の根本的な原因は、モデルのアーキテクチャそのものではなく、モデルが学習してきたデータにあることが判明しました。特に、Supervised Fine-Tuning(SFT)データセットにおける出力の最大長さが約2,000字であることが問題となっています。この制限により、モデルは長文の生成に苦戦しているのです。

AgentWrite:新たな希望のツール🔧

このような問題に対処するために開発されたのがAgentWriteというツールです。AgentWriteは、既存の大規模言語モデルを活用して、長文を生成するためのエージェントベースのパイプラインを提供します。では、AgentWriteがどのように機能するのか、詳しく見てみましょう。

AgentWriteの仕組み🔍

AgentWriteは、文章生成のプロセスを段階的に進めることで、質の高い長文を生成します。まず最初に、記事やレポートの詳細な計画(アウトライン)を作成します。このアウトラインは、各段落の構成や目標字数を詳細にマッピングしたものです。次に、この計画に基づいてモデルに段階的にコンテンツを生成させます。これにより、一貫性のある質の高い文章が生まれます。

例えば、旅行ガイドを作成するとしましょう。AgentWriteは、各都市の紹介、観光スポット、文化、食事などのセクションをあらかじめ設定し、それぞれのセクションごとに一定の文字数を割り当てます。その後、これらのセクションをモデルに一つずつ生成させることで、最終的に10,000字以上のガイドが完成するのです。

長文生成におけるAgentWriteの強み💪

AgentWriteの最大の強みは、段階的に文章を生成することで、一貫性と質を維持しながら長文を作成できる点です。従来の方法では、長文を一度に生成しようとすると、途中で文脈が途切れたり、内容が薄くなったりするリスクがありました。しかし、AgentWriteは段階的に進めることで、こうした問題を回避します。また、各セクションごとに内容を確認しながら進めることができるため、必要に応じて修正や調整も簡単に行えます。

LongWriter-6kデータセット:さらなる進化🚀

AgentWriteに加えて、さらに進化を遂げたのがLongWriter-6kというデータセットです。このデータセットは、特に10,000字以上の長文を生成するために設計されており、モデルの「文章生成力」を飛躍的に向上させます。

LongWriter-6kの特徴🌟

LongWriter-6kは、通常のデータセットとは異なり、より長い文章の生成に特化しています。このデータセットを使用してモデルをトレーニングすることで、これまで以上に長い文章を生成する能力が向上しました。例えば、従来は2,000字が限界だったモデルが、10,000字以上の文章を生成できるようになったのです。

さらに、LongBench-Writeというベンチマークも開発され、短い文章から長文まで、さまざまなタイプの文章生成タスクをこなせるモデルの能力がテストされています。これにより、モデルは単に長いだけでなく、質の高い長文を生成することが可能になりました。

実際に使ってみよう!📜

ここまで読んで、「実際にどうやって使うの?」と思っている方も多いでしょう。そこで、簡単なPythonコードを使って、LongWriter-glm4-9bモデルを動かしてみましょう。このコードを使えば、10,000字の中国旅行ガイドをAIに書かせることができます。

!pip install tiktoken
from transformers import AutoTokenizer, AutoModelForCausalLM
import torch
from tqdm import tqdm

# トークナイザーとモデルの初期化
tokenizer = AutoTokenizer.from_pretrained("THUDM/LongWriter-glm4-9b", trust_remote_code=True)
model = AutoModelForCausalLM.from_pretrained("THUDM/LongWriter-glm4-9b", torch_dtype=torch.float16, trust_remote_code=True)
model = model.eval()

# GPUが利用可能な場合はGPUを使用、そうでない場合はCPUを使用
device = torch.device("cuda" if torch.cuda.is_available() else "cpu")
model = model.to(device)

# 生成パラメータ
max_new_tokens = 1024  # 生成するトークンの最大数を制限
temperature = 0.7  # 生成の多様性を制御(0.0-1.0)
top_p = 0.9  # 上位の確率を持つトークンのみを考慮

# クエリの設定
query = "Write a 10000-word japanese travel guide"

# トークンの生成
input_ids = tokenizer.encode(query, return_tensors="pt").to(device)
output = input_ids[0]

# 進捗バーを使用してトークンを生成
with tqdm(total=max_new_tokens, desc="Generating") as pbar:
    for _ in range(max_new_tokens):
        new_output = model.generate(
            input_ids=input_ids,
            max_new_tokens=1,
            do_sample=True,
            temperature=temperature,
            top_p=top_p
        )
        new_token = new_output[0][-1]
        output = torch.cat([output, new_token.unsqueeze(0)])
        input_ids = output.unsqueeze(0)
        
        # 進捗バーを更新
        pbar.update(1)
        
        # EOS(文章終了)トークンが生成されたら終了
        if new_token.item() == tokenizer.eos_token_id:
            break

# 生成されたテキストをデコード
response = tokenizer.decode(output, skip_special_tokens=True)

# 結果を表示
print("\nGenerated response:")
print(response)

# GPUメモリ使用量の表示(GPUを使用している場合)
if torch.cuda.is_available():
    print("\nGPU Memory Usage:")
    print(torch.cuda.memory_summary())

このコードを実行すると、AIが10,000字の旅行ガイドを生成してくれます。とても簡単ですね!これで、長文のコンテンツ作成がぐっと楽になります。

まとめ💡

この記事では、AIを使って10,000字以上の長文を効率的に作成する方法について詳しく解説しました。AgentWriteやLongWriter-6kといったツールを活用することで、これまで以上に高品質な長文コンテンツを作成できるようになります。SEO対策や読者の信頼を得るためにも、長文コンテンツの作成は非常に重要です。ぜひ、これらのツールを試してみて、あなた自身のコンテンツ作成に活かしてください!

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