妻の憂鬱

最近妻は米粉にはまっている。

きっかけはよくわからないが、
突然米粉を買ってきてホットケーキを焼いてくれた。
妻が焼いた米粉のホットケーキはもちもちしていてなかなかうまかった。

これに気をよくした妻は突然翌朝に
「米粉パンを焼く」
と言い出した。

おー、米粉パンか、いいじゃん。もちもちしてておいしそうだね。
実際に手を出さないおれは気楽なものである。

寝る前、妻は米粉がどんなに可能性があって、
どんなアレンジが出来るのか。
さらには米粉を自給できないかなど熱っぽく語っていた。

翌朝・・・

「・・・失敗した」
意気消沈した声でベッドに戻ってきた妻。

「どれ」
僕も現物を見に行ってみる。
一斤焼きのホームベーカリーのはずが、目の前に会ったのは
メロンパンのような表面かさかさで平べったい物質。

「いやいや、メロンパンみたいに食べれるんじゃないの?」
パンを割って口に入れたらパンというよりもべちょっとしたお餅のような食感。
お世辞にも美味しいとは言えない。

「・・・うん、失敗だね」

どうやら米粉のみで焼くなど、取り説をオリジナルにアレンジした方法で焼いたらしい。

あまりのショックに妻は再びベッドに入り、ふて寝。

朝食はごはんとみそ汁を僕が用意しました。

※この内容は2015/1/29に書いたものです。

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コウスケ@7色のキャリア
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