妻の優しさ

ここ数日前からどうも体調が良くない。
特に鼻水とのど。
急に寒くなったからかな。

夜妻に
「結構具合悪い」
と告げると、

「がじゅつ」というクソ苦いウコンの粉を飲まされ、
朝鮮人参エキスをお湯に溶いたものも飲まされた。
本来朝鮮人参も決してうまいものではないのだけれど、
がじゅつに比べれば全然美味しく感じた。

わが家の民間療法だ。
さらに、のどにはプロポリスの原液をたらされた。
これが実はつらい。
プロポリスの原液はそれはそれは強力で、
胃袋の形までわかるくらいに、灼けるような感覚になる。
まるでラムをストレートで飲んだかのようだ。
しかも激マズ!
以前飲まされたときはリアルに「おえっ」てなった。
本当はこんなもん飲みたくはないが、これを飲まざるを得ないほど僕ののどは痛かった。
そしてやっぱり「おえっ」ってなった。

さらに妻は温タオルを首に乗せて温めてくれたり、マッサージをすると言ってくれた。
具合が悪いとさすがに優しいんだなと思った瞬間。

「仰向けで」
仰向け?マッサージなのに?

「呼吸ができていない」
と言って妻は横隔膜と肋骨のマッサージをし始めた。

「ぐええ!い、痛い!痛い!痛い!!!」
このマッサージは苦しい上に痛い。

「痛いってわが家の禁句じゃないんだっけ?痛いうちはやめなーい」
エスな妻が舞い降りた瞬間だった。
奴は僕のブログを読んでいた。

これも優しさなのだろうが、僕の期待していた「優しさ」とは違う。
僕の期待していた優しさは痛くないはずだ。

「ありがとうございました!治りました!もう結構です!」
何度、懇願しただろうか。

「ほら、呼吸ができるようになったでしょ」

・・・でも痛かったし苦しかったのだよ。
涙も出るくらいに。。

優しさって、何だろう?

※この内容は2014/10/14に書いたものです。

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