もやもや病になった時のこと（１）

平日は仕事と夜ご飯の準備で掃除や洗濯をする時間がないので、土曜日に家事を一気に済ませる、その日は体に力が入らず、必要最低限の家事だけを行い、ベッドで休んだ。しかし、起きても体のだるさは治らない上に、なぜか右腕に力が入らない。上がらない。以前にも、腕や足が数分痺れることがあったので、すぐ治るだろうと思い、その日は寝た。

日曜日、やはり腕が上がらない。朝起きたら治ってると期待したが、マシにはなっていない。でも診療所は日曜日は休みだ。カナダでは、救急に行くにも、まずは診療所に行って紹介状を書いてもらうという話を聞いていた。直接行くことも可能だが、診療所で見てもらってから行ったほうが早いと聞いた。そのため、月曜日に診療所を予約しようと、１日過ごした。買い物に出かけたが、まっすぐ歩けなかった。夫に掴まらないと歩けなかった。右腕は左手で持ち上げないと上がらなかった。

月曜日、とりあえず仕事に向かった。パソコンを開いて仕事を始めると、マウスを右手で使えない。キーボードも左手でしか打てない。

これは普通じゃない、やばい。そもそも仕事ができない。

すぐ夫に連絡し（仕事は休みだった）、ホームドクターの予約をお願いした。予約は水曜日しか取れなかった。なのでその日行ける診療所を探してもらい、午後休を取って向かった。そこで問診を受け、救急病院でＣＴを撮るように言われ、紹介状を貰い、すぐ近くの救急病院に向かった。

病院に着いたのは午後１時過ぎで、救急なんだけど、受付に列ができていた。皆救急なのか？と聞きたくなるぐらい普通の人が多かったが、１人、仕事中に頭を切った様子の作業員のお兄さんも頭を押さえながら並んでいた。

２０－３０分くらい待ってから問診を受け、CTを受けるためにベッドのある場所に通された。病院着に着替え、ＣＴを取り、結果が出たのは夕方だった。その時の医師曰く、脳梗塞のようなものが見られ、おそらくもやもや病だろうとの事だった。日本人か？と聞かれた。

もやもや病自体は、聞いたことがあった。昔、歌手の徳永英明がもやもや病になったというニュースを見たことがあった。もやもやする病気で精神的な病気かな？と思って記事を開いた。

行った救急病院には脳神経外科はないので、別の大きい病院に移ることになり、転院先が準備出来次第移動、とのことだった。結局移動が確定したのは、午後9時ごろだった。

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