毎日、曖昧な運命と出会いながら

コラム:電車に乗ってる20分間#3

雨がざ〜っとふりだして、
お店の人が店先のものを閉まって、
彼女があわてて洗濯物を取り込んで、
誰かがコンビニに駆け込んだり。

みんながいっせいに雨のことを考えて、それが微かな熱気になって、街にちいさく活気がうまれる。

そんな気配を感じながら電車に乗りました、本日です。

昔よりも、みんながいっせいに何かに熱狂することが減って、それぞれの好みを選択して楽しむ場面が増えたのかなぁなんて思うんですけど。(スマホの登場もあって。)

こんなふうに、みんなが同じ何かに巻き込まれると、街はなんだか少しだけ活気が生まれるような気がします。

人の暖かさを感じるというか、生きている暖かさを感じるというか。

なんかいいなぁ。すきだなぁ。

…そんなことを考えながら歩いてると、目の前にoasisのTシャツを着ている男の子がいた。

私と同い年くらいかなぁ。

世の中にはこんなに沢山の人がいるけれど、oasisのTシャツを着て歩く人に会う確率はどのくらいなんだろう。

音楽を聴く人ってどのくらいなんだろう。

多いようで少なくて、少ないようで多そう。

そんな曖昧な運命に出会えて少し嬉しさを感じる。

バンドTシャツってそういうところが素敵。

この発信が、誰かにキャッチされる瞬間を考えながら、電車の窓の外を見る。

雨降りのわりに、少し光がさしていて、窓にはびっしりの水滴が風に吹かれて流れていく。

なんて綺麗なんだろう。なんて、なんて。

この空を沢山の人が共有してる。

天気は私たちをいろんな気持ちにさせてくれる、一番身近な自然。

だから、天気の変化を見るのがすごく好き。楽しい。

雨は雨でもいろんな雨があるんだっていうことに気づけるのも楽しい。

そして、不思議。

最近の天気への興味を話していたら電車が目的の駅についてしまったみたいだから、今日はここまで。

また次の電車で会いましょう。

湿気を感じて素敵な夜をお過ごし下さい☔️🤍

今日は最近買ったお気に入りのワンピースを着てた。今度誰かに写真を撮ってもらってインスタにのせよ〜と。

みこより🌛