勝手にハロプロ楽曲大賞'19 第31-40位 〜こんなに好きだったんだって、胸の痛みで気づいたの〜

前回に引き続き、ハロプロ楽曲大賞'19の全ノミネート曲から、31-40位を勝手に発表していきたいと思います。

アマゾンのリンクはサムネとして貼ってますが飛ぶと一応試聴ができます。本当はサブスクのリンク貼りたいんですが、ハロプロはないんですよねぇ。(ハロプロ以外のUFの女性アーティストは道重さゆみやOGのソロ作品などを除いて配信中。)Youtubeに違法アップロードされるくらいならサブスクで収益化したほうがよっぽどいいと思いますし、撮影よりも先に解禁するものがあるじゃないかしら。

第40位 ハイカラモダンガール/道重さゆみ

今年のハロプロ楽曲はタイトルが発表された際にはこれは地雷クセェと身構えて、聴いていると意外とまともだったパターンが多かったように思います(Juice=Juiceのシングルとか)。それに対してこの曲はタイトルからもう勝確。東京がテーマの本公演でさゆは様々な東京の街を訪れますが、ハイカラなモガが歩く街といえば銀座。曲調はシティ・ポップと言うとすぐにシャバダバドゥが思い浮かぶでしょうか。実際それなりのシャバダバ度なのもまぁ意図的なものでしょう。より上品にまとめられたオケとクローズなウィスパーボイスはあまりにエロティック。都会的な気品と無垢な愛らしさを兼ね備えるさゆは時代も土地も軽やかに飛び超えていきます。

第39位 元年バンジージャンプ/BEYOOOOONDS

先日11月27日に発売されたばかりのビヨーンズ1stアルバムより、最高にハッピーでキャッチーなファンクナンバー。個人的には事務所がなぜここまで令和元年を推してくるのか理解しかねるところもあるのですが、全員揃って"だって元年なんだもん!"と連呼されると、まぁそうだよねと頷くほかありません。ビヨ作品に漂う確信犯的な底の浅さ、ナンセンス(無意味)さとポジティブさは、既存のハロプログループやアイドルに疲れてきたヲタクには魅力的で、グループの勢いも右肩上がり。ハマるなら今が最高のタイミングです。もしタイミングが悪いことがあるとすれば、こんなご機嫌な曲を現場で聴いたら思わずビヨ〜ンとしちゃいそうなことでしょうかね。来年からジャンプ行為は一切禁止ですのでご注意を。

第38位 夏色のパレット/カントリー・ガールズ

山崎あおい提供の80'sオマージュナンバー。4人体制となってもカントリー・ガールズの魅力である天使ユニゾンは健在です。音源では森戸ちぃちゃんの喉の調子がかなり悪そうで少し心配にもなるのですが、それが猛烈に色っぽくもあり、僕のような変態、いや声フェチにはたまりません。逆に喉の手術後の船木結ちゃんは伸びやかにぐっと大人っぽく歌い上げてくれてます。湿度120%ボイスの山木お嬢、切ないと書いて小関舞と読む人のソロパートも素晴らしく、さながらひと夏の思い出のように胸の奥を疼かせます。

こんなに好きだったんだって
胸の痛みで気づいたの

このフレーズを僕たちはあと何回口ずさむのでしょうか。

第37位 わたし革命/カレッジ・コスモス

アイドルの一つの魅力はその成長を見ること。そして歳は若ければ若いほど成長の幅もスピードも大きい。ヲタクは常に若い女の子を求め、新メンや新グループに推し変を重ね、その極地は全員小学生のハロプロキッズでしょうか。物理的に身長が1メートルくらい伸びたりすればそりゃ成長を実感するし、10年も見守りゃ我が子のような愛情も湧いて当然。というか我が子レベルにとどまらない、歪んだ情熱さえも生み出しかねません。恐ろしや。ちなみに僕はロリコンではないので、中3の金光留々ちゃんを尊んでいたのに女子大生の妹にドン引きされました。

さて、本題はその女子大生です。成長は小中学生の特権ではありません。女子大生なんて下手したらまだ10代ですからね。ハロプロに毒された異常な感性だともうベテラン扱いになってしまいますが、本来は成長の真っ最中の年代なわけです。

それにしても成長が凄い。表題どおり、革命といえる自信に満ちた歌唱が印象的。圧が進化してます。ダンスのフォーメーションも揃ってますし、アイドルごっこから明確にアイドルグループに脱皮していることがみてとれます。下手な変化球を投げてない楽曲づくりも彼女たちの力量に合わせるように少しつづリズムを強調したりとステップアップが見えて面白い。山木さんの癖のある歌唱をしっかりと武器にできるまで周りが成長しています。まだどこかで見たことある感は拭えませんが、「女子大生」という記号を抜きにして一つのアイドルグループとしてのアイデンティティを身につけるまであと少しという気がします。

....とここまで書いたのは実はカントリー休止の発表直前。その後山木さん含め11人が卒業をしてしまいました。グループの性質上メンバーの変更は仕方ありませんが、これからが面白そうだったで非常に残念。浮世の無常を痛感したのでした。

第36位 サンバ!こぶしジャネイロ 2019(アカペラVer.)/こぶしファクトリー

ノンタイアップの非公式リオ・オリンピック2016テーマソングは、肝心のリオ(藤井梨央)の脱退により黒歴史と化すことも危惧されましたが、特に問題もなく定番の夏曲として存続。昨年のツアーではアカペラバージョンに挑戦し、アルバムでは更に歌詞が東京オリンピックへとアップデート。もともとサンバの跳ねたリズムが魅力的な楽曲ですが、れいれいの素人耳にも上達著しいボイパを中心に全員がしっかりと乗れていて心地よいです。間奏ではらっこがサンバホイッスルを吹くところを全部"ぴっぴっぴ ぴっぴっぴぴ〜”で置き換えており非常にシュールでよろしい。これをらっこの有効活用と呼びます。あえて言う必要もないかもしれませんが、東京オリンピックとは全くのノンタイアップです。バンクシー大好き小池さん、こぶしに仕事を!!

第35位 I 無双 Strong!/アンジュルム

もう長いことライブでやっていた定番曲が5月のアルバムで待望の音源化。さながら二昔前のヤンキーのようなワードセンスは、作詞作曲を担当した星部ショウへの心無い中傷にもつながったようですが、一度この超Strongなアンジュルムを見たら、うっせぇ細けぇことはいいんだよって気分になります。つまりはヤンキーソング。恐らくレコーディングが2年以上前にされたものなので音源ではおとなしめですが、現場に行くと毎回落ちサビのカミコ("ただただ前を向いて")の音圧にチビるので、新人ヲタクルムの皆さんはぜひ音源を聴き込んでからそのギャップを楽しんでほしいものです。

第34位 One Summer Night〜真夏の決心〜/カントリー・ガールズ

ノスタルジックパラダイス。カントリーのサウンドアイコンであるサックスをフィーチャーしつつ、ピアノの主体のトラディショナルなポップナンバーはどこかイナタイ歌詞もあいまって80's、特に尾崎豊を彷彿とさせます。社会に抑圧された若者の代弁者としてギターを掻き鳴らした尾崎豊のように、事務所に抑圧されたカントリー・ガールズが声を張り上げる様はエモーショナル。ただ星部ショウは非常に優秀なんですが器用さが裏目に出ることがありまして、流石に歌詞があざといかなぁという点と、間奏から落ちサビへの移行がベタすぎ&強引すぎで無粋に感じてしまいました。あの日までは...

半年後はここを離れるのマイホームタウン
どこにいても変わらずにいてねマイベストフレンド
進路希望を書いたときから
サヨナラが急に近づいた

まさか山木さんが半年もたたずにハロを離れてしまうなんてね。

今日、初めて 柄にもなく夢を語った
「凄いじゃんそんな未来」君は驚いた

ちぃ以外いなくなっちゃうなんてね。

星部ショウが後の発表を知っていたということはないでしょうが、楽曲は生まれたとき以上の物語を背負って変容していきます。なおMV部門はこの曲に1位投票するつもり。小関舞さんを既読無視した奴絶対に許さん。

第33位 亀になれ!/こぶしファクトリー

こちらもライブ曲としていたものを音源化。パワフルな直球パンクナンバーです。金澤朋子バースデーイベント2019で、亀の絵文字が好きだからという超絶適当な理由で披露された際に本人もヲタクもイマイチのれていなかったのが面白かったのですが、こぶし現場ではヲタクの運動量が非常に多くて色んな意味で熱くなります。ハモリとユニゾンのパワーが凄まじく、ハマちゃんとらっこの成長を確認できます。こぶしのロック路線を代表する一曲です。

第32位 開き直っちゃえ/こぶしファクトリー

またしてもこぶしファクトリーのセカンド・アルバムから。こぶしばっかじゃんと言われるかもしれませんが、こちらとしても音楽的教養はないので書くことなくなっちゃうし、なるべくグループバラけさせとはおもっているんです。でもやっぱり良いものは良いのでしょうがない。

今回のアルバムでは各メンバーのフィーチャー曲がそれぞれ用意されるという神企画。一応メンバー発らしいんですが、そんなの出来るなら5人Juiceでやってほしかったぜ。まぁ私情はおいておくとして、野村みな美メインは中島卓偉のロックンロールです。以前はセンターのはまちゃん、歌唱メンのあやぱんとれいれいがいる中で3、4番手くらいのイメージだったのですが、その歌唱力の成長は凄まじく、正真正銘完全な歌唱メンであり下手したらエース。

歌詞で描かれる四角四面で頑固な主人公は、考えることをやめているのむさんのパーソナリティとは正反対で、どちらかという卓偉を想起させるのですが、卓偉並の迫力で野太い声を響かせるのむさんは圧巻の一言。

第31位 眼鏡の男の子/BEYOOOOONDS

魔曲。ハロヲタはみんな1年半くらいこの曲を聞きまくり、見まくってるので感性がバグってると思っていますが、一度冷静になってくださいよ。これデビュー曲ですよ。癖のある寸劇とキャラクター設定はその後いくつものスピンオフ楽曲を生み出し、グループの方向性と1stアルバムのコンセプトを決定づけました。ストーリーに目が行きがちですが、チップチューンチックな打ち込みサウンドも相当刺激的で記憶に残ります。

今気になっているのはこれから前田こころちゃんが、こころくんをいつ卒業するのか。そしてまた髪を伸ばす時が来るのかということですかね。

あと余談なんですがこれカラオケで歌うとめちゃくちゃ楽しいですよね。一回セリフ含め全部ひとりでやってみたら思ったより受けたのでそのたびに、ハロヲタ関係なくだれかとカラオケに行くたびに演ってます。今回惜しくランク外となってしまったのですが、1stアルバム収録の『きのこたけのこ大戦記』なんかもヲタクみんなでやったら絶対に楽しいので早くいれてほしいですね。なんなら『眼鏡の男の子~いってらっしゃい南アフリカ編~』も一緒に。

はい、ということで曲の出来と個人的な思い入れがせめぎ合った結果の31-40位でした。また書きすぎたのでこのへんで。


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