勝手にハロプロ楽曲大賞'19 第41-50位 〜世界はみんな魚ヘンになる?〜


気がつけば歳の瀬も近づいてきました。ハロヲタにとって年末の風物詩といえば、今年で18回目を迎えるハロプロ楽曲大賞。今年最も良かったハロプロの楽曲をハロヲタみんなで選ぶ楽しい企画ですよね。非公式とはいえ、自分の好きな楽曲が上位に来ると嬉しくなるものです。

しかし、近年は各グループのヲタクが推しのグループに偏って票をいれるため当然パイを多く握っているグループが有利な結果に。また有力な良曲が多いと票が割れてしまうため、不作のグループの曲のほうがかえって有利になる傾向があると言われています。

趣旨的には各々が一通りのノミネート作品を押さえた上で、最も優れいていると感じたものに投票することが望ましいでしょうが、まぁ参加者が多くなれば、全グループのハロプロ曲をくまなく押さえている偏執的なハロプロDDや自称楽曲派が割合として小さくなっていくのは当たり前のお話。

それに今年のラグビーブームとともに、にわかファン肯定論が持ち上がったように、ハロプロもライトな新規層が増えていくのは喜ばしいことです。かくいう私もハロヲタとしてはひよっこどころかハロヲタエッグレベルの歴3年目。一昨年、昨年と楽曲大賞には投票した際にはJuice=Juiceとカントリー・ガールズを偏重していた事も否めません。

新規から徐々に沼にハマっていけばそれで良い。しかし、いつまでもにわかなのもどうかとも思うし、ただの人気投票ではつまらない。そこで今年は一段上のハロヲタにステップアップすべく、ノミネート曲を全て聞いた上で投票曲を選ぶことにしました。

どれどれ今年のノミネート曲は...

なんと202曲もあるそうです。えっそんなにあった?と面食らいましたが、アプガシリーズや、舞台曲、道重楽曲なども含まれます。恐らく実際の楽曲大賞ではまず上位に来ることはないであろう曲の数々。とはいえ、まだ知らぬ名曲があるかもわからないので、これらを全部聞いてみました。

結果、思いついた時には想像もしなかった出費と労力に。とても5曲なんかに絞れるわけがありません。あと僕以外に全曲聴いた物好きは存在するんでしょうか?

ということでその10倍の50曲をランキング。グループの人気や知名度問わずかなーり真面目に選びました。どれも一聴の価値アリなので知らなかった曲は是非チェックして下さいね!

なおもしお気に入りの楽曲が入っていなかったとしたら、それは51位です。

第50位 いいんじゃない?/中島卓偉

のっけから非ハロプロどころかアイドルでもないお城大好きガラケーおじさんの楽曲。いや至って真剣です。

ポストつんくのハロプロで中核戦力になりつつある卓偉は、3月末に提供作品のセルフカバーアルバムをリリース。これまでアプカミのコーラス録り映像などで変態的なまでの歌唱力を披露してきましが、今作にはそのパワフルな美声がぎっしりと収められています...が、全曲自ら手掛けた編曲があまり面白くない。楽器まで自分で担当しているため特にベースは引き出しの少なさが目立ちます。かえってハロプロのアレンジャー陣の優秀さがよく分かる。

さて、この「いいんじゃない?」はそのウィークポイントをなんとハマ・オカモトを呼ぶことで解消。一応我が軍とはいえ、よく借りてこれたな。サンキュー事務所。LoVendoЯ へ提供したノリノリナンバーとグルービーなベースとロケンローな卓偉。これは相当いいんじゃない?

第49位 全然起き上がれないSUNDAY/アンジュルム

アンジュルムとしては3年半ぶりのつんくシングル曲はダークな怨念ソング。正直初めて聞いたときは全然ピンと来ず。しかし、曲の選考をしようと大量のアイドル曲をきいてると疲れてくるんですよね。「アツイ!」の歌詞じゃないですけど音符盛り盛り、キメキメでキャッチー至上主義のアイドル楽曲は、添加物盛りだくさんのジャンクフード的で美味しいけれど食べ過ぎれば胸焼けがする。それとノミネート作品は全体的にディスコ、ファンクや80's、90'sのオマージュものが多くて楽しいけれど既視感を拭えないところもありました。

そこでふとつんく曲が流れると、オケの音数の少なさとか歌の譜割りとか非常に現代的で、マックから創作和食屋に来たかのような感動があります。ギャル担当?むろたんの"チャラチャラと"は中毒性高し。個人的な感動ポイントは歌詞として"mm(ん〜〜♪)"が入っていること。詞をサウンド重視で捉えるつんくの言語感がより先鋭化したことの現れでしょうか。

第48位 暁-yoake-/吉川友

きっかこと吉川友の配信シングル。前作「恋」と全く同じ歌詞でありながらメロディを変えて切ないバラードに仕上げています。きっかはキャラクターで損をしている面がありますが、シンプルに歌が上手ですね。MVは三浦海岸駅からビーチまでの道程を目線で疑似体験ばりに紹介してくれています。前乗りして海で遊ぶヲタク役としてぱいぱいでか美も友情出演。夏のOtodamaに初めて足を運ぶ際にはこれを事前に見ておけば安心です。

ってアプカミじゃねぇんだよ。でか美さんとは一緒にコミックソングとか一緒に出していますが、本来は決して交わることのなかった二人。きっかのポテンシャルを考えると、切ない歌詞よりもエモい歌よりも、Youtubeの再生回数が一番胸に刺さります。みんな頼む、一回でいいからMVみてくれ。

第47位 恋する!さかなヘン/矢島舞美、中島早貴、高木紗友希 (Juice=Juice)、岡田万里奈 (LoVendoЯ)、岸本ゆめの (つばきファクトリー)

一昨年の年末、突如現れた名曲「雑煮でケンカしてんじゃねーよ」は一部のヲタクに強烈なインパクトを与え、Twitter上では季節を問わずに雑煮を煮続ける熱狂的な雑煮ラバーが生まれました。その雑煮の生みの親である桑原永江が今回お届けするのは、聴いているだけで魚編の漢字が書けるようになる実用性ならNo.1の一曲です。なお、ここでは魚編の漢字が書けることの実用性については問いません。

歌うのはマイクを置いて釣り竿を握った女性おかまりを筆頭に、魚といえばの中島早貴、つきそいの舞美ちゃん、現役屈指の歌唱メンである高木と岸本というまったくもって無駄に豪華な面々。

wowが魚に聞こえるというしょうもなさすぎる理由から生まれたこの曲ですが、暗記モノとしては結構優秀。ただ、"こいしたら みんな変になる"は良いとして"世界はみんな魚ヘンになる"とはいったいどういうことなのか?そんな生臭い青春、いや鯖鰆があって良いはずがありません。

アダルトな美声を響かせるおかまりの歌手として最後の作品がこれでよかったのかという疑念は消えることはないでしょうが、釣り人としての道で多くの良き魚達との出会いがあることを願うば鰈(かれい)です。

第46位 弱気女子退部届/カントリー・ガールズ

カントリー・ガールズとしての梁川奈々美卒業ソング。グループからの卒業を部活の退部になぞらえるのはかなり直接的な表現であり、彼女の決断が、本来の期間を終えての引退ではなく、途中脱退であると明言するようで、やなみんに入れ込んでいたヲタクとしては受け止めるのが難しい内容でもありました。初披露のハロコン初日ではサビの"私辞めます"というフレーズにかなりのショックを受けたのを覚えています。

作詞の児玉雨子はデビュー曲を始め多くのカントリー楽曲を担当しており、彼女たちへの思い入れはあるようですが、雨子さん自身がハロヲタではないこともあって、ヲタクのナイーブな感情というのはそこまで重視していないのかなという節があります。

ただ、この曲がショッキングであるのはそこに確かな真実も含まれているからでもあります。歌詞の通り新た道へと進もうと輝きを増していくやなみんは非常に美しかった。卒コンで落ちサビのソロパートの高音を見事歌いきったやなみんには笑顔で拍手を送りました。

キラキラと明るいオケも歌詞との対比が素晴らしく、イントロを聞くだけで泣けてしまいます。

第45位 GO TO THE TOP!!(アカペラVer.)/こぶしファクトリー

気がつけばハロプロ史上最強のボーカルグループの一つとなっていたこぶしファクトリー。その実力は動画を御覧ください。ハロヲタではない友人 にこぶしを紹介するとしたらコレを見せるという人も多いのではないでしょうか。らっこのMCの時とのギャップが反則級です。語りだすと止まりませんがこぶしは10月に出した2ndアルバムが良すぎてランクインしまくっているのでここらへんにしておきます。

第44位 絶対彼女 feat. 道重さゆみ/大森靖子 feat.道重さゆみ

並み居るさゆヲタを押し退け?楽曲提供から共演、ついに共に楽曲を出すにまでなったガチでお強いヲタク、大森靖子のヲタクとしての到達点ともいえる一曲。個人的にはハロヲタになるより先に超歌手としての大森靖子にはまってこの曲もヘビロテしていたので、ちょっと不思議。

もともとファンシーな曲ですか、さゆが歌うと毒を残しつつも、よりビビッドで完璧なアイドル楽曲になります。僕は絶対女の子ではないんですが、これを聞くと可愛く生きていこうと思わされます。

第43位 めぐるまち/道重さゆみ

続いても道重さゆみ楽曲。SYUMINGLANDOLL~東京~のサントラよりソリッドなEDMです。無機質なメロディに相性抜群のオートチューンさゆ声はもちろん、浮遊感を感じるシンセリフが印象的です。地方在宅雑魚ヲタなのでコットンクラブにはまだ一度も通えていないのですが、このサントラは単体でも十分に楽しめる出来なので迷ったら買い。

第42位 夢は意地悪/カレッジ・コスモス

結成時はハロプロなりの乃木坂、女子アナ候補生の研修所、山木坂46など散々な言われようのカレッジ・コスモスでしたが(えっ?俺が言ってただけ?)、一定の評価とヲタがつくようになったのはこの楽曲が出たあとかもしれません。内容はどストレートな応援ソング。音楽的深みみたいのはあんまりないし、MVもちょっと狙いすぎてるかなと一歩ひきたくなるところもある一方、やはり女子大生アイドルというアイデンティティと真正面から向き合ったこの曲にはたしかな力が存在しています。はい、悔しいですが泣きました。カレッジ・コスモスがいつまで続くのかはわからないけれど、グループのアンセムと呼べる一曲。

第41位 ハルウララ/こぶしファクトリー

アップフロントの中の人が替わったんじゃないかと噂されるほどMVのクオリティがアップしている今年、もしその中で一番美しかったMVはと言われたら、僕は迷いなくこの一曲をあげます。曲自体も非常に美しい。がなり縛りを卒業したこぶしの歌は力強くも繊細で、アカペラ特訓のお陰でハモリもお手の物です。このMVを非ハロヲタの友人に見せたところ、桜ソングは普通季節を先取りして2月くらいにリリースするのではないかと言われたんですが、発売が4月なだけで1月のハロコンから披露していたので無問題です。そもそも桜ソングじゃないしね。春だけど。

あと、これは曲と直接関係ないんですが、最近れいれい綺麗になりすぎじゃないですか?元々美少女でしたけど、今年はなんか本格的に、<美。>って感じですね。映像見ても現場でも、「あっ<美。>がいる。」って感じになります。えっ意味分からん?僕もです。

さて書きすぎたので次回に続きます。誰か読むのだろうか...

↓31-40位

↓21-30位

↓11-20位

↓1-10位



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