ピンク色って目に優しい

浅倉樹々ちゃんのバースデーイベントに行ってきた。眠れないので珍しくレポブログでも書こうかと思う。でも記憶力と目と頭が悪いのでレポは苦手だ。特に目が悪くて左と右の視力が1以上違う。右が1.5で左が0.01のいわゆるガチャ目。差がありすぎるので眼鏡は作れないといわれ、コンタクトは目に異物をいれるのが怖すぎて拒否。なんとか騙し騙し裸眼でやってきた。日常生活に支障はないが、コンサートで長く双眼鏡を使うとピントがバグってしばらく視界が完全にぼやけてしまうし、基本的に右目しか使っていないので人の倍疲れるのがはやい。

そのくせプログラミングなんか始めてしまったり、表計算ソフトが異様に好きなせいで、最近は開いてる時間はずっとパソコンにかじりつき、目が限界を迎えて画面をみれなくなったら寝るような生活を送っていた。そして先週の後半あたりからとうとう画面を10分も見ていられなくなり、しかたなく窓の外や天井をみつめ、ときおり我慢できずにTwitterを開いては頭痛と吐き気に襲われていた。頭もかなり悪い。

もうレポブログにしては自分語りに過ぎている。なぜ俺の病状のレポをしているんだ?ええい、だがそんなことは良いのだ。もうレポでも日記でも何でも良い。今の俺に推敲している余裕はない。noteを書くにも目を使う。

9月7日水曜日。少しは目の調子もよくなってきた。今日は初めて浅倉樹々ちゃんのバースデーイベントに行く。浅倉樹々ちゃんは推しとかではないが(まぁそもそも俺は推しという概念を採用していないのだが)、金澤朋子の推しであり、とてもかわいい。つばきファクトリーを初めて見たときも、一人だけすごいかわいい子がいるなと思ったのが樹々ちゃんだった。今は目が肥えてきたので全員とてもかわいいです。

Berryz工房なら梨沙子、℃-uteなら愛理、こぶしなら浜ちゃん。アホだからかもしれないが、俺は基本的にエースポジションの子を好きになりやすい。朋子も半分エースみたいなもんだし、まず宮本佳林ちゃんが大好きだ。ハロプロでは明確に誰がセンターとか発表されるわけではないが、やはり暗黙のうちに中心にくる子というのは決まっていて、そういう子は初めて見る人でもパッと惹き付けられるような魅力を持っている。

つばきといえばやはり浅倉樹々ちゃんだと思う。

歌声もよい。あの甘く少し癖のあるハイトーンボイス。THE アイドルである。先日の灼熱では皆が素晴らしいパフォーマンスをしていたが、やはり樹々ちゃんパートでしか得られない高揚がある。樹々ちゃんの声が入るだけで曲がぐっとトーンアップしキラキラと輝く。

ダンスも素晴らしい。ダンスについてはよくわからないが、キレがあるのは勿論、所作がとても美しく、可愛いらしい、THE アイドルダンスである。近くでみてたまげた。踊っている樹々ちゃんは超可愛い。

まおぴんきっかけでつばきのあらゆるコンテンツをチェックするようになってからその超正統派アイドルとしての稀有な存在に気づき始め、朋子の引退からは、朋子の遺志を継ぐでないが、ハロプロ界に残された希望の光のような存在として密かに応援していた。

バースデーイベントは本当は2部とも参加したかったが、予算の都合上、両部入ってしまうときそのバースデーイベントが厳しくなる。おまけに眼科で思わぬ出費も発生してしまったため、当日券があるのは把握していたが泣く泣く2部だけということにした。とはいえ、休みでパソコンも使えないとなるとやることもないのでぶらぶら会場付近を散歩して目の調子がよければ本でも読んで勉強しようかと思い早めに家を出た。

今日は雨降りに加えて、べっとりと肌に貼り付くような湿気と暑さで散歩にはあまりむかない。駅までの道で吹き出した汗を拭きながら電車に乗った。本日の会場はタワーホール船堀。遠い。先週JuiceのFCイベントでいった葛飾も遠かったが、ほぼ千葉じゃないか。千葉といえば浅倉樹々ちゃんだから許すけど。船堀駅に頃にはすっかり汗もひき、雨に濡れたズボンの裾も乾いていた。

駅を降りるとすぐタワー的なものがみえた。近くにはショッピングモール的なものもあり、時間をつぶすのに苦労はしなそうだ。ひとまず会場に入ってみる。

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施設は結構デカく、映画館なども入っているが中に入るとワクチン接種やマイナンバーカードの交付が行われていて公民館的な色合いが強い。機能性フィルム研究会や、紙パルプ計装基礎講座も気にはなるが、なんといってもメーンイベントは浅倉樹々ちゃんのバースデーイベントである。きっちり2回分かいてある。こうして会場まできてしまうとやっぱり1回目もみたい。とてもみたいが我慢だ。この11400円を樹々ちゃんのバーイベ2公演につぎ込むよりも、夜公演だけ入って目薬を買ったり、靴を買ったほうがトータルのQOLはあがるかもしれない。目が良くなったらワンピースの映画もみたい。

そんなことを考えながら入ってきたときとは反対の出口を出て歩いていると、向こうから見覚えのある人影が近づいてくる。まおぴんだ!!さおりとりこりこも一緒である。疲弊した右目の毛様筋もこんなときはばっちり収縮する。これはまずい。期せずして入待ちみたいになってしまった。樹々ちゃんのバースデーイベントなのにこともあろうに赤いTシャツ着ちゃってるし、シチュエーション的にストーカーでしかない。ただここで動揺が悟られると更に怪しくなるので素知らぬ顔ですれ違おうかと思ったらその前に違う入り口から会場に入っていった。

最近樹々ちゃんと仲の良いまおぴんだから、もしかしたらとは思ったがリハーサルで忙しい中、遥遠方の半千葉までくるとは本当に仲間思いである。大好きだ。ちばーずのりこりこと研修生同期のさおりも一緒か。もうこれは「実質まおぴん現場」、、、

そう思った瞬間何とか持ち堪えていた理性の堰が切れ、気がつけば開演間近の大ホールに当日券を買いに走っていた。「ToMoKo」のnoteの売上金とサポートはできるだけキープしておきたかったが、チケット代にも使うかも的なことをこっそり書いていたし、浅倉樹々ちゃんに使うのなら朋子も許してくれるだろう。

小さめのホールで1部はやや後方に空きがあるため当日券だがなかなか近くて見やすい。後ろにヲタクがいないとペンライトの位置をあまり気にしなくてよいので快適だ。そう思ったらペンライトを忘れていることに気づいた。終わった。仕方ないので1公演目は双眼鏡を構えつつ紙とペンでメモをとる系ヲタクをやってみることにする。これも最後列なら他のヲタクも気にならないだろうし。

そうこうしているうちに開演時間となりメンバーカラーのピンクの衣装を身にまとった樹々ちゃんが登場した。いきなりライブコーナーからスタートだ。

1曲目は「大きな愛でもてなして」。℃-uteの中でもかなり好きな曲である。今のハロプロではなかなかない、純粋に可愛いアイドル楽曲だ。いや、可愛いのはオタクの総意だとしても純粋に可愛いかどうかは人によって意見が分かれるかもしれない。

樹々ちゃんの初期愛理のような艶のある声もダンスも素晴らしくこの曲にフィットしている。脇をしめるふりがとても可愛い。最近の樹々ちゃんは意識的にアイドルをやりきってくれている感じがして好きだ。

2曲目は「ロッタラ ロッタラ」。俺がBuono!の中で一番好きな曲である。Buono!が大好きな樹々ちゃんなので事前にこれまで歌ってきた曲をリストアップしておいたが、まだ歌っていないので密かに期待していた。が、予想はしていなかったので嬉しい驚きである。この曲もダンスが本当に素晴らしい。

手話のような手振り中心で難易度的には低そうな振り付けではあるが、それゆえちょっとした腕や体の使い方で大きく差がでるのかもしれない。俺はロッタラのMVのももちを観るたびに可愛すぎて何故か泣きそうになってしまうのだが、樹々ちゃんも映像をみてかなり研究したのだろう。ももちも雅ちゃんも愛理も感じる可愛く気高いダンスであった。

3曲目は「1から10まで愛して欲しい」。これは俺がモーニング娘。の中でもトップ10に入るくらい好きな曲である。もしかして俺たち気が合うのか?明るく楽しい赤羽橋ファンク曲。ここまであまりに幸せすぎるセットリストだ。樹々ちゃんはアイドルダンスの天才だと思う。

ここで一旦MCタイム。最近つばきのBDは他のメンバーがMCを担当することが多い。正直俺のような実質〇〇現場的な需要を見込んでのこともあるのだろうが、樹々ちゃんはエースらしく一人である。でも去年も一人だったっぽいな。本人曰く口下手で言葉で伝えるのは苦手という樹々ちゃんなのでまぁ微笑ましい感じでグダるのだがちらっと後ろをみるとまおぴん、りこりこ、さおり以外にも希空や安美ちゃんのような人も見える。あれリトキャメ以外全員そろってないか?

ここで察しの良いヲタクなら何かただならぬものを感じるかもしれない。アホの俺は驚きつつ、今日近くで収録かなんかあったのかな?でも本当にみんな樹々ちゃん大好きなんだなぁ。良いグループ!!としか思っていなかった。

MC途中でお約束の天の声があり、サプライズのバースデー動画が流れる。なにかの間違いで朋子だったらどうしようかと思ったが、朋子のもうひとりの推しである鈴木愛理だった。

愛理と樹々ちゃんの直接の絡みは記憶になかったが、愛理のバーイベのすずばぁコントに樹々ちゃんが参加したことがあったらしい。その話を持ち出す時点であまり直接の接点はないのだと思うが、フガフガと噛みつつ、樹々ちゃんの活動休止中のことにもふれて、愛のある言葉をかけていた。そういえば今元気に活動できてるだけでありがたい話である。朋子...

愛理の歌唱に合わせてクラップをしたあとは、質問&お祝いメッセージ。なんか昨日くらいに急に募集していてびっくりしたのだが、ちゃんと集まっていてスタッフさんとヲタクは本当にご苦労である。

戦国時代にタイムスリップしたら戦国武将として戦ってみたいハロメンは?という謎質問に「上國料萌衣ちゃん レベルが一緒な感じがする」といったのは恐らく純粋にフィジカル的な強さの話だと思うが色々語弊がありそうで楽しかった。多分樹々ちゃんのほうが強い。

ここから2曲続けてライブコーナー。1〜3曲めは可愛くアイドルらしい楽曲をセレクトしてみたが、ここからはしっとり聞かせる曲をとのこと。

4曲目はOver the rainbow。またもBuono!楽曲である。入りからファルセットも美しい。今日の予習として目を犠牲にしながらいくつかバラッドの動画をみたりしておいた。しかし生で聞く歌は更に良い。樹々ちゃんの歌には圧がある。

5曲目は「なんにも言わずにI LOVE YOU」。これは娘。の中でも、、、別段好きというわけでもなんでもない曲だが、すごかった。もともとエモーショナルな歌唱を得意とする樹々ちゃんではあるが、あれこの曲こんなにエモかったっけ?と思うくらい、切々と歌い上げる。途中からフェイクに入りここは音源だとなんてことのない合唱パートなのだが、途中転調をはさみどんどんボルテージが上がっていき、会場を揺らさんばかりである。「ラララ」に命をかけている。その様子からなんにも言わなくても歌で愛を表現しようという並々ならぬ意思を感じた。

ここでまたMCをはさみ質問コーナー。メモをとっていたはずが、歌に興奮してどうでもよくなり、ここから何も書いていない。レポ系ヲタクには絶対なれない。

その中でこれは1公演目だか2公演目だかわからないが、一面ピンクで嬉しい。ピンク色って目に優しいですよね(ヲタク失笑)といった下りもあった。でもなんだか本当に淡いピンク色の光が俺には優しくみえた。

それからラスト3曲に行く前に、ここで皆様にお知らせがあります。と樹々ちゃんはいった。そのときに突如として俺は全てを悟った。まおぴん達と遭遇したことは偶然ではなかった。この大切な瞬間のために。いや全ては偶然である。しかし全ての偶然がその瞬間一点に集約されていくのを感じた。

チャーリーが亡くなってから心境の変化があったことは遠目からみてもわかった。灼熱での樹々ちゃんは素晴らしく可愛かったけど、同時にあまりに心が澄んでいるように、やりきってしまったように見えた。そういえば朋子の引退のときに寄せたブログから、樹々ちゃんもまた別の道を考えているのかもしれないと思っていた。最近のまおぴんのブログの内容から誰かつばきの中でいなくなってしまうのではと思うことがあった。そしてそれがもしかしたら...

真偽は定かでなくても勝手にピースがつながっていく。誰がいつ卒業するかなんて予想してもしょうがないからなるべく考えないようにしている。でもこうして発表があった瞬間に自分の中に自ずと物語がたちあがり、何気ない記憶に新しい意味が書き込まれていく。それをどこか俯瞰でみている自分がいる。

またこれか。これまで何人見送っただろう。やなみんから始まり、5年前に俺が好きだったハロプロのメンバーはほとんど皆去ってしまった。幾度なく繰り返すそのプロセスの中でどこか心が麻痺してしまったのかもしれない。驚きも悲しみも何の感情もまだ訪れない。そんな時は、自分の中に生まれる物語よりもただ、本人の語る言葉に耳を傾けるべきだ。

樹々ちゃんは立派だった。最初こそ声をつまらせたが、話し出してからはしっかりと卒業と、その理由について話してくれた。樹々ちゃんの動物への愛が尋常ではないことは皆の知るところであるし、樹々ちゃんにとってチャーリーがどれだけ大きな存在であったかのかということもまた、良く知られていることだ。不器用だけれど真面目で何事も全力で取り組もうとする樹々ちゃんだからこそ、自分と向き合って学業に専念することを選んだのだろう。今日この場で発表があった事自体は予想外の出来事であったが樹々ちゃんの話す内容は非常に筋が通っていて明確だった。

6曲目は「My Darling ~Do you love me?~」。最近つばきのメンバーに限らずバースデーイベントでよく歌われる曲だ。可愛らしく歌いやすい曲調に加えてアイドルとファンの関係に置き換えやすいからかもしれない。

あなたを好きになって 毎日がこんなに楽しくて

みんな大好きな落ちサビの樹々ちゃんパート。やっぱり誰が歌うよりも樹々ちゃんが歌うのが胸を震わせてくれる。あと何回このソロパートを聞くことができるのだろうか。

どんなこともきっと二人なら乗り越えていけるよね

続くきしもんのパートも力強い。こんなタイミングでも樹々ちゃんはどこまでもアイドルだ。

7曲目「Never gonna stop!」朋子のバースデーイベントでしか聞いたことのないBuono!の曲だ。もう誰も止められない。樹々ちゃんは覚悟を決めている。これが樹々ちゃんのロックである。樹々ちゃんの声域に対して少し低い曲かと思ったが、全く問題ない。太く力強い歌声だ。樹々ちゃんこんな声も出せたのか。まるで、まるで、、朋子みたいだ。

そして最後の曲は「みんなだいすき」。正直自分がどんな感情なのかよくわからなかったがイントロで泣いてしまった。カントリー・ガールズの皆好きで聞いて以来、大好きな楽曲。それ以来、一度も生では聞いたことのない曲。

大好きだよみんな
そばにいたいよ ねぇ〜スキよ!

ストレートで可愛い歌詞が痛いほど刺さる。ホップステップジャンプで軽やかに跳ぶ樹々ちゃんはしかし最後までキラキラの笑顔で、清々しいほどにアイドルだった。

こんな人がアイドルでなくなってしまって良いのだろうか?
だいすきなら、そばにいたいなら、なぜ??

問い返せば今でも涙がこみ上げる。でも俺はこの先を知っている。涙を止めるための答えはない。だが前に進むための答えはある。

2公演目、先程と全く同じセットリストだが、歌詞の意味が違って聴こえる。

私分かったの寂しがりやだと
「誰かがいった幸せになるため生まれ
そして誰かを幸せにするために生きていくんだ」
大好きなあなたとずっとこうしていたい
虹の向こう
まだ見たことのない世界
君と行く愛ある場所へ
何が待っているかわからないけど
なんにも言わずに これからも
大切にしてね

全てが樹々ちゃんからのメッセージ。全てが愛である。口下手で、言葉で伝えるのが苦手だからこそパフォーマンスで表現すると言った樹々ちゃん。つま先まで意識して、どこから見ても綺麗にみえるようにしている樹々ちゃん。集中力を大事にしている樹々ちゃん。その言葉通りのパフォーマンスだった。口下手でも嘘はない。涙もない。

その愛は本物で、同時に決意も本物である。なんて潔く、明快で、かっこよいのだろうか。卒業発表は普段人の人生から力を貰っているヲタクが己の人生と向き合わされる瞬間である。まっすぐに己の人生を生きようとしている姿はまさに鑑であった。

残りの半年間はきっとあっという間に過ぎていくのであろうが、その期間しっかりと樹々ちゃんのかわいさを目に焼き付けつつ、その後の新しい活動も勉学も全力で応援したい。

公演が終わってTwitterを開いているとふと目の痛みが全くないことに気づいた。涙が目を潤したのだろうか、ピンクの光は目に優しかった。そうしてこんな文章を書いている。

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