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選択肢の話。

今日はムスコさんの学校の参観日でした。

普段は支援学級にいるムスコさん。
ですが、今日は交流学級(いわゆる普通学級)での理科の授業に参加。

授業の様子や、授業中のムスコさんの様子を見ていて、
色々と考えたり思ったりすることがありました。

今日の授業は磁石についての勉強。
箱の中に入っている磁石を取り出すのは、先生の話を聞いてから。
中に何が入っているかわからないうちから
「出すのは磁石だけです」
の指示。
【磁石がくっつくものはなんでしょう?】という問いに、
あらかじめ先生がある程度のものを用意している。
「これはくっつくかくっつかないか」
まず予想を発表する。
そしてそれをみんなで試してみて、
くっついたかくっつかなかったかまた発表する。
「今日はこれがわかりました。また次の授業ではもっと詳しく勉強しましょう」
と45分で1つの目当てを終えて、先生が締める。

ムスコさんの学び方を探る前は、
こんな感じの一般的な授業の感じが、
私の中でも当たり前だったけど、
ムスコさんの学び方が少しわかってきた今は

「まず箱の中に何が入ってるか知りたいよねー。」
「まずいろんなものに試してみて、くっつかないものがあることも自分で発見できたら面白いよねー。」
「一回やりはじめたらとことん追求したくなるよねー。」

と、授業に参加してるムスコさんの表情も見ながら、思ったんです。

でもきっと、そのムスコさんが求める学び方は、
今の学校教育のシステムではなかなか難しいんだろうなーとも。

そしてその後の支援学級の懇談で、
最近毎日学校に行ってるムスコさんのことで先生が、
「最近毎日来れてるから、学校行くのが普通になったら勉強の方ももっと力が入れられるかも」と言われたのを聞いて

果たして学校で学ぶことが、
ムスコさんにとって「いい学び」になるのか??
というモヤモヤした気持ちになったり。

そこで思ったこと。

ムスコさんが今まで選んできた、
学校に行くのも、フリースクールに行くのも、
通常学級で過ごすのも、支援学級で過ごすのも、
一般的な幼稚園にいくのも、森のようちえんに行くのも、
全部フラットな選択肢としてたらよかったな…ってことです。

一般的な園に馴染めなかったから、森のようちえんに行った。
通常学級にいるのは難しいから、支援学級にいる。
学校に行けないから、フリースクールに行く。

そういう「第二の選択肢」じゃなくて、
全部「第一の選択肢」として、
選んで行っても良かったんよなー。と。

私の頭の中にはどうしても、
いわゆる「普通の」選択肢が第一にあって、
そうじゃない選択肢は、「第二の選択肢」になってしまっているみたいで。

きっとそれには
・自分が通ってきた道と違うこと
・身近な人で最初からその選択をした人が少ないこと
・費用や送迎のこと
いろんなことが絡んでいるんだと思うけど…。

心の中心では
「全部第一の選択肢でいいじゃん!!」
って思ってる…って感じです。

もっと言ったらもうどの選択肢もフラットに、
第一の選択肢としてえらべるような体制を、
国や行政が整えてくれたらいいのになーって思います。

4月から行くフリースクールは、
どう考えてもムスコさんの学び方にマッチしてる。
そう思う自分の心と、
「やっぱり学校に行けるのがいいのかな?」
とフリースクールをまた第二の選択肢と考える自分の頭との葛藤が起きた参観日and懇談会でした。

(保健室で太陽の塔に聞いてみたい)

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