Sonoko - La Débutante/Cindy Lee - What's Tonight To Eternity/Magick Lantern Cycle/Mulholland Drive

画像1

Light In The Atticからリリースされた80年代の日本のエレクトロポップを集めたコンピ「Somewhere Between: Mutant Pop, Electronic Minimalism & Shadow Sounds of Japan」に収録されていて知ったSonokoの1stアルバム


1987年にクラムドディスクからリリースされてアクサク・マブールとワイヤーのコリン・ニューマンがプロデュース。

Sonokoの儚いウィスパーボイスと美しい音像が別世界に連れていく

ニノ・ロータから始まりピーター・アイヴァースのIn Heaven(ラジエイターガールの歌)、スーサイドのCheri Cheri、パリス・シスターズのI love how you love meなどデヴィッド・リンチの映画を思わせる耽美的でダークな世界観のアルバムですごく好みだった。



ツイン・ピークスが1990年放送だと考えると1987年にリリースされたこのアルバムの雰囲気はかなり早かったのでは?もしかしてリンチも聴いてた?


インタビューではリンチ(ブルーベルベット)の名前はもちろんの事ケネス・アンガーの名前も登場してたから同じ影響元ではあるんだろうけどそこに少女趣味や仏映画や文学とポストパンクが融合してとても独特な内容になってる。


クレプスキュール、チェリーレッド、クラムドディスクにデモテープを送っていて本人もその3レーベルに最も共感できたと語っていて確かにミカドとイザベル・アンテナに近いところあるかも

日本だとコシ・ミハルとか佐々木麻美子がVoの時のPIZZICATO Vが近い?



最初にリアクションがあったチェリーレッドからEP-4の佐藤薫プロデュースで出す予定が本人的にしっくりこなくてハネムーンキラーズで来日中のマーク・オランデルにアプローチしてクラムドに移籍

佐藤薫と作った音源はマーク・オランデル的にしっくりこず最終的にコリン・ニューマンとアクサク・マブールがプロデュースで再録音して完成

このアルバムを聴いてウディ・ガスリーの妹ノラ・ガスリーが唯一リリースしたEPに収録されている儚くも美しい名曲を思い出した。

もう1枚昨年2020年にリリースされたCindy Leeの名盤「What's Tonight To Eternity」も思い出した。

Womenの元メンバー、Patrick Flegelによる女性の名前を使った変名のソロプロジェクト(ライブでも女装)

このアルバムもケネス・アンガー、デヴィッド・リンチ、ニコラス・ウィンディング・レフン(Drive)の影響が色濃くてそこに60年代のガールポップ、サイケデリックロック、ノイズ、エレクトロ的な美しさと苦しみが溶け合った楽曲が並んでいて素晴らしかった。



Cindy Leeラリーズ好きそう


Flamingosの楽曲が天然のサイケデリック

カレン・カーペンターをアルバムのコンセプトにしていてケネス・アンガーのハリウッド・バビロンに影響を受けてそう。

リンチも時代は違えどハリウッドのダークサイドを取り上げていたなと思ったり


リンチのハリウッド暗黒ものマルホランド・ドライブ

KING OF LUXENBOURGのSIMON FISHER TURNERと、ソングライターのCOLIN LLOYD TUCKERによる女性の名前(Gemini ForequeとClaudine Coule)での変名ユニットDeux Filles


↓Bandcampのアルバムの解説文をDeepL翻訳

パトリック・フレゲルにとって、シンディ・リーは単なる音楽のレコーディング・プロジェクトではありません。アート、エレキギター、クィア・アイデンティティ、ジェンダー表現についての生涯の探求の集大成なのです。"パッツィ・クラインやザ・スプリームスのようなシンガーたちは、私の人生で最もつらい時期を乗り越えさせてくれました」とフレゲルは説明する。

カナダの実験的インディーズバンドWomenの解散後、Flegelはより深いところで、高い雰囲気の曲作りと力強いメロディーに向かって曲作りを進めていきます。憧れと孤独についての切ない考察を通して、美しい瞬間を提供するシンディ・リーは、無秩序な世界の中で手放せない存在なのだ。

シンディ・リーの5枚目のロング・アルバム『What's Tonight To Eternity』は、このプロジェクトの最も魅力的な強みである、エーテルのような雪解け水のようなポップさと、古典的なガールズグループのモチーフへのさりげない節回しを見せてくれます。トロントにあるFlegelのRealistik Studiosでレコーディングされたこのアルバムは、弟のAndrew Flegelがドラムを担当しており、スペクトルガイドと一緒に旅をしています。

Flegelはシンディ・リーのインスピレーションをカレン・カーペンターに見いだし、シンガー/ドラマーの初期のレコーディングや彼女のルックスやスタイルを参考にしました。"カレンの物語は、ショービジネスの怪しさ、若くしてスターダムに上り詰めること、そして人とのつながりを求めている不適合者であることについての教訓的な物語である。彼女が受けたタブロイド紙のセンセーショナリズムの闇と被害者意識は、彼女の真面目な活動、芸術性、不断の労働倫理によって簡単に和らげられ、圧倒されます。排除されたネガティブな空間の中で、全くユニークで魔法のような何かが形作られている。私が彼女に共感したのは、隠されたもの、未知のものと関係があるということです。

What's Tonight To Eternityは、ポップカルチャーの教化、痛みと苦しみ、希望と夢、激しい対立、そして広くオープンな告白のぼやきがミックスされている。元WomenのバンドメイトであるChris Reimerの思い出に捧げられた "Heavy Metal "で締めくくられ、Andrea LukicのJournal of Smackのアートワークで飾られたこのアルバムは、シンディ・リーが歩んできた大胆で実りある道を続けています。
クレジット
2020年2月14日リリース

cindy leeやsonokoに触発されてプレイリストを作ってみました





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?