人のこと言う前に、自分がちゃんとできているのかいないのか

「こいつビジネスセンス無いな」「なんでももっとこういう考え方できないんだろう?」「いやいや、それやったらだめでしょ。考えてないな」「経営者だったら、もっと俯瞰してビジネスを見ないと。」

今日、自分の上司に対してそういう風に思う瞬間がありました。
でも、それと同時に「そうは言ったものの、自分のビジネスセンスは本当に正しいのか?」「この会社の中では、優秀でビジネスのセンスがあると自負していたが、外に出たらそれは通用するのか?」こういう気持ちが沸き上がってきました。

人にあーだこーだ言う前に、自分が本当に正しいのか、ちゃんとできているのかを知る必要がある。
肩書は経営者であるが、日本に本社があって世界中に支社をもっているグループの、一つの支社を経営しているに過ぎない。
いち経営者として外に出たときに、自分の肩書は本当に通用するレベルなのか、それを確かめたい。
「俺のほうが仕事できるのに。」「コイツまじでセンスないな」それは本当なのか?確かめないといけない。そういう気持ちになった。

もちろん、昔、自分で起業したこともある。でもそれは廃業した。失敗したからだ。厳密に言うと、ビジネスが失敗する瞬間というのは、経営者が諦めた時なので、僕は一度ビジネスを諦めたのである。借金も膨らみ、これ以上、会社も自分も体力が持たないと感じたからだ。

それから数年たち、今は、経営者としては成功している。支社ではあるが、うまく回っている。ビジネスも成長し続けている。
ただ、自分で1から始めたわけではない。本社の後ろ盾があって成功したと言っても過言ではない。

今の自分には、経営者としての素質があるのか、人のことをあーだーこーだ言うことができる人間なのか、確かめなくてはいけない。
この確認作業は、本業の経営者としての肩書を維持するためには重要だと思う。「あ、自分がやってることは本当に正しいんだ」と思うことが出来たら、自信になるし、その時初めて、人のことを言えるようになると思う。

だから、新しい業態のビジネスを1からスタートしようと思う。
これは、自分で考えて、自分の意志で経営しようと思う。自分の経営手腕が通用するのか、実際に試してみないとね。失敗してもお金を失うだけだから別に大したことはない。死ぬこと以外はかすり傷ですからね。(誰かのお言葉を拝借しました)

お金も時間もあるけど、幸せを感じらなれないみたいな事を、数日前にnoteに書きました。
それは今もそうだし、新しいビジネスを始めたからといって、気持ちが変化していくかはわかりませんし、別に変わらなくてもいいです。
あくまでも、目的は、「今、自分がしていることは、外に出たら通用するのか」の確認作業です。それ以外は求めない。

何かを始めるときに、いろんな理由を考える人がいると思うんですけど、別に「やりたい」と思ったことに、理由なんかつける必要ないと思います。
高尚な理由がなくたって、上手くいくものは上手くいくし、そうでないものはそうでないだけです。
上手くいくための工夫みたいなものは、一生懸命考えて、やらなくちゃいけないですけどね。見せ方は非常に重要です。でも別にそれは嘘だって良い。

少し話が脱線しますが、ヨーロッパに住んでいて感じることは、携帯電話のメーカーは、中国や韓国企業のシェアが圧倒的です。日本製のスマホを使っている人は、ほとんど見ません。(※僕の住んでいる国では、です)
だいたいみんな、ファーウェイやサムスン製、たまにiPhoneを使っている人もいますね。でも、富士通とかSHARP製のスマホを使っている人なんか会ったことがありません。
「なんで日本製の使わないの?」って聞くと、「高いから」といいます。
言い方は悪いかもしれませんが、ファーウェイやサムスンのスマホは、iPhoneのパクリみたいなデザインだったら、機能もしょぼかったりするかもしれませんが(最近は、高機能機種もでていますね)、彼らが成功したのは、質よりも価格にこだわったからだと思います。
特に僕の住んでいる国は、ヨーロッパの中では少し貧しい国です。なので、安くてそこそこの機能を持ったスマホが人気なんです。
だから、日本も安くてそこそこの機能を持った機種をつくって、世界中でマーケティングすればよかったんですが、それをしなかったから負けたんです。
日本人気質なのかなんだか知らないですが、質を求めた結果がこれです。
(※あくまでも個人的な意見です。)

物事にはちょっとした工夫が必要なんです。今まで上手く行ってたから、同じようにやればうまくいくでしょ、では上手くいかないこともあるということです。
しっかりと状況を見て、どういう工夫が必要なのかを考え、正しく実行出来る人が勝てるんだと思います。

そういう意味で「自分の経営者としての工夫」が本当に通用するのか、見てみなくちゃいけないと思います。
このnoteでもあーだこーだ言ってますが、本当にそういうこと言うに相応しい人間なのか、確認作業が必要だと思います。
とりあえず、やってみますか。