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12月へ。

明日から12月ですね。
読んでくださっている方それぞれの思いの12月があるのでしょうか。

この1年、色々な方と出逢い、色々な経験をさせていただいた日々でしたが、私の中に深く根付いている思いを浮き彫りにさせる1年でもありました。

特に私に影響を与えていたのが、携わってきた外国人支援団体の中で見てきたことかもしれません。(彼らは行政機関も把握しておらず、たとえ頼っても切り捨てられてきた弱者のSOS、生活困窮、ホームレスの食料支援などにも日々動いています。)
彼らは今もSNSでこういうことをしました、こんな凄いことをしていますという発信等はしません。

社会の黒子なのです。

例えば‥‥前センター長の時、日本の父親に会えると騙され、夢いっぱいで来日した末に監禁されていた外国人(海外で日本人男性が遊んだ結果、産まれ成長した人達。)必死のSOSで、数十名の命がけの極秘救出がありました。(海外では関わった人物がマフィアに消されてしまう事も。)

犯人逮捕に繋がり、警察から彼らのシェルターとなる場所を、との依頼も受け安全な居場所も確保しました。


私自身も、パスポートも部屋の鍵も取られ追い出され困り果てた子を連れ、警察に行ったり(警察は何もしてくれません。)弁護士の所に連れて行ったり、ヤクザの様に脅すマンション持ち主と何度も交渉を続けた事もありました。

私は現在もセンターの人達に会いますし、最近は食料支援の時くらいしか動けていないのですが、そんな彼らを見ていると、一見自死遺族とは何の関係もない活動への自分の思いがはっきりしてくるのです。

必死に押し込めてに蓋をしていた苦しさを、言葉にしながら心から出してあげる事で、ただ承認して受け止めてもらうことで、少しづつ気持ちが整理され、少しづつ未来が変わっていく事があります。

ですが、日々増え続ける自死遺族の中には、分かち合いや当事者間で話せる場に行きたい気持ちはあるのに行くことすらできない、誰にも気持ちを話すこともできない、又は話すことも封印している方々が大半であることもまた現実です。

メール等で時々いただくご相談の中にも、そういう思いを聴く時、他の遺族会も含めお伝えしたり、自死遺族の電話相談先を紹介させてもらったりすることもあります。

その度に、先に書いた支援の中で「私の中に根付いていたもの。」が少しづつも浮き彫りになり、
「分かち合いの形。」
というものへの気持ちの変化が生まれていきました。それが良いのかどうなのかとすれば正解は分かりませんし、正解などないのかもしれませんが、

来年は春頃には、少しづつ分かち合いの場や分かち合いの形を変化させながら携わっていきたいと考えています。
その時はまた、お知らせ致します。


あなたの今日が穏やかでありますように。




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