【詩】Hello?

孤独と引き換えに自由を手に入れた
宇宙で僕はただ一人
生きているようにうねる炎も
一緒に飛んでくれる鳥も
なんだって想像できる
それなのに何か埋まらなくて
...

無重力が誘う先に
なにか期待してしまう
あの時手を伸ばした
太陽も
月も
こんなに近くにあるのに
近づくほど引っ込めたくなる
矛盾と時間が心を侵食していく
僕も宇宙になるみたいだ

耳を澄ませば
赤いせせらぎ
届かないとわかっていながらも
何か叫んでいる
「もう諦めろよ」
語りかけるほど強くなる
ああ、そうか
あの時感じた温かさが欲しい
別に寒くないけど
あの時見た蒼い空が欲しい
たとえそれが鳥籠だとしても

あの場所にかえりたい

身体が吸い込まれていく
バラバラになっていく
もし次があるなら
今度は間違えないように

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?