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46万回のありがとう #14 美しい雨

これは、ワタシが46万回のありがとうを言うまでの奇跡の記録。

14日目の朝、雨音で目が覚める。
あくびをするなり喉の奥が猛烈に痛い。

昨日は体調が優れなかったが、どうしても会いたい友人と遅くまで弾丸の如く喋りまくった。
目は今にも閉じようとしていたのに、口だけ別人格かのように、よく笑いよく動き続けた。

帰り道、ママチャリをこぎながら、手に足に口に耳にとワタシはワタシのすべてに感謝した。それはどこから溢れ出すのか不思議なくらい止まらなかった。

46万回のありがとうにチャレンジしてからワタシの周りは大きく変化した。

それはまるで無機質なコンクリートの世界から、青空の下、美しい花々がどこまでも咲く草原にワープしたかのようだ。

その異世界をつなぐものは何もなくて、目を開いたらそこにいた。それぐらい2つは異質だった。

世界が変わっただけではない。

登場人物のキャラも変わっている。
同じ人なのに中身が違うのだ。
みんなワタシに優しい。

その世界には光の雨が降る。

閃きややりたいことが次々に降ってくるのだ。
それはもはや追いつかないペースで。

ワタシはその光たちを浴びながらそっと瞼を閉じる。

大きく深呼吸して、光のかけらたちを受け取る。

光は注意が必要だ。

それらは似た形、光り方をした思考と直感なのだ。

ワタシはひとつひとつ、直感の顔をしてすましている思考のかけらを丁寧にどけていく。

そうするとその下に綺麗な絵が浮かび上がる。

取捨選択した先のその美しい絵がワタシに話しかけてくるまでゆっくり待つ。

この絵を実際にどう描いていこう。
そのために巡らす思考はよい思考だ。

苦しみや不安の果ての思考と喜びのための思考はまったく異なる。

Fuan (不安)とFun (楽しみ)が違うように。

ワタシは少し冷たくなったコーヒーを最後まで飲んで、今日のこの朝の始まりに感謝する。

46万回のありがとうまで42万ほど。

ありがとうにありがとう。

今日の美しい雨にありがとう。

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