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人類の危機はハードウェアではなくソフトウェア - グレゴリー・トレンチャー
私たちは生態学的におそらく自己破滅に続く道を歩んでいるが、方向修正ができないまま、ここまで来てしまったことを考えると、「ハードウェア」のせいにし続けるのは、どうも無理がある。 クライヴ・ハミルトン氏 と ダイアン・ダマノスキ氏 という2人の批評家に言わせると、私たちが「気候」や「環境」の危機と誤って称しているものは、実は近代文明の根幹にある知的危機が表層に現れ出たものなのだ。
この2人の著者が口を揃えて言うのは、私たちの抱える困難の根源が、私たちの現実認識にあるということだ。彼らは、私たちが共有する世界認識、すなわち、原子論的あるいは機械論的な物質主義、二元論、人間中心主義、分離性、還元主義などの原則に基づく世界認識は、約300年前に「科学革命」の触媒となった、時代遅れの科学的洞察によって形成されているところが大きいと主張している。言い換えると、私たちの危機はハードウェアではなくソフトウェアの危機なのだと。
『人類のソフトウェア もうすぐ更新へ』
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