大樹に魅了されることなかれ - 小さきものの詩

大樹に魅了されることなかれ
花を妬むことなかれ
草を蔑むことなかれ

大樹には荘厳な神聖さが

群生する草花には緻密な調和の神秘が

一輪の花には一瞬にして心奪う美しさが

自ずと然るべく、花は咲き実は実る

今を存分に味わい
梅雨に雨を根から吸い
真夏に陽を身体いっぱいに浴び
あなたはただその季節を待つ

咲かせる花も
実らせる果実も
生い茂る葉も
その季節もみな違う

すべてはプロセスの直中にあることを知りなさい

大樹であれ花であれ雑草であれ
いずれその時がくれば
すべてが完全な自然の輪にあるとわかるのだから

りなる