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【MD】後攻型御巫Season27【マスター1】

遊戯王マスターデュエルランク戦Season27で使用した【御巫】の解説記事です。2024年3月8日改訂のリミットレギュレーションを前提としています。
Season26の記事はこちら↓


データ

戦績

【御巫】、【スネークアイ】の順に記述
勝率:58.8% (50/85)、56.0% (12/22)
先攻勝率:-、30.0% (3/10)
後攻勝率:58.8% (50/85)、75.0% (9/12)
最大連勝数:8、5

戦績表(備考欄は先攻盤面やその対戦におけるキーカードなど)

デッキ分布

スネークアイ(60枚デッキも含む):34.6% (37/107)
ラビュリンス(家具型、ティアラメンツ混合、60):10.3% (11/107)
ティアラメンツ(レボシン、ラビュリンス混合含む):9.3% (10/107)
クシャトリラ(P.U.N.K.混合含む):7.3% (7/107)
その他:40.2% (43/107)

デッキ分布図

考察

【御巫】と各デッキのシングル戦の相性に関して考察していきます。

  • 対【スネークアイ】
    勝率:73.1% (19/26)
    【スネークアイ】の分布が多いことを理由に【御巫】を使用しました。
    モンスターがフィールドに並びやすく、墓地の賜炎の咎姫の妨害は対象に取る効果であり、基本はI:Pマスカレーナの効果でL召喚されるモンスターだけ気にすれば良いため、非常に有利でした。
    【スネークアイ】視点では、禁じられた一滴、ワイトバーチ、先攻ジーランティスのような尖った採用や展開をすれば、【御巫】の対策ができるかもしれません。

  • 対【家具型ラビュリンス】
    勝率:57.1% (4/7)
    勝ち越してはいますが、不利対面だと感じたため【ラビュリンス】の分布が増えてきたときは【スネークアイ】に切り替えました。
    ビッグウェルカム・ラビュリンスをバトルフェイズまで温存されると、止める方法がないため、勝てません。
    三戦の号が引けている場合は、モンスター効果を使用させてハーピィの羽根帚等をデッキから手札に加えたいですが、【ラビュリンス】視点は対面が【御巫】と判明した時点で、フゥリの対象耐性で詰むような状況でない限り、モンスター効果を使う必要はありません。

  • 対【ティアラメンツ】
    勝率:20.0% (1/5)
    プレイミス2回、手札事故、灰流うららで負け、溶岩魔神ラヴァ・ゴーレムで勝っているためデッキ相性は不明です。
    有利な点は、「ティアラメンツ」罠がフィールドに「ティアラメンツ」モンスターを要求すること、壱世壊に澄み渡る残響とルルカロス以外の妨害が対象に取る効果であること、【御巫】が破壊を伴うモンスター除去を行わないこと。弱点は、墓地に妖精伝姫-シラユキが存在する場合、火叢舞で特殊召喚させられないと、バトルフェイズに攻撃対象を除外されてしまいます。

  • 対【クシャトリラ】
    勝率:33.3% (2/6)
    地味に墓地メタがつらい場面や、神の◯告やスキルドレインのような罠カードの採用もあり、負け越しました。
    アライズハートへの信用が低いこともあり、壊獣が引けているだけでは勝てないような構築になっていると考えられます。

  • 対【メタビート】
    勝率:100% (3/3)
    ビートダウンデッキであること、神の◯告以外は対象に取る妨害が多いこと、オオヒメの①効果が長期戦に強いことから相性が良かったです。

構築

【スネークアイ】はダイヤ帯で原始生命態ニビルが流行していたため、9戦目までは召命の神弓-アポロウーサを2枚採用した構築を試していましたが、採用率が下がったため71戦目からはデコード・トーカー・ヒートソウル型にしました。

ここでは【御巫】の構築について解説します。
以下の画像は使う機会のなかったEXデッキのカードを省いています。

メインデッキは1枚も替えなかった

メインデッキ

  • 「御巫」モンスター
    必須:剣の御巫ハレ、珠の御巫フゥリ×2、オオヒメの御巫×3
    剣の御巫ハレ
    「御巫」装備魔法をデッキから手札に加えることで展開を伸ばせる。
    ・珠の御巫フゥリ

    可能な限り最初にフィールドに特殊召喚し、対象に取る妨害から御巫カードを守る。
    鏡の御巫ニニ
    後攻型では一切役割が無いため不採用。
    オオヒメの御巫
    同名以外の「御巫」カードをデッキから手札に加える。その後、手札を1枚選んで捨てる。
    毎ターン使うことができ、手札を捨てることもできる万能カード。
    儀式の準備と合わせて最大枚数採用。

  • 相手モンスターをリリースして特殊召喚するモンスター
    必須:溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム×3、壊星壊獣ジズキエル
    溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム
    相手フィールドのモンスター2体をリリースし、ATK3000に変換できる。
    通常召喚できない制約はアームズ・ホールと共通している。
    戦績表の備考欄を見てもらえればわかるが、Season27では勝率に直結するカードだった。
    ・壊星壊獣ジズキエル

    相手フィールドにモンスターが存在せず、墓地にモンスターが存在する場合、火叢舞で相手の墓地からモンスターを特殊召喚し、ジズキエルでリリースすることでATK3300に変換できる。
    機械族モンスターであることが欠点になることもあるが、Season27では問題なかった。
    雷撃壊獣サンダー・ザ・キング
    役割はジズキエルと同様。
    レベル9の光属性モンスターであるため、エフェクト・ヴェーラーと合わせて10レベルモンスターをS召喚、白銀の城の狂時計と合わせて光闇素材のカオス・アンヘル-混沌の双翼-をS召喚することもでき、環境的にジズキエルよりも欠点があった。

  • 手札誘発モンスター
    必須:増殖するG×3
    増殖するG
    相手の先攻1ターン目は、絶対にチェーンブロックを作る特殊召喚に対してチェーンして使用する。後攻型御巫においては、相手の展開を抑止することよりも自分の手札の枚数を増やすことが大事であるため、確実性がなければ自分のターンに温存しておくことも必要。
    原始生命態ニビル
    Season27ではケアをしない【スネークアイ】や下振れた【超重武者】やその他展開型デッキにしか有効打にならず、評価の難しいカードだった。

  • 「御巫」魔法
    必須:御巫の火叢舞、御巫の水舞踏、御巫舞踊-迷わし鳥、伝承の大御巫
    御巫の火叢舞
    相手フィールドにモンスターが存在しない詰みの状況をメインデッキで解決できる2種類のカードの1つ目。
    屋敷わらしで発動を無効にされることがあるため注意。
    ・御巫の水舞踏
    灰流うららを高確率で使用させられるカード。
    壊獣を手札に戻して使い回すことも可能。
    【スネークアイ】対面でI:PマスカレーナからL召喚される召命の神弓-アポロウーサを除去するために用いることが多かった。
    御巫の誘い輪舞
    ①から④効果はすべてチェーンブロックの作られない効果であり、発動しておくと「御巫」下級モンスターを通常召喚するだけで装備モンスターのコントロールを得ることができる。
    オオヒメで相手モンスターに攻撃後、③効果で墓地から相手モンスターに装備することでコントロールを得て攻撃することもできる。これを利用すると、オオヒメ+妨げられた壊獣の眠りで3300×3ダメージの1ターンキルが可能。要求値は高いが、オオヒメ+愚鈍の斧を装備したATK3000以上の攻撃表示モンスターでも可能。
    今回の構築では基本的に通常召喚を行わず、モンスター除去の手段としては他のカードに分があるため、かみくらべの①効果での使用が主な役割であった。
    御巫舞踊-迷わし鳥
    主に伝承で墓地に送って③効果で墓地から「御巫」下級モンスターを特殊召喚する。③効果で特殊召喚したモンスターはフィールドから離れた場合に除外されるというデメリットが、水舞踏と噛み合わずにつらい場面がそれなりにあった。
    御巫神楽
    モンスターの採用枚数が少なく、追加効果の期待値も低く、オオヒメを特殊召喚したい場合は墓地効果のある伝承のほうが価値が高いため不採用。
    伝承の大御巫
    ①効果は、バトルフェイズに使用することでエフェクト・ヴェーラーをケアできる。相手ターンに使用して直接攻撃を凌ぐこともできる。
    ②効果は、①効果で特殊召喚したオオヒメの効果で装備する「御巫」装備魔法や展開を伸ばすために「御巫」モンスターを墓地に送ることもできる。墓地肥やしを行うアームズ・コールとの兼ね合いで、伝承で展開が伸びることもあるため留意しておくと良い。

  • 「御巫」罠
    必須:御巫かみくらべ
    御巫かみくらべ
    ①効果は、ターンを返す場合に最低限の妨害として使用する。
    ②効果が重要であり、装備魔法カードが自分の墓地へ送られた場合、墓地の装備魔法カード1枚を手札に加えることができる。この効果を利用して、相手モンスターを対象に愚鈍の斧発動→相手の妨害効果で墓地へ送られる→愚鈍の斧を墓地から手札に加える→相手モンスターを対象に愚鈍の斧発動とすることで妨害を2回踏むことができる。また、火叢舞が無いと詰む状況で火叢舞が墓地に存在する場合、他の装備魔法を墓地に送ることで火叢舞を墓地から手札に加えることができる。
    御巫の契り
    後攻型では一切役割が無いため不採用。

  • その他の装備魔法
    必須:愚鈍の斧、脆刃の剣
    愚鈍の斧
    妨害を踏んだり、ATK3000+のモンスターをATK4000+にできたり、かみくらべでデッキから装備して妨害になったりと非常に器用なカード。
    かみくらべでデッキから相手モンスターに装備→装備モンスターがフィールドから離れることで墓地へ送られる→オオヒメで墓地から相手モンスターに装備とすることで、誘発即時効果で2回モンスター効果を無効にできる。
    脆刃の剣
    ATK2000+の相手モンスターに装備することで、「御巫」モンスター1回の攻撃で4000×2ダメージの1ターンキルが可能。
    相手フィールドにモンスターが存在しない詰みの状況をメインデッキで解決できる2種類のカードの2つ目。火叢舞と異なり、相手の墓地にモンスターが存在しなくてもよい。
    「御巫」モンスターに装備して直接攻撃すると、2000×2ダメージを与えることができる。

  • 通常魔法
    必須:アームズ・コール×3、儀式の準備×3、強欲で金満な壺、ライトニング・ストーム、三戦の才、三戦の号×2
    三戦の号及び三戦の号でデッキから手札に加えることができるカード群。
    ハーピィの羽根帚
    魔法・罠除去カードその1。
    アームズ・コール
    コストで1枚墓地肥やしを行い、デッキ・墓地から装備魔法カードを手札に加える。
    通常召喚できない制約は溶岩魔神ラヴァ・ゴーレムと共通している。
    墓地からも加えられることからコストがデメリットになることはほとんどなく、【御巫】は墓地もリソースになりやすいテーマであるため、非常に相性が良い。
    ターン1が無いため、3枚必須。
    儀式の準備
    デッキからオオヒメを手札に加える。
    ターン1が無いため、3枚必須。
    妨げられた壊獣の眠り
    デッキに「壊獣」モンスターが2種類以上存在しないと発動できず、灰流うららで効果を無効にできる。除去札としては優先度が低く、不採用。
    強欲で金満な壺
    EXデッキを使うことは非常に稀なため、実質強欲な壺。
    制限カードのため、1枚採用。
    ライトニング・ストーム
    魔法・罠除去カードその2。
    Season27では、攻撃表示モンスターを破壊する効果を使いたい機会はなかった。
    三戦の才
    2枚ドローに賭ける機会が多く、使い方の難しいカードだった。
    三戦の号
    火叢舞で相手フィールドにモンスターを特殊召喚することで、確実に通常魔法を手札に加えることができる。
    発動ターン1かつ発動条件つきのため、3枚採用は見送った。

エクストラデッキ

  • エクシーズモンスター
    No.49 秘鳥フォーチュンチュン
    ①効果で効果の対象にならず、②効果で戦闘・効果破壊耐性があるため、天霆號アーゼウスの素材として使う。
    No.3 地獄蝉王ローカスト・キング
    「御巫」下級モンスター×2で立てられる最低限の妨害。
    ダウナード・マジシャン
    4素材天霆號アーゼウスをX召喚する場合の素材として使う。
    天霆號アーゼウス
    相手のリソースがフィールドに依存しており、ワンターンキルが不可能な場合の選択肢。

  • リンクモンスター
    灼熱の火霊使いヒータ、蒼翠の風霊使いウィン
    対応する属性の「御巫」下級モンスターを素材にL召喚し、リンク値を伸ばす。
    Season27ではドロール&ロックバードの採用が減ったが、クシャトリラ・ユニコーンが流行していたため、ウィンも使用機会があった
    トロイメア・ユニコーン
    霊使いリンクモンスターを素材にL召喚し、フィールドのカード1枚をデッキに戻す。