ブックカバーチャレンジ

リングサイド親父村田さんからブックカバーチャレンジを回していただきました。やや乗り遅れ気味ではありますが、これを機に今まで読んで人生が変わった本を7冊選びました。当然面白い本は7冊以上あるのですが、選ぶ基準を少し変化させて、

・人生に対する考え方を大きく変えてくれた本
・比較的有名でない本
・比較的最近読んだ本

という基準で選びました。書評を書くのは苦手なのですが、頑張ってみたいと思います。
毎日アップするのが大変なので、1週間まとめて発表します。

月曜日
父が娘に語る経済の話 ヤニスバルファキス 2019年

最近読んだ経済本の中で、一番わかりやすい本でした。例え話や昔の教訓が多く入っていて、それでいて実用的な知識も多く、現代経済のシステムの総まとめができるような本です。該当する言葉を羅列すると、資本主義、銀行、市場原理、格差、借金、ビットコインなど、内容はかなり多岐に渡ります。MMT(現代貨幣理論)にも通ずるものがあり、結構な読み応えがあるのですが、娘に説明する口調で書かれているため、理解しやすい本です。世の中を経済という切り口でざっくり理解したい方にはぜひ読んでもらいたいです。本文に出てくる「お金はパッと出てくる!」というのが衝撃!!

父が娘に語る経済の話

火曜日
エッセンシャル思考ー最小の時間で成果を最大にするー クレッグマキューン 2015年

心臓外科医を休む直前に読んでいた本です。電子書籍で読んでいたのですが、あまりの感動にリアル本を3冊買って大切な人に送ったほどの本です。「些末なものを切り捨て、本質をつかむ。」「本当に重要な事以外は、捨てる。」これで私の人生は変わりました。仕事の面では、「断る」「無駄に首を突っ込まない」これを実践して仕事量を大幅に減らしました。確保した時間は手術戦略と今後の展望について考える時間となりました。生活面も変わりました。家に有る重要でないものを売りに行き、部屋をかなりスッキリさせました。旅に出れたのもこれがあったからでしょうか。ザンクコスト(損きり)バイアスについての内容は間違いなく役に立っています。

エッセンシャル思考ー最小の時間で成果を最大にするー

水曜日
21Lessens  21世紀の人類のための21の思考 ユヴァルノアハラリ 2019年

言わずと知れたハラリさんの最新作。サピエンス前史で人類を復習し、ホモデウスで未来の人類の生き着く先を予想し、21レッスンで現在にフォーカスを当てています。ホモデウスあたりでもう死にそうに難しくなって、スピ系な話もどんどん出てきますが、この本は現代に的を絞ってあるので、facebookとかも出てきてまだ読みやすいです。ただし、文章はめちゃくちゃ難しいです。。ただ、最近はネットの記事を含めて、平易な文章で書かれている文章が多すぎるように思うので、これくらい理解するのに時間がかかる文章を読むと、脳の違う箇所が発火しているような気分になり、気持ちがいいです。個人的には、1日1ページだけ読むようにしています。3ページも一気に読んでも理解できません。

21世紀の人類のための21の思考

木曜日

フェルマーの最終定理 サイモンシン 2006年
フェルマーの最終定理って何?っていう人は多いと思います。私もそうでした。私も含めて、フェルマーの最終定理は全く理解できません。でも、ピタゴラスが悪いやつだった。とか、この最終定理を解くのに日本人が発見した志村予想が役に立った。とかワクワクする内容が出てきます。そもそも最終定理自体はめちゃめちゃ簡単なのに、それを証明することがめちゃめちゃ難しくて、証明が正しいことを確認するのに偉い学者が10人くらい集まっても2週間くらいかかる。っていうのが凄かったです。こちらの本も内容はめちゃくちゃ難しいですが、なぜか面白い。数学苦手でも読めます。

フェルマーの最終定理

金曜日
すべてのお金の悩みを永久に解決する方法 ビクターボック 2014年

日本一周前に読んでいた本。お金を引きつける力を強くして、お金が離れていく力を弱くする。というミッションをただただ信じてやってみる。読み終わってすぐにアファメーションを始めました。毎日2回、通勤時に声を出して、こうなっていたい未来の自分の理想像を唱えました。その後2年で、日本一周をして、信頼できる友人が10人でき、好きな場所に住み、好きなことを仕事にできました。永久ではないですが、お金の悩みは少しだけ解決されました。金持ち父さんの教えよりもスピ系ですが、実はお金の問題→自己啓発→スピリチュアル となり、結局マインドだな。と思わせてくれる本です。

すべてのお金の悩みを永久に解決する方法

土曜日
ファクトフルネス ハンスロスリング 2019年

SDGsを勉強する前に読んだ本ですが、これがめちゃくちゃ面白い。ネガティブなニュースは拡散しやすいので、先進国と発展途上国の差はかなり縮まってきているという事実はあまり知られていません。昔学校で勉強したGDPと平均寿命の表は覚えてますか?今は本当に発展途上国は先進国に近いんです。この本を読んで、高卒からもう20年以上経ったので、その時の常識がもう変わっていることに改めて気づかされました。恐竜は鳥の祖先だったり、原子より小さいものが存在するなんて、当時習ったものと全然違うんです。本に戻りますが、現実を正しく理解することが、正しい問題解決につながる方法です。

ファクトフルネス

日曜日
生きるって、なに? たかのてるこ 2018年

最後は少し雰囲気をかえて、たかのてるこさんの本です。日本一周中、北海道の離島、利尻島のキャンプ場で出会った自転車で旅する若者から「ガンジス川でバタフライ」という本をもらいました。ボロボロの本で、読み終えたら次の旅人に渡していくというルールでした。たかのてるこさん自身が旅人で、しかも結構ぶっ飛んだ旅をする人で、その著書はどれも面白く、旅に出たくなります。生きるって、なに?は旅の本ではありません。子供でも読める本で、本気で読めば3分で終わります。ただ、問を繰り返していく本で、じっくり読み進めていくと、人生のあたたかさを感じることができます。いい本です。

生きるって、なに?


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