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日本語検定 慣用句・四字熟語・ことわざ

「日本語検定 慣用句・四字熟語・ことわざ」の電子書籍を出版したので紹介させていただきます。

慣用句・四字熟語・ことわざの違い

日本語には、慣用句、四字熟語、ことわざという3つの異なる表現形式があります。それぞれの違いを以下に説明します。

慣用句

  • 定義: 慣用句は、特定の意味を持つ固定された表現やフレーズです。通常、言葉の直訳ではなく、比喩的な意味を持ちます。

  • 特徴: 日常会話や文章で頻繁に使われ、特定の状況や感情を表現するために用いられます。例えば、「手を貸す」は「助ける」という意味を持ちます。

  • : 「目に入れても痛くない」(非常にかわいい)、 「口が滑る」(秘密を漏らす)

四字熟語

  • 定義: 四字熟語は、四つの漢字から成る熟語で、特定の意味や教訓を表現します。中国の古典文学や歴史に由来することが多いです。

  • 特徴: 短いながらも深い意味や教訓を含んでおり、書き言葉やフォーマルな場面でよく使われます。日本語の語彙としても重要です。

  • : 「一石二鳥」(一つの行動で二つの利益を得る)、 「温故知新」(過去を学び、新しい知識を得る)

ことわざ

  • 定義: ことわざは、古くから伝わる短い言い回しで、一般的な真理や教訓を表現します。多くの場合、具体的な例や比喩を用いています。

  • 特徴: 日常生活の中で教訓やアドバイスを伝えるために使われます。ことわざは世代を超えて伝えられ、文化や価値観を反映しています。

  • : 「急がば回れ」(急ぐときこそ慎重に行動すべき)、 「猿も木から落ちる」(どんなに熟練した人でも失敗することがある)

まとめ

  • 慣用句: 比喩的な意味を持つ固定表現で、日常会話で頻繁に使われる。

  • 四字熟語: 四つの漢字から成る熟語で、深い意味や教訓を含む。

  • ことわざ: 古くから伝わる短い言い回しで、一般的な真理や教訓を表現する。

これらの表現形式は、日本語の豊かさと文化を反映しており、それぞれが異なる役割を果たしています。


以下は電子書籍の一部抜粋です。


・足が早い

 あしがはやい

 食品がいたみやすいこと

・足が遠のく

 あしがとおのく

 行かなくなること

・足が出る

 あしがでる

 予算よりも出費がかさむこと

・足が付く

 あしがつく

 足取りが露見すること

・足が地に着かない

 あしがちにつかない

 落ち着かないこと

・赤恥をかく

 あかはじをかく

 大勢の前で恥ずかしい思いをすること

・赤の他人

 あかのたにん

 まったくの他人であること

・相打ちを打つ

 あいづちをうつ

 相手の話に合わせてうなずくこと

・あいた口が塞がらない

 あいたくちがふさがらない

 あきれること

・愛想が尽きる

 あいそがつきる

 あきれて嫌になること

・足を運ぶ

 あしをはこぶ

 わざわざ出向くこと

・足を伸ばす

 あしをのばす

 くつろぐこと

・足をすくう

 あしをすくう

 相手の不注意に付け込んで失敗させること

・味を占める

 あじをしめる

 一度経験したことのうまみを忘れないこと

・足を洗う

 あしをあらう

 よくないことをやめること

・足下に火がつく

 あしもとにひがつく

 危険がすぐそこまできていること

・足下が軽い

 あしもとがかるい

 軽快に歩くこと



・暗中模索

 あんちゅうもさく

 手がかりがないまま、手探りで探すこと

・安心立命

 あんじんりゅうめい

 天命にまかせて心を安らかにして、名声などにこだわらないこと

・悪口雑言

 あっこうぞうごん

 言いたい放題に悪口を言うこと

・意味深長

 いみしんちょう

 深い意味を裏に持っていること

・一朝一夕

 いっちょういっせき

 わずかな時間のこと

・一蓮托生

 いちれんたくしょう

 行動を共にすること

・一挙両得

 いっきょりょうとく

 一つのことで二つの利益を得ること

・一念発起

 いちねんほっき

 決心して行動に移そうとすること

・一日千秋

 いちじつせんしゅう

 とても待ち遠しく感じられること

・一言半句

 いちごんはんく

 ちょっとした言葉のこと

・完全無欠

 かんぜんむけつ

 欠点が一つもないこと

・勧善懲悪

 かんぜんちょうあく

 よきを勧め、悪きをこらしめること

・感慨無量

 かんがいむりょう

 身にしめて深く感じること

・我田引水

 がでんいんすい

 自分の都合のよいようにことを進めること

・花鳥風月

 かちょうふうげつ

 美しい自然の情景、風物のこと

・快刀乱麻

 かいとうらんま

 紛糾したことを手際よく解決すること




・鼬の最後屁

 いたちのさいごっぺ

 危急時の最後の手段のこと

・いずれ菖蒲か杜若

 いずれあやめかかきつばた

 二つとも優れていて選ぶのに迷うこと

・衣食足りて礼節を知る

 いしょくたりてれいせつをしる

 生活が安定すれば、人は節度ある行動をとること

・医者の不養生

 いしゃのふようじょう

 言うことは立派だが、行動がともなわないこと

・石の上にも三年

 いしのうえにもさんねん

 我慢していればかならず成功すること

・生き馬の目を抜く

 いきうまのめをぬく

 抜け目なく立ち回って利益を得ること

・犬の遠吠え

 いぬのとおぼえ

 面と向かわず陰で虚勢を張ること

・犬に論語

 いぬにろんご

 わかろうとしない者に道理を説いても無駄だということ

・犬が西向きゃ尾は東

 いぬがにしむきゃおはひがし

 当たり前だということ

・一を聞いて十を知る

 いちをきいてじゅうをしる

 一つのことを聞いただけで全体がわかるほど賢いこと

・一日の長

 いちじつのちょう

 少しの経験がある分他人より優れていること

・嘘も方便

 うそもほうべん

 よい結果をもたらすような嘘はときには必要であること

・嘘から出た真

 うそからでたまこと

 ついた嘘がたまたま真実になってしまうこと

・雨後の筍

 うごのたけのこ

 同じようなことが続いて起こること

・烏合の衆

 うごうのしゅう

 規律もなく集まっただけの群衆のこと

・魚心あれば水心

 うおごころあればみずごころ

 好意を示せば、相手からも好意が返ってくること

・鰯の頭も信心から

 いわしのあたまもしんじんから

 なんでも信仰すればありがたく感じられること

・色の白いは七難隠す

 いろのしろいはしちなんかくす

 白い肌はそれだけで容姿において長所となること

・命長ければ恥多し

 いのちながければはじおおし

 長生きすればそれだけ多くの恥をかくこと

・命あっての物種

 いのちあってのものだね

 大変危険なことはしないほうがよいこと

・思い立ったが吉日

 おもいたったがきちじつ

 何事も思い立ったときに実行するのがよいこと

・帯に短し襷に長し

 おびにみじかしたすきにながし

 中途半端で役に立たないこと

・屋上屋を架す

 おくじょうおくをかす

 同じような物を作るのは無駄であるということ

・噂をすれば影が差す

 うわさをすればかげがさす

 噂をしていると対象の人物が来ること

・売り言葉に買い言葉

 うりことばにかいことば

 悪態に悪態で返すこと

・馬の耳に念仏

 うまのみみにねんぶつ

 どんな忠告も上の空で聞いていること

・君子危うきに近寄らず

 くんしあやうきにちかよらず

 思慮深い人はみだりに危険に手を染めないこと

・口は災いの門

 くちはわざわいのかど

 何気なしに言った言葉で失敗を招くこと

・枯れ木も山の賑わい

 かれきもやまのにぎわい

 つまらないものでもないよりはあったほうがよいこと



楽天koboで販売してるのでよかったらどうぞ。


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