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民法思考力養成45 不当利得

 不当利得は、過去11年で3回択一(2010年33問、2013年34問、2017年33問肢5)で出題されているものの、大手予備校の市販テキストだと主に条文だけの掲載になりがちで具体例が少なく、過去問も十分な量ではないため、イメージがわきにくい分野になってる人が多いでしょう。記述式で出題されれば、得点差が開きやすい条文が含まれているので、記述式で出題されそうな条文をセレクトした。正確にインプットしておこう。

講義はYOUTUBEで、記述式の問題はこのnoteに投稿しているので、
弱点補強にご活用ください。
YOUTUBE  民法授業動画  不当利得
https://youtu.be/640w_yvClaM


以下は、

イメージ・記憶促進ノート 不当利得「記述式問題」 です。

まずは目次からご覧ください。

目次

STEP1
 
Aは、妻がいるのにBと不倫関係となり、その不倫関係を維持する目的で、A所有の甲建物をBに贈与した。甲建物が未登記建物である場合、Aが甲建物をBに引き渡したときには、AはBに対して甲建物の返還を請求できるか。
本件未登記建物の引渡しが民法上何に該当するかに触れつつ、
Aは甲建物の返還を請求できるかどうかについて、民法の規定及び判例に照らし40字程度で記述しなさい。
なお、解答に際し、「AはBに対し」との表現は省略してよい。
解答欄  45字マス目があるものとする。
(           40字程度              )
記述式問題1正解例

👨出題意図
👨採点基準  本試験とは異なる場合がある
記述式問題1解説

STEP2
記述式問題2

 実際には金銭債務を負っていないAが、CのBに対する金銭債務を、自分の債務と誤信して(錯誤で)Bに弁済した。
 この場合において、Bに弁済をしたAは、B(債権者)がどのようなとき、金銭の返還をBに対して請求できなくなるか。「債権者が」に続けて、民法の規定に照らし40字程度で記述しなさい。
解答欄  45字マス目があるものとする。
(           40字程度              )
記述式問題2正解例

👨出題意図
👨採点基準  本試験とは異なる場合がある
記述式問題2解説

STEP3
記述式問題3

 BはAから100万円を借り、弁済期は1年後と約定していたのに、債務者Bは約定の弁済期よりだいぶ前に、債権者Aに全額弁済した。
 この場合、民法は、債務者がどのようなときは、債権者は何を返還しなければならない、または、何を返還しなくてよい、と規定しているか。
「債務者が」に続けて、民法の規定に照らし40字程度で記述しなさい。
解答欄  45字マス目があるものとする。
(           40字程度              )
記述式問題3正解例

👨出題意図
👨採点基準  本試験とは異なる場合がある
記述式問題3解説 

ここからは本文です。


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