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わかばマークとブルームーンなジャズコンサート

こんにちは。最近の消費傾向が 「物資(モノ)散財」より「体験(コト)散財」 となっています、liccaです。
なお体験散財の先でグッズとかも流れで買ってしまい、財布がヤバの毎日です。

最近はBEMANI PRO LEAGUE Season2 SDVX部門FINALを(ⅡDX部門と異なり)配信で見させていただきました。約8時間×2チャンネル、音楽とここだけ話に満ちた配信を6,000円で観られちゃうって、ちょっとあれコスパ良すぎませんか……?? “現地じゃない”以外のデメリットが無いんですが……??(余談の日記)

そんなわけで3月の記事はこちらのライブ記録でございます。

BLUE MOON NIGHT 
-HINABITA♪ JAZZ CONCERT 2023-


情報解禁時から気になる気持ちを抑えきれず……しかしこの記事を書いている人間は、ひなビタ♪もジャズも浅識、わかばマークもいいところでした。
そもそもジャズコンサートという形式自体、ワンチャン不可抗力的に寝てしまうではないかという不安を拭えず、ギリギリまで参加を迷っておりました。

左の子は美少女アバターです(?)

そのほか詳細な現状を簡潔に記しておきました。こっちは読み飛ばして大丈夫です。むしろ読み飛ばして欲しくてメモをそのまま撮って載せました。

ライブだから、音楽好きで、曲も知っているから…絶対行ったら楽しいだろうから。
色々ありましたが、最後の決め手はそこに “現地オンリーの体験” があったからでした。
逆に配信の選択肢があったら、最後まで決断出来ずにチケットを買わなかったかもしれません。

そんなこんなで当日。ギリギリに購入したチケットを片手に、コナミクリエイティブセンター銀座も近場な、日本橋付近でファストフードを食してから会場へ向かい、男性客の比率にたじろぎつつも入場。
事前に「+1ドリンク」とアナウンスされていた通りにドリンク代を支払い、本当にドリンクを受け取りました。
初報段階でドリンク代が必要だったのが取り止めになった、かつてのあるライブの事を思い出して謎の感慨がありました。自分でもなんでそんな体験があるのかよく分かりませんが……。

夜のジャズパーティということでアルコールが選べました。赤ワインと悩んだのですが、渋みが口に残ってしまうかな? などと考え白ワインを選択、いざ座席へ。
……といったところでお待たせしました、ここから開演後、本編の感想となります。
2曲演奏ごと(1パートのみ3曲)にMCが挟まり、アンコール含め計11曲、体感としては正直なところ、一瞬の出来事でした。

①(第10位) 虚空と光明のディスクール
②(第9位) 水月鏡花のコノテーション

通常のライブ(行ったことありませんが)ではあまりオープニングとして選ばれなさそうな落ち着いた曲がりんりん先生の持ち曲が丁度演奏圏内に連続してランクインしたのがまず初めの奇跡ですね。
「ジャズコンサート」の幕を静かに開けるに相応しく、また原曲からゆったりめの曲調であったためアドリブが映えまくっていました。
白状すると演奏に聞き入りながらでは曲に確証が得られず、予習が足りなかったな…との悔いもあり。
一方で、分からなかったら深く考えずとりあえず目の前の演奏に集中しよう! と早々に開き直る事ができたのは良かったかもしれません。

③(第8位)そこはかとなくロマンセ
④(第7位)ちくわパフェだよ☆CKP

第8位は原曲からしてジャジーでアダルトなリズムを刻んでいた3人ボーカル曲。ここでテンションを上げてからの……ちくパの「ち」でもう分かった方、いらっしゃるのでしょうね……声出し可の会場に即笑いが響き、まり花とめうの映像が流れ始めてまた笑いが。
メロディを刻むトランペットがちくパ地帯を乗り切るごとに拍手が巻き起こったのがあったかかったです。(共同)編曲兼ピアノ担当の方曰く、曲調のアバンギャルドさなどに案外親和性があった、とのこと。アドリブ感(計算ずく)とアドリブ(本物)が徒党を組んできた、音ゲー発ライブならでは、な1曲でした。

⑤(第6位)琥珀のくちづけ

私は若葉マークの身ではありますが、おいてけぼりにされない程度の知識は仕入れた…と思って来ています。というわけで当然この曲についても、「ブルームーン」と来れば! と思い投票しましたし、実際無事に入っていてホッとしておりました。
とはいえ「歌唱含み」までは想定していませんでしたが!!(本当にギリギリまで参加迷っていたので、ライブの情報は殆ど追いかけていませんでした)
遠藤雅美さんの素敵な声が、ボサノバの風味を効かせながらも原曲を尊重した構成と掛け合わさり、「日向美ブルームーン」を現実のものにしていましたね! 想定を越えられて、こちらの感動もひとしお。

ところで合間合間に挟まるMCはどちらかといえばTOKYO MX(協賛)の立場の方で、ジャズコンサートとして演奏・演者にフォーカスを当てたものでした。ジャズ演奏の極意、舞台で起きていること、演奏者が以下にとんでもないメンツかなどを教えていただいたのです、が……途中で演者の方とゲストの方による治安悪いコント始まって笑ってしまいました。原作ネタですか?(ちがいます)

⑥(第5位)完全無欠の無重力ダイブ

続いてもゲストをお呼びしての歌唱付き演奏。
音楽ゲームで一通り遊んで特に好み、投票までした曲が(同じく自選投票曲と続けて)(しかも両方ボーカルで!)まさか演奏されるとは思わず、テンションが最高潮に。現役大学生アイドル、MARUKADO・しおんさん によるボーカルは、イブらしいハツラツさがしっかり備わっていました。
こちら声質改善のため、短期間みっちりボイトレに通い、見違える効果を得て臨まれたとのこと。イブの曲を担当する努力の人……原作再現ですか!?(いいえ)

⑦(第4位)走れメロンパン

「購買へメロンパンを買いに走る2人」……というシチュエーションが思い浮かばれる筈の曲がなんということでしょう、「無事にメロンパンを買えたので、陽だまりの元で食べようと屋上へ向かう2人」に感じられるぐらいのくつろぎ感満載の曲に変わり、とても好きでした。
今回のどの曲をとっても、しみじみと思われるのですが、リズムの重心? が変わるだけで、こんなにも印象が変わるのって、なんだか神秘的だなあと思います。
(例えばこの曲は普通4拍、四つ打ちでリズムをとれますが、それを2拍でとるような……文字で説明するのは難しいですね。曲のテンポ、BPM自体は早くなっているはずなのに拍手と共に雰囲気までおっとりとする、それを直に体感して、より不思議な感覚に陥ってしまいました)

⑧(第3位)3 A.M ディテクティブ・ゲーム

ここからはベスト3です!
元は疾走感をクールな凛の声と妖しい歌詞で包み込んだロックナンバーですね。
ジャズの構成はワンコーラスから各々自由にソロパートを奏で、そしてまた元のフレーズへ戻り〆る……という様式美が存在するということは、終盤にもなれば理解出来ていました。
が、こちらの曲、ソロパートが長く長く、飛翔して宇宙を突き抜けるほど長く。MCがこのような宇宙遊泳的な喩えをしていらしたのでそれにつられましたが、今考えても無重力ダイブよりも無重力ダイブしていたと思えてなりませんね?
重く妖艶なベース。短い音で静けさを切り裂くトランペット。予想もつかない乱弾で心を掻き乱すピアノ……ソロパートの存在する曲の中では、特にハートを鷲掴みにされた曲でした。

⑨(第2位)neko*neko

MCの方も大好きと語ったこの曲、全ファンが待っていたのだろう、と(曲名に)気づいた瞬間思った曲。人気とジャズとの親和性とがマッチしたこの曲。本っ当に良かったです……。
この辺り(3 A.Mと当曲)でいよいよ少し酔いが回ってきているうちに聞いたので、ひたすらにゆらゆらしていた記憶があります。
トランペットの音色が特に私は好きだなあと再確認した曲でもありました。演奏者の方々の雰囲気も、静かながらも生き生きとしていた前の曲とうってかわって、2曲における和気藹々とした空気があり、終盤の寂しさを感じさせることない演奏でしたね。

⑩(第1位)チョコレートスマイル

クライマックス、そして得票数1位に相応しく、かつトップ10のうち最も華やかな曲。なるほど!そりゃあそうか!なるほど……!! というのが、曲に気付いた時の、心の中のリアクションでした。
演者に促される手拍子が表の拍と裏の拍をなぜか行き来していて楽しい反面大変なことになっていたのですが、めちゃくちゃ揃っていたし切り替えも早いしでジャズコンサートでありながら“客層”を感じた次第。ひなビタ♪もジャズも若葉マークの身だけれど、音ゲーマーという同類同志は集まっているのだと思うと、元よりかなぐり捨てている肩身の狭さも完全に消滅するというもの……。

⑪(☆アンコール)凛として咲く花の如く

演奏者が退場し、エンディングムービーが流れたのち、止まぬ歓声に応え再登板してくださった方々によって演奏される曲といえば、もうこの曲しかないでしょう!!
演奏者をして「⋯がおかしい」と評されたかの原曲作曲者が、もしも同曲をジャズアレンジする機会があったとして同じようなアレンジにはならないのだろうなあ、という考えが浮かぶような編曲でした。
もしも10位以内にランクインしていたらまた別の曲だったでしょうし、最初から最後まで出来すぎでは……!?



“ジャズ”の魅力

一言で見せられたものを表現するなら、即興の音楽劇刹那の芸術……でしょうか。

先程ジャズの演奏様式について、メインフレーズののちソロパートに移行し、元のフレーズへ戻ったら〆る、と説明しました。
が、MCにて衝撃的な解説が。これらのブロックの移行を、「アイコンタクトで」「気分で」行っているというのです!  普段想定された通りのリズムを刻むゲームを遊んで生きている人からすれば、衝撃の一言では済みませんでした。
ゲストボーカルが入った歌物以外全部その場で合わせた偶然の産物。それを聞いていて全く、途切れたりズレたりといった違和感を抱くことが無かったことを考えると、その場の演奏者の方々が如何に(紹介された通り)天上の神々であるかを理解させられてしまいました。
「よく誤魔化している」と笑いながら仰られていましたけど、誤魔化していたとしてそれをパフォーマンスの一環へ組み込み、悟らせない技術が凄まじかったです。

そのライブ感ゆえに。
いつも新しい音楽に耳を傾ける時についやってしまう「記憶しようとする」聞き方(ようは音楽ゲームで癖がついてしまった聞き方ですね)が、あまり相性がよろしくないな、という事には途中で気付きました。
無理に記憶しようとせず、「今」展開されている音楽に、ついていき、浸り楽しむ……そんな楽しみ方。
完全に会得するにはまだまだ未熟ですが、会得した暁にはジャズのみならず、多くのコンサートを心のままに楽しめるようになるのかな、なんて夢を見ました。
起きてしまう眠気がさっぱりなくなるかどうかはまた別の話ですけれどね……!(できればなくなってほしい!)


“ひなビタ♪”を知りたい

もっと知りたいな〜!と思いました!(率直な感想)

なんというか素直に、やっぱり音楽ゲームのいちジャンル、いち楽曲群として記憶するだけに留めるのは勿体ないよなあ、と特に予習の過程で思いました。今は少しずつラジオとか聞いてます。
久しぶり(それこそBEMANI振り)に、ひとり過去のコンテンツを掘り進める楽しさを得ています。途切れていたり辿り難いものがあるのも含めての楽しさ、ではありますが。投稿を纏めたファンブック商品化してほしい、されると、いいなあ……!!  と報せを待ちつつ今の情報も追いかけていきたい。



第二回開催について

出来るなら是非なのですが出来るんですか!?
天上の演奏者の方々の予定合わせが本当に本当に大変そうでこのような感想しかでてきませんでしたけれど、聴きたい曲、この奇跡の一夜に立ち会って欲しい人、沢山存在しますので、このチケットのお代を糧にまたの機会が作られますことを、お祈り申し上げます。



今回は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました!

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