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#未来の図書館10 未来の図書館づくり、はじめます。

みんなと新しい道へ

希みが一つかない、この春から司書になりました。言霊ってすごいですね(^^)/
これまでえらそうなことばかり書いてきましたが、仲間やまちのみなさんといい関係をつくることから始めていきます。

まちづくりと人づくり

まちの魅力は人がつくる

これまで地元も含め、図書館めぐりの傍らいろんな街を歩き、地域のかたとお話してきました。

そこで感じたのが「人が元気でないと、街も元気になれない」こと。
再開発で大きな図書館をしつらえても、地域の人の熱い活動や交流の要素を取り入れないと、本好きが本を読むためだけの場所になってしまいます。

街そのものも、住民の活動が乏しく行きかう人もまばらだと、そもそも行きたい!と思わないし、新幹線の駅ができても衰退に歯止めをかけるのは難しい。

若者の会議を設ける自治体もありましたが、自発的に学生が動いているところと、行政がお尻をたたいて動かしている街とでは、活動の頻度や定着率に大きな差があります。

人口が多いほうが関係人口を増やすチャンスもそれだけ広がります。まちを育てるために大切なことって何でしょう?

①地域の資源に注目!

竹紙。自然の素材もちゃんと資源になる

一つ目は地域に元々ある資源。無理に持ってこなくても自然にあるもの。食・自然・文化・伝統産業、そして人。

田原市の焼きアサリや亀山市のみそ焼きうどんはグルメとしてPRされているし、西粟倉村は森をローカルベンチャーの原資にしています。
加賀市の「おんせん図書館みかん」や東近江市の「ファームステイ近江」さんなど、地域の方そのものが資源だなと感じることも多かったです。

②語学力×デザイン力×マーケティング力

どこで何をどう魅せる?

ただ、人口に限りがあるなかで国内のみに市場を求めても儲からない。そこで必要なのが、

語学力(海外に情報発信するスキル)
デザイン力(買いたくなる、手に取りたくなるデザイン)
マーケティング力(どこに持ってけば売れるか見極める力)

の3つだと思います。

学生の時、英語の授業でポテトチップスを作った人の話や生徒同士の会話シチュエーションを読んで、なんの意味があるのか疑問に感じてました。
でも、料理や鉄道、お茶やスポーツなど自分の好きなことをfacebookやインスタで英語で発信するなら、苦労せずにスキルが身につくかもしれません。

英語をしゃべるために英語を学ぶではなく、〇〇したいから英語を学ぶ視点って大事ですね。

図書館3.0をはじめよう

図書館1.0:資料を保管する場所

かつて図書館は「資料の保管庫」でした。貴族や上流階級・学者さんが利用する専門的で閉ざされた場所でした。

図書館2.0 :読書を愉しむ場所

戦後、前川恒雄さんが先駆けとなって全国に広めたのが「買い物かごさげて通える図書館」。子どもと一緒に読み聞かせを楽しんだり、面白い本を探す今の図書館です。
ただ、子どもとお年寄り以外の利用が少ない図書館は税金の使い道としていかがなものかと行政に見られ、冷遇されたり民間委託されたりと、課題も抱えています。

図書館3.0 :まちと人を知り、育てる空間

そこで取り組みたいのが「本を通じて人を知る、本を通じて街を知る」場所としての図書館づくり。
今の仕事をマネジメントしつつ、行政や大学のイベントを呼び込むことで、愉しむだけでなく、資産運用や地域おこしなど、目的をもって仕事や暮らしに活かせる場所になれば、20代・30代の人も取り込むことができます。

本を手に街の課題を話し合ったり、地域の産業を後押しする課題解決型図書館。
いきなりやりたいところですが、5か年計画くらいでじっくりやっていきます。

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