瞳の端から
零れた雫が
頬を伝い
落ちる
その音が聞こえるほどの
静寂

暗闇のあなたが
手をのばして
それを拭う
何故と
疑問

触れた場所に
細やかな温度を残して
幻は
潰える

握り返さなかった手に
後悔はない

けれど
願う

明日の朝日が
たとえ僅かでも
その瞼に届けと
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