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光とレンズの勉強4 〜被写界深度〜

さて、前回までは映像素子(フィルムサイズ)と画角と焦点距離について学びました。本日は「被写界深度」です。

許容錯乱円

レンズから有限の距離にある無限小の点を被写体とします。レンズに光が集まり焦平面で最小=点となります。
この最適な位置から、被写体を前後に動かすと、像がボケて広がります(=点から円に)。この像の広がりが、人の目で見た時に許容できる最大の円サイズを「許容錯乱円」と呼びます。

被写界深度

遠点と近点

像のボケが許容錯乱円に収まる被写体の位置のうち、レンズから遠い位置を遠点、近い位置を近点という。

被写界深度

この近点と遠点の間=許容錯乱円以下の人の目でピントが合っているよう見える範囲を、「被写界深度」と呼びます。

深さ

被写界深度の範囲が広いことを一般に「被写界深度が深い」と呼びます。

デジタルカメラ素子の許容錯乱円

デジタルカメラの場合は、映像素子の1画素である1〜8μmを許容錯乱円とすることが多いようです。

被写界深度とレンズ径

被写界深度はレンズの有効径を小さくするほど深くする性質があります。
有効径を小さくすることを、カメラでは絞りとよび、絞りを絞ると被写界深度を深くなります。
ただし、絞りを絞るとレンズを通過する光量が減るため、露光時間を長く(シャッタースピードを遅く)する必要があります。手ぶれに注意。


出典

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