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能登の思い出

石川県。とても魅力的な場所で、決して近くはないのにたくさん行きました。
家族と友達と、何度も行って、いくつも思い出がある場所です。
そんな場所に悲しい出来事があった今。また笑顔であの場所へ行けることを願って、能登での思い出を振り返りたいと思います。

能登金剛

2020年、友人と共に能登半島をぐるっと一周した時のこと。
走行経路を地図に書くと、おおよそ能登半島の形ができるようなルートで旅をしました。
最初に立ち寄ったのが志賀町の能登金剛。「金剛」とはいろいろな意味を持ちますが、ダイヤモンドのことを指すとも言われます。
その名に恥じぬ美しい景色でした。

白米千枚田

同じく2020年、能登金剛の次に立ち寄った名所が輪島市の白米千枚田。
いわゆる棚田ですが、白米千枚田の特色は海のそばにあること。

白米千枚田は道の駅が隣接しているのですが、ここで食べたおにぎりが忘れられません。
私は新潟県の出身で、毎日毎日美味しいお米を当たり前のように食べていたのですが、ここのおにぎりの美味しさには驚かされました。
写真で見ての通り特別豪華だったりするわけでもない普通のおにぎりですが、またいつか食べに行きたいと丸3年過ぎた今でも思っているほどに忘れがたいおにぎりでした。

道の駅 すず塩田村

珠洲に伝わる、古来からの製塩技術を伝える施設があるのですが、時間の都合で海を眺めただけ。
しかし、ここから眺める海が大変絶景で絵画のようでした。

道中

どこだかはハッキリ分かりませんが、能登半島の海岸沿いの道路はこんな景色がたくさん見られます。
この道路、「奥能登絶景海道」というそうです。その名に偽りなし。

椿展望台

奥能登絶景海道の道中にちょっとした駐車場があり、そこから眺めるこの景色が最も絶景だったかもしれません。
景色が良すぎるあまり、スマホの普通のレンズで撮るだけでこの美しさです。能登半島はこんな飽きの来ないような絶景だらけなのです。

珠洲岬

ギザギザしていてどこが先っちょなのかよく分からない能登半島ですが、いちおう珠洲岬が先っちょらしいです。
下に見えるのは「ランプの宿」人気旅館らしいです。調べてみたらなかなかのお値段で、そうホイホイ泊まれるかんじじゃなさそうでした…
復活したら泊まりに来てみたい。

ツインブリッジのと

能登半島に囲まれている「能登島」
すぐ近くに見えるのに能登半島とは陸続きではなく、昔は陸路では行けませんでした。
そんな能登島へと渡る橋のひとつがツインブリッジのとです。
特筆するべきところは特に無いんですが、しかし良い景色でしょう?

能登島大橋

ツインブリッジのとが能登島の西側にあるのに対し、この能登島大橋は南側にあります。能登島はまっすぐ通り抜けることが可能なのです。
この橋を渡りながら眺めた海と空の景色は忘れられません。
能登島はガラス美術館や水族館などがあり、いずれも全容は分かりませんが地震の被害が大きいようです。
いつの日かまた遊びに行きたい場所です。

金沢の思い出も

能登半島を旅するとなれば、やはり金沢の話も外せません。
少しにはなりますがご紹介します。

ベタですが金沢駅

言わずと知れた金沢駅。
金沢駅といえばやはり鼓門が有名ですが、魅力的なのは鼓門だけではありません。
まず左右に並ぶ松の木。鼓門の奥に見える「おもてなしドーム」。まだまだあります。

金沢駅は、石川県の伝統工芸等がさりげなくあちこちにあしらわれているのです。例えば新幹線ホームの柱。
上の方には金箔のような装飾があります。さりげないながら、金沢らしさを演出しています。
一つ一つ紹介するとキリが無いのですが、金沢駅には石川県の華やかな伝統工芸を取り入れた装飾があちこちにあるのです。気づく度、少しずつ石川県に詳しくなっていくような気分になります。

近江町市場

金沢駅前の道をまっすぐに行くと、近江町市場という魚市場があります。
バスも出ていますし、ご健脚の方なら歩きでも行けちゃうくらいの場所です。
近江町市場はお食事処もたくさんあり、その中でも私が特にオススメしたいのが「近江町市場寿し」というお店。
魚市場のお寿司屋さんだけあってどれもめちゃくちゃ美味しいのですが、特に感動したのがイカです。
初めて友人と食べたあの日、「今のは本当にイカなのか?」としばらく二人で動揺したほどに美味しいイカでした。
これまで食べたイカは全て偽物だったのではないか?今まで美味しいと思って食べていた全てのイカを超越し、「美味しいイカ」の概念そのものを覆したイカです。
それ以来、旅先でお寿司屋さんを見かけたらなるべく入るようにし、イカを食べてみるようになったのですが、初めて近江町市場のイカを食べてから約5年。いまだにこれに匹敵するイカに出会えていません。
さすがに記憶が誇張されているのではないか?と思い、2023年に金沢を訪れた際に再び食べてみたのですが、全く誇張ではなかったので、このイカを超えるイカがあるのならば出会ってみたいという気持ちにさらに火が付きました。
そんなイカに出会えるまで、このイカは私にとって日本一美味しいイカです。
もちろん、他のネタも日本一かもしれないほど美味しいのですが、イカがあまりにも圧倒的過ぎるのです。

ポケモン×工芸展(終了済)

期間限定開催ですでに終了しておりますが、ポケモン×工芸展も良い思い出です。
撮った写真を披露する場も無かったので、この場を借りて写真をご紹介しようと思います。

ポケモン×工芸展の展示物は、いずれも工芸品として見てもポケモンの創作物として見ても半端なクオリティなものが一切無く、工芸に対してもポケモンに対しても真摯に向き合い、極めた人が作ったものであることが、分かる人には分かると思います。
ゲームというものがここまで高尚な文化として登りつめたという事実に、深い感慨を覚えたものです。常設展でないのが惜しい限り。

あとがき

今に始まったことではありませんが、日本は地震に限らず災害の多い国です。
長い年月を経て積み重ねてきたものも、自然の力によって一瞬のうちに消し飛んでしまいます。
それにも関わらず、数百年や数千年続く文化に恵まれている事実に、人というものの強さを感じずにはいられません。
自然の力は確かにあまりにも強く、人間の手に負えるものではありませんが、それでもこうして伝統や文化を繋ぐことができる人間の力も侮れたものではありません。

今は絶望的に見えますが、石川もきっと立ち直り、元気な姿に戻ってくれる。時間はかかるかもしれないけれども。
その日がやってきたら、私はまた石川を、能登を旅したいと思います。
悲しい出来事があったことを心に留めつつも、思い切り楽しむ、満喫する。
石川のために、能登のために、私が力になるにはそれが一番だと思っています。

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