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歴史的瞬間に立ち会い、心が動かされた夜

2022年8月27日。日付を忘れることがあったとしても、この日にあったことは生涯忘れることはないと思う。

この日、秩父宮ラグビー場で女子ラグビーのテストマッチが行われた。

2022年8月22日時点のランキングで13位の日本代表と6位のアイルランド代表との試合だ。ラグビーワールドカップ2021NZ大会(2021年開催予定がコロナの影響で2022年に開催するため表記は2021のままとのこと)に出場する女子日本代表の国内テストマッチが4試合行われ、最終戦がこの対アイルランド代表第二戦となった。女子ラグビーOGとして最終戦こそは後輩ともいえる日本代表を応援するつもりでチームメイトを誘い秩父宮にいった。

そしてこの日は試合前とハーフタイムに、女子日本代表および女子セブンズ日本代表のキャップ授与式が行われた。私はノンキャップなので授与することはなかったけれど、チームメイトや他チームのラグビー仲間の大多数が授与式に参加していたので、試合前にお祝いにいったところ、授与式メンバーのエリアはさながら同窓会状態。仲間たちの晴れ姿を見ることができて、とても嬉しかった。

なによりハーフタイムにモニターに流れた動画に見入ってしまい。動画前半に語られている第一回ワールドカップ以前の「認められていない時代」の頃からラグビーをやっていたので、「当時はラグビーやってます、なんて言ったら奇抜な目で見られたり、変人扱いされたり、そんな危ないことやめろと言われたりしたよな~」とか「新聞にアマゾネスなんて書かれて、メディアは目にとびこむ奇抜な言葉を使うよな~」とか「今だから言えるけど、イザコザもあって面倒なこともあったよね~w」などなど。30年以上前のずいぶん昔のことなのに、当時のことをリアルに思い出し。

それでもラグビーが好きで楽しかったし、ともにラグビーをやっていた仲間がいたからこそ続けてきた。ラグビーへの情熱はキャップを授与された歴代日本代表メンバーと変わらないな、とも動画を見ながら考えていた。

肝心な試合は、約4,500人のお客さんの前で、29-10で完勝ともいえる試合内容で日本代表の後輩たちが勝利してくれた。アイルランドとの第一戦が22-57で大敗していたので、正直どこまで修正できるか、かなり心配していた。が、ラインアウトがイマイチだった以外は、スクラムはよかったし、全体的に落ち着いた試合展開をしてくれて、よくぞ前の試合からここまで修正してきたなと感心した。すごい後輩たちで、めちゃくちゃ頼もしかった。

サクラフィフティーンのみんな、よく頑張ったね。お疲れ様。
W杯もベストを尽くして大会も試合も楽しんでほしいな。

そして「約4,500人のお客さん」も私的には感動したことの1つで、こんなにお客さん来てくれたんだ!と、胸がいっぱいだった。赤×白ジャージのファンの方が多数いたのがもうね、夢のような舞台でした。

とまぁ喜ばしいことが沢山ありすぎて、ビールもついつい進み。それもあってか、心がずっと動かされていた夜だったのでありました。

ラグビーというスポーツに出会えてよかった。




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